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日本の歴史を否定する新たな試み (ニューヨークタイムズ)

2013-01-18 | Weblog

 日本と韓国の間の関係ほどアジアの安定にとって重要な関係はない。それなのに、日本の新首相の安倍晋三氏は韓国との緊張を高め、協力関係をより困難にするという大きな過ちを以て任務をスタートさせようとしている。

彼は、韓国人の使役や慰安婦問題などを含む第二次世界大戦の侵略行為に対する日本の謝罪を見直す可能性を示唆した。

日本は、日本軍が軍の売春宿で多くのアジアやヨーロッパの女性を奴隷化して性犯罪を犯したことを、1993年にようやく認め、これらに対して初めて完全な謝罪をした。

1995年の村山富一首相による謝罪は、「日本の植民支配と侵略を通じて莫大な被害を与え、多くの国の人々、特にアジア諸国の人々に対して苦痛を与えた」ことを認めるものだった。

産経新聞のインタビューの中で、右翼で国粋主義者の安倍氏は、1995年の謝罪を特定されない前向きの声明に代えたいと語ったとロイター通信が引用した。

戦時の日本軍に慰安婦として仕えた女性達が事実強要されたという証拠は無かったということが2006年から07年までの自分の前政権時代に分ったと彼は言った。

しかし、記者会見で、菅官房長官が安倍首相は1995年の謝罪を支持するだろうと語ったが、1993年の声明は見直すかもしれないと暗示した。

自民党の安倍首相がどのように謝罪を修正するのか明確ではないが、彼は、以前、国の戦時の歴史を書き変えたい気持ちを明らかにした。

犯罪を否定し謝罪を弱めようとするいかなる試みも、日本の残忍な戦時の支配下で苦痛を味わった韓国や中国やフィリピンの怒りを買うだろう。

安倍首相の恥ずべき衝動的言動は、北朝鮮の核実験計画のような問題に関して地域の重要な協力を脅かすだろう。そのような修正主義は、過去の体裁を繕うことではなく長期に及ぶ経済停滞の改善に集中すべき日本にとって困惑させるものだ。

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これは1月2日のニューヨークタイムズの社説です。

新年の記事ですが、かなり厳しく安倍さんを批判していますね。私も彼の考え方に常々危惧を感じている一人です。しかし、彼は、今、全てを封印して経済改善に取り組んでいる姿を見せています。これが参議院選挙までの姿でないことを願いたいものです。

安倍首相へ

日本軍の戦時の行動を修正しようとすることは、歴史から何も学んでいないということです。侵略や残虐行為を認め謝罪した村山談義を今さら修正して何の意味があるのでしょうか。これからのアジアでの立場を考慮して、過去の誤った修正ではなく、友好関係と経済関係を強める努力をすべきです。あなたが、今、行っているアジア諸国との協力関係強化にこれからも専念し、過去を蒸し返すことのないように頼みます!