(写真)木曜日にエル・パレス紙がウエブサイトで公表した写真
(写真)1996年に政界入りしたラホイ首相
スペインの保守与党の国民党は、マリアノ・ラホイ首相と数人が内密で党の口座から利益を得ているという疑惑を打ち消しました。
寄付をした企業と党の人物への支払い額が記載された元帳の写真が中央左派系のデイリー・エル・パイスにより公表されました。
党の2人の前会計担当者が保存し、20年近く隠してきたと報じられています。
党は、月給の他に特定の人に組織的に支払いを行ったことはないと言います。
「今日、エル・パイス紙が情報を公表したが、国民党は党のトップ役人と職員の報酬に関しては、常に法と納税義務を尊重してきた。」と声明で伝えました。
「国民党は、公表された手書きのノートや内容の記憶はない。だから、それが党のノートであるとは認められない。」
ラホイ首相と党は、大きな財政赤字を削減すると公約して2011年11月に大勝利しました。
政府は、国際的財政支援を避けるために闘っているとして、スペイン人に痛みの大きい緊急策を受け入れるように求めています。一方、失業率は記録的な26%に達しました。
木曜日に、エル・パイス紙が公表した元帳の写真は、2人の前会計士が1990年から2009年の間に記録していたものです。
資金は、2009年に辞任したバルセナス氏を通じて外部の会社から支払われていたと伝えられました。彼は資金洗浄で調査を受けています。
調査官は、最近、バルセナス氏はスイスの銀行口座を持っていて、ある時には、200万ユーロを得ていたと明かしました。
スペインの政党は、2007年まで、匿名の寄付を受けることが認められていました。党の指導者が、収入を申告して税金を払えば不法にはならないだろうとロイター通信は伝えています。
しかし、スペインの建設ブーム時代の国民党の取引に関して倫理的な疑問が高まっています。当時、政治家は多くの開発契約を認めました。
木曜日の朝、疑惑報道が広がった時のハッシュタグlospapelesdebarcenas(バルセナス紙)とRajoyDimision(ラホイ辞職)が、スペインのユーザー間のツイッターの中で交わされた最も多い言葉でした。
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スペインでは、経済危機で若者の失業率が高い大変なこの時期に、与党が関わる汚職問題が浮上したようです。これを知った国民はストを行うでしょうね。