四行詩集日乗

夜鴉亭好RUBAIYATルバイヤート限定本浮世絵草双紙
艶本読本詩集無節操無分別無目的展開
備忘録粗忽書影日記帖也

町を歩こう その13 神宮外苑の銀杏並木

2009年11月28日 00時00分17秒 | Weblog
池袋で野暮用を済ませ、ポンコツメルセデスを神宮外苑に進路を取った。 黄金色に変化した銀杏を見るためだ。 護国寺まで順調だ。 音羽の交差点を右折する辺りから少しずつ混みはじめた。 しかし、まだ渋滞とはいわない。 車は信号で幾つか引っかかったが、流れている。 早稲田を過ぎ、牛込柳町に差し掛かったあたりで、一回の青信号で数台しか進まなくなってしまった。 そうか、今日は民主党が行っている事業仕分最後の . . . 本文を読む
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町を歩こう その12 東京芸術劇場の「二つのモダーン」展に行ってきた

2009年11月19日 00時00分00秒 | Weblog
池袋にある東京芸術劇場5階の展示ギャラリーで「二つのモダーン」と題された展覧会が開催されている。 これは、専修大学が創立130周年を迎えた記念行事の一環で、18世紀から19世紀にかけてのフランスと江戸の当時最先端であった“モダーン”な文化をあわせて紹介する企画である。 私にとって、フランス文化はひとまず脇へ措いといて、江戸の文化と聞いては黙って入られない。 池袋へ急襲だ。 専修大学図書館特別 . . . 本文を読む
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クレーンの綾取り

2009年11月18日 01時11分56秒 | Weblog
高層マンション建設には、巨大なクレーンが不可欠。 ある時、偶然にも2つのクレーンが交差して、綾取りのような光景が展開した。 空中の綾取りである。 . . . 本文を読む
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町を歩こう その11 東京暮色

2009年11月17日 00時00分00秒 | Weblog
ふと垣間見せる瞬間に、美しさを見出すことがある。 横道歩きの途中、何気なく上を見ると茜色に染まった雲間に日輪が沈む。 高層マンションの間から、覗き見える沈み行く太陽。 足を止めて眺め入る。 しだいに薄暗くなっていく夕景と夕日の残りが、せめぎあって美しいグラデーションを形作る。 名所江戸百景で、こんな風景を広重が描いたっけ。 想像力豊かな神筆で描く広重も、実際の真景には兜を脱ぐところであろう。 写 . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  大川周明の『新訂日本二千六百年史』

2009年11月15日 00時00分00秒 | Weblog
ベストセラーになった『日本二千六百年史』は、戦前の日本で反天皇制の賊徒とみなされていた北条氏や足利尊氏を称賛する箇所が、軍部で問題となったようだ。 やむなく、危なそうな部分は第一書房サイドで削りに削る。 それでどうやら、事なきを得た。 『日本二千六百年史』は、初版から1年2ヶ月後の1940年(昭和15年)9月20日、第21版として内容を一部変更して新たに上梓されることになる。 本文のボリュームは . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  茅野蕭々の『リルケ詩抄』

2009年11月13日 02時57分52秒 | Weblog
我国にリルケを本格的に紹介したのは、茅野蕭々である。 それまで、リルケは森鴎外等により断片的に紹介されていたにすぎず、1927年3月10日、第一書房から刊行された『リルケ詩抄』が、その嚆矢であるといって過言ではない。 今回は『リルケ詩抄』を紹介しよう。 彼は、今まで岩波書店と付き合いがあり数冊の書籍を出版していたが、この『リルケ詩抄』は、第一書房から出した。 茅野蕭々にとって第一書房デビューの . . . 本文を読む
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変臭懐疑で笹を飲みすぎてしまいました

2009年11月12日 00時00分00秒 | Weblog
夜鴉亭の若いもん2人と2次会まで飲んでしまい、書き込み出来なくて 「どうもすいあせんでした」と響風に語る。 . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  三井光彌の『内面への道』

2009年11月11日 00時00分03秒 | Weblog
ヘルマン・ヘッセ著、三井光彌訳の『内面への道』を取り上げます。 第一書房から、背革5段マウント革装訂、和紙刷で初版1000部で発行されました。 『内面への道』では、「シッダールタ」と題して、釈迦の思索の変遷を200ページ近くにわたり書き記しており、梵語略解として、ニルバーナ(涅槃)、ウパニシャッド(奥義書)等も解りや安くまとめてありますね。 『内面への道』 ヘルマン・ヘッセ 三井光彌訳 19 . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  中河與一の『臈たき花』

