漱石先生、あなたの特別展
『文豪・夏目漱石 ーそのこころとまなざしー』に
行って参りました。
平日にも関わらず老若男女で盛況なのを拝見して
漱石ファンの層の厚さと熱心さに感服いたしました。
そしてひとつはっきりしたのは
「私はまだまだ夏目漱石を知らない」
ということです。
漱石先生の愛した蔵書の数々、友人や作家仲間との手紙のやりとり、
山のように書き込まれたメモやノート。
そのあまりの“宝”の多さに圧倒され理解不能(笑)。
漱石先生の頭の中の宇宙はこの数百倍かと思うと
後ずさりしました。
しかしながらやはり先生の作品に惹かれております。
朗読屋としては、作品にぶつかってゆくしかないようです。
今回の特別展には初版本なども展示されていますね。
その装幀などのデザイン・イラストのセンスの良さに
心ときめきました。
かなり厳しく指示して、名だたる美術家のみなさんを
悩ませた(笑)とか。
若いころ建築家を目指していた先生。
“絵的バランス”にはうるさかったのかもしれません。
作品の洪水。
展示の出口近くにあった先生のデスマスクを眺めながら
到底追えるはずのない“夏目漱石”という軌跡を思い、
心をキュンとさせる私です。
ちょっとあって、家にこもりがちでいたので声を出すことも減り、朗読というものに興味がわいたのです。
朗読の講習会や、朗読劇の会などもあるようですが、まだそういったものに参加したことはありません。
でも最近、市が行っている「音訳奉仕者講習会」を見つけ、行ってみました。
朗読とは少し違うのですが、終了証を貰うと音訳のボランティアができるということなので、頑張ってみようと思います。
文字、文章を正しく読むというのは難しいものですね。聞きやすいハッキリとした声を出すというのも。
このブログは声に出して読んでいます。
「夏目漱石」の本、昔読んだきりですが、また読んでみたくなりました。
朗読に興味をお持ちになった経緯を
くわしく書いてくださりありがとうございます。
声に出して文章を読むと
自分の声がどんなふうに出ているのか
自分はどんなふうにこの文章を捉えているのか
など、思わぬ発見があると思いますよ。
まずはそれを楽しんでください(^^)
「音訳奉仕者」というお仕事があるのですね。
初めて知りました。
人にきかせる、となると
声に出す意識がまた変わってくると思います。
ゆんさんが【朗読もの】を参考にして
朗読の世界を探ってくださっていることを忘れずに
(しかもこのブログも声を出して読んでくださってる
なんて!身の引き締まる思いです)
今後も朗読あれこれを書いてゆきます。
これからもご贔屓に。