里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

福島における避難区域の再編成

2011年12月19日 | 政 治
政府は16日に、
福島第一原発事故そのものは収束に至ったと判断される」 として、
18日に、福島県と11の市町村に対し、避難区域を再編成する方針を説明した。

これまでの、原発からの距離を基準に、
 ・半径20km圏内を警戒区域とし、
 ・半径20km圏外に計画的避難区域を設けていたものを、
年間被曝線量を基準にして、来年4月をめどに3区域に再編成するのだそうだ。

[新しい避難区域の基準〕
区 域 名
基  準
避難指示解除準備区域
20mSv 未満
居住制限区域
20~50mSv 未満
帰還困難区域
50mSv 以上

ところが、説明を受けた関係自治体などを筆頭に、
『大きな方向性が示された事は評価する』 という一方で、
『本来ならば首相が説明に来てもいい重い話』『地域が分断される事への懸念』 
『収束と言うには程遠い』 『問責だ!』
『来年4月には、20mSv未満の地域の住民は戻れるというが安全なのか?』
『20mSv未満なら戻れるとする結論を出すのが早すぎる』
等々、否定的な反応が多かったらしい。
地上1mにおける放射線の分布状況(※)を見ると広範囲に汚染されていて、被災者の方々には気の毒でならず、出来れば1mSv以下まで除染して皆さんを帰してあげたい!
   (※asahi.com から引用)
しかし、一方では除染には膨大な時間と費用・技術が必要で、一般会計の内の借金(国公債)の比率が半分近い有様では予算面も相当に厳しい。
「増税や地域分断はダメ」「20mSv未満では高すぎる」…などと否定的な事ばかり言わずに、皆が我慢して妥協出来ないのであろうか?  私としては、被災者の方々には酷かも知れないが、ICRPの提案等を基に策定した政府案で進めるのも一法だと思うのだが…?

国際放射線防護委員会(ICRP)の日本政府に対するH23.3.21提案
『原発事故後に周辺に住む人達の年間被曝限度量については、2,007年勧告(下表)
 に基づき1~20mSvを限度とし、長期的には1mSv未満を目指すべき』
とする声明を発表した。
区   分
年間被曝限度量
緊急時
20~100mSv
緊急事故後の復旧時
1〜20mSv
平常時
1mSv未満



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