コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

拝啓、漱石先生

2007-10-18 20:40:57 | 朗読あれこれ


漱石先生、あなたの特別展
『文豪・夏目漱石 ーそのこころとまなざしー』に
行って参りました。

平日にも関わらず老若男女で盛況なのを拝見して
漱石ファンの層の厚さと熱心さに感服いたしました。

そしてひとつはっきりしたのは
「私はまだまだ夏目漱石を知らない」
ということです。

漱石先生の愛した蔵書の数々、友人や作家仲間との手紙のやりとり、
山のように書き込まれたメモやノート。
そのあまりの“宝”の多さに圧倒され理解不能(笑)。
漱石先生の頭の中の宇宙はこの数百倍かと思うと
後ずさりしました。

しかしながらやはり先生の作品に惹かれております。
朗読屋としては、作品にぶつかってゆくしかないようです。

今回の特別展には初版本なども展示されていますね。
その装幀などのデザイン・イラストのセンスの良さに
心ときめきました。
かなり厳しく指示して、名だたる美術家のみなさんを
悩ませた(笑)とか。
若いころ建築家を目指していた先生。
“絵的バランス”にはうるさかったのかもしれません。

作品の洪水。

展示の出口近くにあった先生のデスマスクを眺めながら
到底追えるはずのない“夏目漱石”という軌跡を思い、
心をキュンとさせる私です。





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (ゆん)
2007-10-19 12:22:21
朗読って?と検索していてこのページに出会いました。
ちょっとあって、家にこもりがちでいたので声を出すことも減り、朗読というものに興味がわいたのです。
朗読の講習会や、朗読劇の会などもあるようですが、まだそういったものに参加したことはありません。
でも最近、市が行っている「音訳奉仕者講習会」を見つけ、行ってみました。
朗読とは少し違うのですが、終了証を貰うと音訳のボランティアができるということなので、頑張ってみようと思います。
文字、文章を正しく読むというのは難しいものですね。聞きやすいハッキリとした声を出すというのも。
このブログは声に出して読んでいます。
「夏目漱石」の本、昔読んだきりですが、また読んでみたくなりました。
返信する
いらっしゃいませ (ちょこ)
2007-10-20 12:05:22
ゆんさん、ようこそ。
朗読に興味をお持ちになった経緯を
くわしく書いてくださりありがとうございます。

声に出して文章を読むと
自分の声がどんなふうに出ているのか
自分はどんなふうにこの文章を捉えているのか
など、思わぬ発見があると思いますよ。
まずはそれを楽しんでください(^^)

「音訳奉仕者」というお仕事があるのですね。
初めて知りました。
人にきかせる、となると
声に出す意識がまた変わってくると思います。

ゆんさんが【朗読もの】を参考にして
朗読の世界を探ってくださっていることを忘れずに
(しかもこのブログも声を出して読んでくださってる
なんて!身の引き締まる思いです)
今後も朗読あれこれを書いてゆきます。
これからもご贔屓に。

返信する

コメントを投稿