卯の花の匂う垣根に
時鳥早も来鳴きて
忍音もらす夏は来ぬ
さみだれのそそぐ山田に
早乙女が裳裾ぬらして
玉苗植うる夏は来ぬ
橘の薫るのきばの
窓近く蛍飛びかい
おこたり諌むる夏は来ぬ
楝ちる川べの宿の
門遠く水鶏声して
夕月すずしき夏は来ぬ
五月やみ蛍飛びかい
水鶏鳴き卯の花咲きて
早苗植えわたす夏は来ぬ
. . . 本文を読む
根岸は古い地名である。
室町時代にはその名を知られていた。
海岸線が上野台地の崖下まであったその昔。
木の根のように岸辺がつづいていた土地を根岸と名付けた、という。
俳句や落語好きには根岸は名所であろう。
正岡子規や林屋正蔵が住んでいた、から。
また、昭和の爆笑王。
林屋三平も根岸の住人。
ここで、一句。
梅が香や根岸の里の侘住居
私が詠んだ句ではない。
八代目の入船亭扇橋の作だ。
御存知の . . . 本文を読む
瑞穂の国の原風景。
今年は豊年間違いなし。
青々と茂る稲穂が美しい。
米が上手い越後平野。
酒も又旨い。
魚も尚旨い。
日本に生まれて良かったなぁ。
れ!!のある風景。
昔は道の脇。
崖の下を蒸気機関車が走っていた。
この少し先には機関車の向きを変える回転板があった。
廃線になって久しい。
四十年近くなるだろう。
杭も朽ち。
線路際まで近隣住民が好き勝手に耕作しておる。
それでも鉄路は今もあ . . . 本文を読む