Runrun日記

最近読んだ本ーペレアスとメリザンド

 のち 

名古屋フィルの『文豪クラシック』シリーズ、12月はメーテルランクの戯曲『ペレアスとメリザンド』です。メーテルランクってチルチルミチルの『青い鳥』のメーテルリンク(1862年-1949年、ベルギー) のことですよね。何でメーテルランクなの?
シェーンベルグの交響詩が演奏されるようですが、この戯曲は、ドビッシーやフォーレ、シベリウスも音楽にしているようです。私は、フォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」から『シシリエンヌ(シチリアーノ)』が好きです。

メーテルランク 作 杉本秀太郎 訳 「ペレアスとメリザンド」 岩波文庫

深い森の中で、海の見えるアルモンド国のお城が舞台です。
女中たちが、城の門を開け、水で敷居を洗う所が始まります。物語の幕開け?

あらすじは、簡単です!
森の中の泉の傍で泣いている少女メリザンドを、アルモンド国王の孫ゴローが見つけます。メリザンドは、金色の冠を泉の中に落としていました。王女のような身なりをしていたが、何者かわかりません。ゴローはメリザンドを連れて帰り、結婚します。
城に来たメリザンドは、ゴローの弟ペレアスと出会い仲良くなります。そして、メリザンドはゴローに貰った指輪を泉に落としてしまいます。
ゴローは、二人の禁じられた恋に気づき、嫉妬からペレアスを殺します。
ペレアスは、盲人の泉の底で死んでいました。メリザンドは、小さな子供を産んで死んで行きます。
メリザンドが息を引き取る時に、女中たちが跪きます。


ま、ペレアスとメリザンドの恋をメルヘンチックに書いていますね。
メリザンドの長い髪とペレアスが戯れるシーンは可愛いです。
訳者は、この本の解説の中で、メリザンドは水の化身、水の女神だと書いています。

この本は、対訳という事で、左の頁にフランス語、右側に日本語で書かれていました。
フランス語では、私にはわかりません! 英語なら勉強になったかも知れません・・

音楽は、暗い森の中を意識してか、どれも暗いですね。情緒的です。
「シチリアーノ」は、シチリアの舞曲でしょうか。二人の恋心が感じられ、好きです。

この本のお気に入り度:★★★★☆

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