私の読んだ、三浦しをんの小説は、読んだ順に
「木暮荘物語」「まほろ駅前番外地」「まほろ駅前多田便利軒」
「シティ・マラソンズ」「風が強く吹いている」「月魚」
すこし壊れた人なのかと思っていたが、「シティ・マラソンズ」や「風が強く吹いている」を
読むと、走る事が好きなのだと身近に感じたりしてしまう。
感性を武器として仕事をしている人が、自分より息子の方が感性豊かで、負けたと思っ
てしまった時、人はどうするのだろうか。少年の父親は、息子を棄てて家出をしてしまっ
た。息子の心は凍りつく。その原因を作った友人も、自責の念に捉われてしまう。
代々家業を継ぐ家族ってどうなんだろう。親より子どもの方が優秀だったりしたら。
これは、三浦しをんの初期の頃の作品?
最初は何の事かと思い読み進んだが、ポエムでも読むような感じにとらわれてしまった。
登場人物は、少し常識から逸した人たちだが、心のさまが美しい。
月に向かって飛ぶ魚とか、水の中の村とかに、主人公達の心の中の暗がりを抽象してい
るのだろうか。
私のお気に入り度:★★★★☆
最近の「本と雑誌」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事