歴史小説の大御所ともいうべき杉本苑子、永井路子両氏の六十代の頃の対談集です。歴史好きにはこたえられない一冊かもしれません。
教科書には出てこない日本史に対する解釈の興味深い一面が次々に登場します。663年の白村江の敗戦の後、唐や新羅から2000人ぐらいの人々がきて律令制度を押し付けたという話ーそれは当に現在の日本国憲法が戦後の占領下の中で作られたのと似たようなもの??なるほど、そんな風にも考えられるのかなあという感じです。
天智天皇はすっかりハイカラ好み(唐風)になって改革路線を進めようとしますが、弟の大海人皇子(天武天皇)は抵抗勢力でした。壬申の乱は単に皇位継承争いにとどまらなかったようですが・・・。その後の蘇我系女帝と藤原氏との関係などは日本史の教科書には登場しない話でしょう。
そこで私もちょっと脱線して、謎の多い万葉歌人額田王の歌を万葉集などから拾い読みしてみました。 なるほど彼女はこの時代の変化の目まぐるしさを謎かけ風に詠んでいらっしゃるのかと改めて考えさせられます。
話は変わって 平安な不安朝400年。読んでいる方も「あら、そうなの?」という調子で現代風にバッサリ切り込まれた雰囲気でした。
清盛は白河のご落胤という説・・・本当のところはどうだか知りませんが、何だか信じた方が面白いことだけは確かです。
お二人の大御所様方が、信長、秀吉、家康を男性としてどうかと切り込む部分・・「やっぱりね!私も同感!」 日本史上切り離して考えることが出来ない3人の英雄たちについての解釈についても思わず苦笑でした。
十代二十代の頃の私がもしこんな本を読んだらきっと片っ端から鵜呑みにして歴史上の人物の性格に対するイメージを作っていったかもしれません。でも今の私なら、なるほどこう考えると面白いかもね。という調子で読み進めることができる本でした。
何だか超特急で古代から明治初期までの日本史上の人物像を追いかけた新解釈ダイジェスト的感覚もありますが、最後まで興味深く読み進めることができました。
教科書には出てこない日本史に対する解釈の興味深い一面が次々に登場します。663年の白村江の敗戦の後、唐や新羅から2000人ぐらいの人々がきて律令制度を押し付けたという話ーそれは当に現在の日本国憲法が戦後の占領下の中で作られたのと似たようなもの??なるほど、そんな風にも考えられるのかなあという感じです。
天智天皇はすっかりハイカラ好み(唐風)になって改革路線を進めようとしますが、弟の大海人皇子(天武天皇)は抵抗勢力でした。壬申の乱は単に皇位継承争いにとどまらなかったようですが・・・。その後の蘇我系女帝と藤原氏との関係などは日本史の教科書には登場しない話でしょう。
そこで私もちょっと脱線して、謎の多い万葉歌人額田王の歌を万葉集などから拾い読みしてみました。 なるほど彼女はこの時代の変化の目まぐるしさを謎かけ風に詠んでいらっしゃるのかと改めて考えさせられます。
話は変わって 平安な不安朝400年。読んでいる方も「あら、そうなの?」という調子で現代風にバッサリ切り込まれた雰囲気でした。
清盛は白河のご落胤という説・・・本当のところはどうだか知りませんが、何だか信じた方が面白いことだけは確かです。
お二人の大御所様方が、信長、秀吉、家康を男性としてどうかと切り込む部分・・「やっぱりね!私も同感!」 日本史上切り離して考えることが出来ない3人の英雄たちについての解釈についても思わず苦笑でした。
十代二十代の頃の私がもしこんな本を読んだらきっと片っ端から鵜呑みにして歴史上の人物の性格に対するイメージを作っていったかもしれません。でも今の私なら、なるほどこう考えると面白いかもね。という調子で読み進めることができる本でした。
何だか超特急で古代から明治初期までの日本史上の人物像を追いかけた新解釈ダイジェスト的感覚もありますが、最後まで興味深く読み進めることができました。