引き続き、イワン・ゲッデス(EWAN GEDDES)のイラスト入りルバイヤート紹介していきます。 . . . 本文を読む
1910年シーゲル・ヒル社(SIEGLE HILL)からサンゴルスキー&サトクリフ(SANGORSKI&SUTCLIFFE)デザイン、イワン・ゲッデス(EWAN GEDDES)のイラスト入りルバイヤートが発行されました。非常に美しい筆使いで、金色の特色印刷も素晴しいルバイヤートの挿絵本が完成しました。今回からはそのうちの数点をシリーズで紹介していきたいと思います。この本の詳細は『四行詩集彷徨』を参 . . . 本文を読む
太陽と月と星を表す装飾文字も美しい、見出し部分のデザインです。
さらに、Omar KhayyamのOの単語を美しい装飾模様で描いています。こうした文字の装飾は第4版本、第1歌の最初の単語のWake! のWでも美しい形作っています。
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Wake! For the Sun who scatter'd into flight
The Stars before him from the Field . . . 本文を読む
ルバイヤート第7歌と第8歌が描かれています。
第7歌 vii
Come, fill the Cup, and in the Fire of Spring
The Winter Garment of Repentance fling:
The Bird of Time has but a little way
To fly-and Lo! the Bird is on the Wing.
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この書影は、1878年に出版されたレッドライン・エディションです。よく見ると前に紹介したオスグッド社(J.R.OSGOOD-&CO.)の赤茶版や青版と装訂の異なる点が、お分かりになるでしょうか?
「色が違う!!」
確かにそうですが、ポイントはそこではありません。表紙の下段に出版社名が刻印されているのですが、その名前が前出の2種類とは異なるのです。オスグッド社(J.R.OSGOOD&CO.)とい . . . 本文を読む
イギリスで一大ブームを起こしたルバイヤートは、海を越えアメリカに上陸します。が、しかし、記念すべきアメリカ版、第一号本は何と!何と!海賊版でありました。
1870年オハイオ州コロンバス(Columbus、Ohio)で、ジェームス・ワトソン(James Watson)が100限定で出版したルバイヤートは、著者のフィッツジェラルドにも出版社のクオリッチにも内緒で発行された海賊版なのです。記念すべき第 . . . 本文を読む
こちらも小さいルバイヤートです。1998年ドイツのライプチヒで250部限定で出版されました。55×45ミリ、天金、478頁。英語、ドイツ語の2カ国語で訳されています。翻訳者はOMAR ALL-SHAHという人で、フィッツジェラルドではありません。装訂に言及するような内容はなく、「単に小さいだけの四行詩集です」というのは言いすぎかな? . . . 本文を読む
ベッダー版に次いで大きさを誇るのが、リチャード・ケネディー(RICHARD KENNEDY)のイラスト入りルバイヤートです。若干ベッダー版よりも小さいですが、それでも、385×290ミリもあります。ベッダーのホートン・ミフリン社版より遅れる事ちょうど100年、1984年にTHE WHITTINGTON PRESSから126部限定出版されました。訳詩はフィッツジェラルドでがなく IFTIKBAR A . . . 本文を読む
前回のモザイク加工のベースとなった、第34歌のギルバート・ジェイムスのイラストを紹介します。
ルバイヤート初版第34歌は以下の通りです。
xxxiv
Then to this earthen Bowl did I adjourn
My Lip the secret Well of Life to learn:
And Lip to Lip it murmur'd―"While you liv . . . 本文を読む
1920年のマクミラン社、青クロス版を改装したルリュール本。製本家名を示す名前は無く、茶色のモロッコ革に中東様式のデザイン化された図案が金で型押しされ、子持ちケイの金線で四隅を囲んでいます。5段マウント、三方金、見返しは石版印刷の花びらをデフォルメしたデザイン性の高い模様が印刷されています。 . . . 本文を読む
1906年に発行されたマクミラン社の羊皮紙版のルリュール本で、Hatcharosの手により製本されました。葡萄色のモロッコ革に5段マウント、三方金で、見返しには、流れるような非常に美しいマーブルペーパーを使用しております。特にこの三方金は純金のように光り輝く見事さです。
次回からは青クロス版のルリュール本を3回にわたり紹介します。 . . . 本文を読む
これも前回と同様に1898年に発行されたマクミラン社の羊皮紙版のルリュール本で、BAYNTUN社製です。茶色のモロッコ革に5段マウント、三方金で、見返しにはマーブルペーパーを使用しております。楕円の中に、林檎の木下イブとを誘惑しようとする蛇が描かれています。旧約聖書を題材としています。洋本には珍しく薄茶色のクロスが張られた箱がつきます。 . . . 本文を読む