2009年11月10日 00時00分00秒 | Weblog
中河與一の『臈たき花』、和紙刷、背コーネル5段マウント革装訂の特装10部本を紹介しましょう。 背コーネル5段マウント革装訂は、フェイク・マウントではなくちゃんと糸かがりがしつらえてある本格的な造本で、製本者はお馴染みの橋本久吉。 やれば、出来るんですね。 また、平の用紙は、堀口大學の『空しき花束』(天金背革装訂、大正15年11月10日、第一刷1500部)の「青赤紫の薔薇の花柄格子模様」と同じもの . . . 本文を読む
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堀井梁歩の『ルバイヤット異本留盃耶土』

2009年11月09日 00時00分00秒 | Weblog
古書展でまたまた、ルバイヤートを発見しました。 堀井梁歩の『ルバイヤット 異本留盃耶土』です。 古書価格は1000円でした。 今まで、3000円とか5000円、1万円といった値段は見たことがありますが、この1000円はいかにも安い。 保存も悪くないし、どうして誰にも見向きされないのでしょうか。 1冊所有しておりますが、哀れになってつい買ってしまいました。 『ルバイヤット 異本留盃耶土』は、フィ . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  矢野峰人の『近代英文學史』

2009年11月08日 00時56分11秒 | Weblog
矢野峰人の『近代英文學史』を紹介しましょう。 『近代英文學史』は、1926年(大正15年)6月、第一書房から上梓されました。 オスカー・ワイルドやビアズレー、アーネスト・ダウスン、アーサー・シモンズといったイギリス世紀末の詩人や小説家、エッセイスト達を取り上げ、また、「愛蘭(アイルランド)文芸復興」と一項目を割きいち早くイエイツを紹介しているのも特筆されます。 菊版1500部、787ページ、頒 . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記 片上伸の『露西亜文學研究』

2009年11月05日 00時00分00秒 | Weblog
中世から近世や近代まで、ロシア文学を概括した片上伸(かたかみのぶる)の『露西亜文學研究』。 特に、トルストイやドストエフスキーについては、200ページ以上もさいて詳細に解説を加えた力作です。 片上伸は、1884年(明治17年)愛媛県生れ。 1906年(明治39年)早稲田大学英文科卒業後、早稲田の先輩・島村抱月のすすめにより「早稲田文学」の記者となります。 その後、早稲田大学が露文科を新設した際に . . . 本文を読む
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町を歩こう その10 銀座播磨屋の偉業

2009年11月04日 00時00分00秒 | Weblog
珈琲におかき この組み合わせ どう思います おかきには 日本茶そう思う方が多いでしょうね  しかし 私は偶然の出会いから  珈琲におかきの組み合わせが  結構しっくりくると知ってしまいました  それは、ふらふらと町歩きをしているときです。 場所は、銀座。 時は今。 ピンク色のアイキャッチが目に留まったのであります。 これでございます。 人のまばらな銀座裏通りの一角 ピンクの宣伝広告が一際目 . . . 本文を読む
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第一書房巡礼行記  大田黒元雄の『過ぎし日の音樂家』

2009年11月03日 00時00分00秒 | Weblog
ロマン・ロオランが1908年に書いた『過ぎし日の音樂家』。 ルネッサンス期のイタリアにおける歌劇の変遷をまとめたものですが、大田黒元雄は、20年後の1928(昭和3年)4月15日に第一書房から初版500部で訳本を出します。 装訂も天金、総クロース装、476ページの堂々たる装いです。 定価も5円とかなり強気。 どの程度売れたのか気になります。 巻末には、ルイジ・ロッシの「オルフェの絶望」第3幕第1 . . . 本文を読む
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町を歩こう その9 大川下り

2009年11月02日 13時12分26秒 | Weblog
中央区が主宰する「まるごとミュージアム2009」のイベントの一つ、ショウボートによる大川下りを体験してきました。 ショウボートといっても、リクルートが銀座に出来る前にあったShowBoatではなく、小舟という意味です。 勝鬨近く晴海の朝潮桟橋から、東京湾に出でて勝鬨橋、佃大橋、中央大橋、永代橋をこぐるコースです。 無料というのも魅力ですね。 東京湾を出でると、彼方にレインボーブリッジや芝浦近辺の . . . 本文を読む
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