昔、神様が自分のあちこちの体毛で色々な樹木をつくり、杉や楠からは船を、桧か
らは家をつくれと人間に教えたのだそうだ。
又、お尻の毛から高野槙をつくりこれからは棺おけをつくれと教えたのだそうだが、
死人を神様の尻の毛で葬れとは…!?
しかし、神様の真意は全く分からないものの、高野槙からつくられた棺おけは最高
なのだそうだ。
余談はさて置き、宮島には楠が多く自生しているが、
水に強い性質を持っている事から、神様の教えを応用して平安時代から水中に立つ
大鳥居に用いられていて、今はその鳥居を建て直す為に1000年委員会を作って楠の
木を保護しているのだそうだ。
しかし、何しろこの大きさ、島の楠の木は度々の台風で相当数が倒れてしまい、果
たして1000年後に鳥居用の楠の木が確保できるのかどうか危ぶまれているという。
(海側から見た大鳥居→社殿)
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このような努力をしている人達がいる反面、宮島では今年山頂に至る登山道の樹木
や岩などに多くの赤い印がつけられる騒動があった。
ただ単に世界遺産であるだけではなく、神様のつくった木にこのようなに落書きをす
るとは許し難い連中だ!
むか~し、高校生の頃、両手を広げて友人何人かと
鳥居を囲んだものです。
あの大きい木に代わる木を育てるのに1000年ですか?
さもありなん、です。
鹿の食害はどこでも被害が大きいようですね。
以前、奥日光の戦場ヶ原でも食べられないように囲い
がしてありました。
鹿も生きる為でしょうが全部食べられたんでは困ります。
しかしふる~い昔で宮島の鹿の記憶が消えてます
肌の色が違ってもみんなやる事は同じですね!
世界遺産に登録されたせいか、いろんな国の人がやって来ていますが、お互いを知りあえるので
良い事だと思います。
楠の木はたくさん自生していますが、中には大人3人で抱えるほどの大木もあります。
しかし、大木ほど台風などで痛みやすいので、出来るだけ自前の大木を準備できるように
息長く育てているようです。
鹿については昔から神の使いとして大事にされて来たのですが、めっきり数が増えてしまい
餌をやらないようにしているらしいです。
ところが、その結果飢えた鹿が出るようになり、一部のボランティアが募金まで募って
餌をやっているそうです。
講師の広大の先生の話しでは、若い頃にテント生活をしながら野外調査をしても滅多に
鹿には出会わなかったそうです。
可愛い姿をしているので保護してあげたい気持ちは分かりますが、野に山野草が全く無く
なり、しかも民家まで入り込んで色々なものを食べてしまうのはどう考えても異常と思います!