四行詩集日乗

夜鴉亭好RUBAIYATルバイヤート限定本浮世絵草双紙
艶本読本詩集無節操無分別無目的展開
備忘録粗忽書影日記帖也

徳富蘇峰の『成簣堂閑記』

2008年11月29日 00時36分21秒 | Weblog
徳富蘇峰の『成簣堂閑記』を取り上げます。 今回紹介するのは「和・鮮・洋古版本」貼合布装の1000部本です。ご覧の通り「和・鮮・洋」の古本を表紙に再利用したブックデザインは非常に美しい。製本もしっかりしており、徳富蘇峰の著作に相応しい装訂であります。「和」で使用した古版本は寛永期に発行された『野槌』と『可笑記』の二冊から適宜選択、「鮮」に使用したのは李氏朝鮮初期に刊行された『詩経諺解』、『通鑑節用 . . . 本文を読む
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蛇皮二題『悪魔の貞操』 『茶烟亭燈逸伝』

2008年11月26日 00時58分01秒 | Weblog
書物展望社の特装本の中で小部数ですが蛇皮を使用した書物があります。今回はそれを取り上げたいと思います。 最初は女流詩人の中原綾子(あやこ)の『悪魔の貞操』。この特装本に背に海蛇の皮を使用しております。中原綾子は長崎に生を受け1918年(大正7年)、与謝野晶子に師事し第二期「明星」で活躍、1929年(昭和4年)には吉井勇主宰の「相聞」(後の「スバル」)に参加。1935年(昭和10年)10月10日、 . . . 本文を読む
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斎藤昌三の『書斎隋歩』

2008年11月18日 12時50分05秒 | Weblog
戦前最後の斎藤昌三の随筆集は『書斎隋歩』です。その前の『銀魚部隊』から6年が過ぎた1944年(昭和19年)3月に発行されました。その間、出版環境は激変します。日本は支那との事変が拡大したうえ、日独伊三国協定が結ばれ、ドイツがフランスを占領しため軍部は漁夫の利を得ようと仏印に進駐、ついにはアメリカと全面戦争に突入する事態となりました。大東亜戦争の勃発ですね。ゲテ装本創りの時代ではありませんでした。と . . . 本文を読む
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斎藤昌三の『閑版 書国巡礼記』

2008年11月14日 00時02分21秒 | Weblog
斎藤昌三の書物随筆集第2弾『閑版 書国巡礼記』を紹介します。第一弾の番傘装訂『書痴の散歩』が好評だったため満を持して一年後の1933年(昭和8年)12月、これまた珍妙な蚊帳を表紙に使用した装訂で限定1000部を発行しました。各冊に限定番号をスタンプで押しています。角背・打ち抜き綴じ(ぶっこ抜き)製本のため一見状態は美本に見えても、綴じ部分の金釘が酸化してさびが生じ、本文用紙が離れた状態のものもあり . . . 本文を読む
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Earthscape

2008年11月09日 18時59分36秒 | Weblog
最近、iPhoneの無料アプリ(ソフト)、Earthscapeにはまっています。 グーグルアースのように、地球儀を回転させ見たい場所の拡大や縮小がiPhone上で自在に出来るアプリです。が、面白いのは、それだけではありません。 iPhoneで撮影した写真をアップロード可能なんです。自分のいる位置情報も添付されるため、現在地に写真を貼り付けて見ることが出来ます。作業はとても簡単で、一枚アップする . . . 本文を読む
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古典籍入札会

2008年11月06日 22時42分17秒 | Weblog
今年も古典籍展観大入札会が 11月14日(金)、15日(土)の両日開催されます。東京古典会という古書の保守本流とも言うべき古書業者の集団が、毎年行っている古典籍の入札会で、誰でも自由に無料で下見が出来るのがウリです。重要文化財クラスの古典籍(古本)でも自由に手に触ってみることが可能なため、私は25年前から参加しております。今は亡き弘文荘・反町茂雄の凛とした姿も毎年拝見しておりました。最近では、坂本 . . . 本文を読む
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日本海へ

2008年11月05日 23時59分29秒 | Weblog
関越道を北へ。日本海を見に行きます。飛んで来る虫達をフロントガラスに受け止めながら一路、越後へ。途中追い抜いたセドリック。運転手の服の色が妙に明るいブルー。嫌な気がして、すぐにスピードダウンし、様子を見ると、あにはからんや覆面の方です。かわいそうな犠牲者が直に出でたのを尻目に調子を上げてあっという間に新潟到着。2時間ちょっとです。まず、新潟市内で佐渡沖の「ずわい蟹」。蟹ミソが抜群に旨かったですね。 . . . 本文を読む
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