『四行詩集彷徨』特装版の函用裏地です。ベルベットのような肌触りの良い感触です。在庫は「グリーン」しかなかったのですが、奇特な人の提供により「レッド」を使用できるかもしれません。
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1898年、ネイサン・ハスケル-ドール(Nathan Haskell Dole)の『RUBAIYAT OF OMAR KHAYYAM』(L.C.PAGE AND COMPANY)の中で、ギルバート・ジェイムスの他にもう一人の画家がイラストを提供しています。彼の名はエドマンド・ヘンリー・ギャレット(Edmund Henry Garrett、1853-1929)。ジェイムスと同じく6枚のイラストを描い . . . 本文を読む
ギルバート・ジェイムス(Gilbert James)が最初にルバイヤートのイラストを提供したのは1898年、ルバイヤートカルトの一人、ネイサン・ハスケル-ドール(Nathan Haskell Dole)が著した『RUBAIYAT OF OMAR KHAYYAM』(L.C.PAGE AND COMPANY)の中でです。 彼は全部で6枚のイラストを提供しました。今回はその中の2枚をここに紹介します。最 . . . 本文を読む
フィッツジェラルドのアメリカ版第1号の『ルバイヤート』は500部限定で1878年に出版されましたが、表紙に使用するクロースを1種類で揃えられなかった為、ブルークロース、レッドクロース装の2種類の装訂が存在します。これと同様のエピソードは、森鴎外や三木露風の著作でも有名ですが、第一書房から出版された板倉鞆音の処女訳詩集、ヨアヒム・リンゲルナッツ(Joachim Ringelnatz)著『運河の岸 . . . 本文を読む
『四行詩集彷徨』特装本のタイトルの背革張りがやっと終了しました。
まず、やや厚手の黒革に金文字で四行詩集彷徨とタイトルを印刷し、長方形に切りそろえます。薄い革は糊付けするときに伸びてしまい寸法が狂うので要注意です。裏打ちした赤布に、カットされた黒革よりやや大きめの空押しを行います。使用する金型は以前に紹介しましたね。そして、黒革を張ります。
黒革にタイトル文字を金箔押し印刷
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1912年、ホッダー・アンド・スタウトン社(Hodder And Stoughton)からエドマンド・デュラックのルバイヤート挿絵本が数種類形を変えて増刷されました。
このブルークロスの装訂本は、210×150ミリ、189頁の小型サイズです。掲載されたイラストはルバイヤートの
I、XI、XII、XV、XX、XL、XLIV、XLVI、
LV、LVII、LX、LXVIII、LXXII、L . . . 本文を読む
1905年アデレード・ハンスコムのダッジ・パブリッシング社(Dodge Publising Company)初版ルバイヤートの口絵です。全裸のネイティブ・アメリカンの女性にポーズを付けさせて撮影しています。フォトグラビアの手法により細かい陰影がうまく再現され、ぼかしの具合も絵画のように自然に表現されているのが解ります。28点すべてがセピア色の色調で統一されています。
1905年ダッジ・パ . . . 本文を読む
今回紹介するのは、米国女流写真家の草分け、アメリカの写真史には必ず名前が記されるアデレード・ハンスコム(Adelaide Hanscom 1875年-1931年)です。
彼女もルバイヤートの魅力に惹かれ、ネイティブ・アメリカンの友人達をモデルに四行詩のイメージをファインダーの中に定着させました。イラストではなく写真を使ったところが他の挿絵画家とは異なるユニークな点でしょう。ただし、単なる写真 . . . 本文を読む