和紙刷り本で、戦時中の印刷物に一石を投じた和紙刷達人・櫻井均本を取り上げます。
和紙刷りの櫻井書房本の数々
日華事変以降、軍部による国民生活への統制は激しさを増していきます。
とくに、出版物は、不要不急の書籍には用紙を配給しないようになり、出版各社は用紙の手配に追われ情報局へ日参し何とか紙を分けてもらうのに汲々としていた毎日でした。
そんな中、櫻井書房本は、情報局から言わせれば「不要不急 . . . 本文を読む
力強い筆遣いです。
短冊からはみ出んばかり。
永田耕衣92歳の作です。
大晩春
泥ん泥泥
どろ泥ん
しかも、書以上に句に、句の方に迫力がある。
1992年(平成4年)10月9日に、沖積社が京王百貨店で開いた、永田耕衣92歳の記念出版『永田耕衣九十二短冊』に掲載された短冊です。
しかも、止めの92番目の短冊です。
1番目も同じ句を書いています。
耕衣ファンは晩年多くいたよう . . . 本文を読む
東京神田神保町東京古書会館(千代田区神田小川町3-22)2階の狭い情報コーナーを利用した「永井荷風展 今尚散人此処ニ居リ(花柳界を中心に)」に行って来ました。
「永井荷風展」4月11日(土)から4月18日(土)まで
ジオラマ作家・山本高樹氏による、当時の東向島を再現したジオラマや初版本や肉筆等のささやかな展示がしてあります。
立っているのが永井荷風ですからこれをジオマラという
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