千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館へ行ってきました。企画展示の「錦絵はいかにつくられたか」を見るためです。
なぜ東京からはるか離れた下総の地で浮世絵展が開かれたか?それは、富山県の旧家の土蔵に眠っていた368枚の江戸時代の錦絵版木を国立歴史民族博物館が、入手したからに他なりません。本当は、両国の江戸東京博物館が版木を入手すべきであったでしょうに。裏でいろいろあったのでしょうね。
首都高塩浜料 . . . 本文を読む
明治の偉人、岩倉具視の生涯を描いた『誠忠義傳(せいちゅうぎでん)』を紹介しましょう。
『誠忠義傳(せいちゅうぎでん)』
摂陽堂 土屋郁之介 一應斎国松 1883年(明治16年)7月29日 右:木版摺り表紙 左:摂陽堂
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アメリカ合衆国の第18代大統領ユリシーズ・S・グラント(Ulysses S. Grant)は、大統領引退後に家族を伴って世界漫遊旅行に出発し、イギリスをはじめヨーロッパ諸国、インド、タイ、清国を歴訪して日本に至りました。1879年(明治12年)7月3日横浜港に到着したグラントは、同年8月10日浜離宮で明治天皇と会談しました。この会談で、日本の国政について意見を求められたグラントは、民選議会設立の重 . . . 本文を読む
『絶世拷問雲霧阿辰青木廼夕栄(むるゐのがうもんくもきりおたつあをきのゆふばへ)』
錦勝堂 三村方南 一龍斎国松 1884年(明治17年)3月27日 右:木版摺り表紙 左:錦勝堂
『閴音頭日本銀二(きやりおんどにほんぎんじ)』
上村秀昇 新井芳宗 1886年(明治19年)4月16日 右:木版摺り表紙 . . . 本文を読む
クリスチャン・ディオールのハマーリムジンが、銀座三丁目のマガジンハウス前に停まってました。
でかい。
この長さで、交差点を転回できるのでしょうか。
20メートル以上はあります。
内輪差外輪差、相当ありそうです。
ナンバーは尾張小牧。
名古屋から来たんだね。
色とりどりのグラスワインをウエイターが給仕していました。
モデル達がマガジンハウスで撮影するのでしょう。
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25冊の自刻木版可憐判シリーズの中で、最上の一冊はどれでしょうか。
主観的な要素に左右されるため、一概にはいえませんが、あえて触れてみることに致しましょう。
まず、最右翼にいる戦後すぐに出された、第11冊『燈』(1946年、昭和21年、300部)や第17冊『乞食の本』(1950年、昭和25年、260部)、第19冊『もりどんの話』(1951年、昭和26年、260部)の三冊。
これらは、あぶらの乗 . . . 本文を読む
武井刊本の魅力が、伝承木版や小口木版、新しい印刷技術を使った革新的な印刷造本にあるのは良く解かるのですが、手のひらに入る自刻木版の「可憐な」つくりに、美の極致を感じ取った親類(武井刊本友の会会員)もさぞや、多くいたことでしょう。
これを、釣りに例えれば「鮒釣りに始まり、鮒釣りに終わる」ようなもの。
蕎麦に例えれば「もり蕎麦に始まり、もり蕎麦に終わる」ようなものでしょうか。
って、違うか? . . . 本文を読む