徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

育ジイの道は奥が深く、果てしないものなりけり・・かな?

2017-06-04 22:16:52 | 二世帯同居
階下に住むウルトラマンたち(小2と保育園年長)の
病気台風も何とか去った。
それを支えていたのは育ジイを自認する夫。

「これで俺もちょっとはできるようになったかな」(夫)
「いやー、すご過ぎ。脱帽です」(私)

この病気台風を乗り切ったことで、
夫は押しも押されぬ育ジイとして自立した。

このところの朝の私たちの会話は
こんなことから始まる。

「ところで今日、何か買っておくものあるか?
バナナは買っておくけれど」(夫)
「あるわー。ピーマンと、もやしと、青汁!」(私)
「あるもんだなあ。わかった。
メモしとくよ。これやらないと忘れちゃうからなあ」(夫)

この日、午前中の授業の後は
毒薬(別名抗がん剤)投与予定の私。
だから、帰りが遅くなる。

こんな日は、いつもだと夫が保育園のお迎えと、
ウルトラの母が用意した子どもたちの夕食を食卓に整える。

しかし、夫は今日は楽しいゴルフの日。
夕方のいつもの育ジイのノルマは免除の日。

ジジババが二人ともダメな日は
ウルトラの母の出番。
夕方5時半過ぎにウルトラマン2号を保育園にお迎え、
その足で、6時に放課後クラブに
ウルトラマン1号を迎えに行く手はず。
それから家に帰り夕食を食べさす手順。

ウルトラの母の朝は早い。
朝のうちの夕食準備をするのが日課。
けれどもジジババを頼れないこんな日に限って、
鯵と豚肉にパン粉をまぶし、揚げる寸前までで、時間切れ。
揚げるまでには至らなかったという。

「家に帰って、揚げている間は、子どもたちに、
ウルトラマンガイアを見ていてもらいます」(ウルトラの母)

そんなことを朝のメールで知った。
母子でお腹すいちゃうだろうなと思ったけれど、
週のうち、1日か2日はそんな日があってもいいか、
じゃないとウルトラのジジババもちょっぴり苦しいもの。

夕方4時、点滴中のウルトラのババに
ウルトラのジジからメールが。

「ゴルフが予定より早く終わりました。
家に帰って何かしておくことはありますか?」(夫)

「あります。ウルトラ家の冷蔵庫にパン粉までつけ終わった
鯵と豚肉が入っているので、それを揚げておくと、
ウルトラの母が助かると思います」(私)

「フライは、どんな色になったら
油から出せばいいのですか?」(夫)
「キツネ色です」(私)
「キツネ色って?」(夫)
「キツネ色はキツネ色です。
分からなかったら、
無理をしてフライ揚げることないと思います!」(私)
「わかりました。やってみます」(夫)

と、そんなメールのやり取りがあった。

どうなったかなあって思ったけれど、
それをメールで聞くことはせずに
点滴終了後、速足で家路についた。

「いやー、黒くなっちゃったんだよね。
キツネ色って言われたから、
そこまででいいかと思ったけれど、
なんだか、中に火が通っているかどうか
心配で、もうちょっとと思ったら、
あっという間に黒くなっちゃったんだ。
今日はこれで許してもらうしかないなあ・・」(夫)

「上出来じゃない。味も大丈夫だし。
でもおかしいわねえ、火を180度にセットしておけば、
こういうこと起こらないと思うのよ」(私)

「え、そんな温度、どこでセットできるんだ?」(夫)

「いやだわー、前に言ったじゃないの、
そういうことができるって」(私)

「そうだったかなあ。
それで黒くなったんだな」(夫)

「でも、ほんと助かった。
帰ったら、フライが出来上がっていて、
子どもたちすぐに食べられたのだもの。
ありがとう!」(ウルトラの母)

「でも、ウルトラマンたちは、いってたよなあ。
随分黒いけど、たべられるの?って
子どもは正直だよなあ(苦笑)」(夫)

アハハハハとなんだかみんなで大笑い。

総論としては育ジイとして自立した夫。
日常の細々とした生活の奥は深く、
まだまだ修行の旅は続くのでした。

それにしてもゴルフが終わった瞬間から、
ウルトラマンたちのことが気になるなんて、
育ジイとしてはかなりのレベルに達しているなって、
またまた思ったのでありました。

ここまで、夫を育ジイにする原動力は何なのでしょう。
一度聞いてみることにしようかなって、
育児から足を洗ってしまった私は思うのでした。


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