嫌な予感がして神保町に寄ったついでに差武ちゃんへ行く。 . . . 本文を読む
文化年間の江戸読本世界は、曲亭馬琴、山東京伝という両巨頭が牽引してきた事は、間違いないところであろう。しかし、彼ら以外にも潮流に乗って読本を上梓した作家が数多いることは巷間あまり知られていない。『日本小説書目年表』によれば一種しか出さなかった人物を含めその数は三十人を下らない。玄人はだしを含め筆の立つ輩が如何に読本に参入、書けば売れるような状況を創り上げたかが解るであろう。おどろおどろしさでは天 . . . 本文を読む