こんな夢を見た。
2012年3月11日、大震災一周忌の東北地方の或都市。今だ廃墟が残る中に大きな仏塔がある。時の首相がその前で慰霊文を読み上げている。関東大震災で出来た東京両国の慰霊塔を凌ぐ仏塔が建立され、観音様のような菩薩像が慈悲の眼差しで弔問の人々を捉えている。
雪がちらつく中、低い声で読経にも似た悔文を読み上げているのは誰だ。よく目をこらすと、まさか。マサカ。何も決定できなかったダメ首相 . . . 本文を読む
文久元年(1961年)65歳の老浮世絵師が世を去った。弟子の数ではライバルに勝ったが画業では一敗地にまみれていた。後世の評価も奇をてらいすぎると低いままであった。それから、150年。2011年の日本では評価が高くなったようだ。東京、大阪と相次いで没後150年の回顧展覧会が催されている。彼の名は、そう。歌川國芳。3枚続きの大画面で鯨や緋鯉、髑髏などを描いて現代人の度肝を抜いた絵師である。
5月31 . . . 本文を読む