初釜で使った茶碗は松楽(しょうらく)の造りの
嶋台。
写真はお点前で使った嶋台とは別の
金銀箔を施した嶋台。
上の主茶碗は金、下にある次茶碗は銀。
陽(金)と陰(銀)を表すのです。
これらは飾り茶碗としてお床におきました。
敢えて使用したままの姿、
金銀が少し剥げた状態のままで先生は飾りました。
もちろん修復することはできますが、
使ったままの姿というのも趣があるのではないでしょうか。
嶋台(島台)は、古代中国で仙人が住むといわれた伝説の山
蓬莱山(ほうらいさん)に由来し、
州浜をかたどった台の上に岩木・花鳥・瑞祥のものなどの景物をのせて飾った
「お祝い飾りの台」を指します。
う~ん、このお茶碗から伝説の山を想像するのか・・・
・・・というような話を承知して茶席に臨めばよかった、と
またまた未熟者の自分を知り反省する私でしたーーー。