入江礼子 著・カツヤマケイコ イラスト
赤ちゃんとママ社
こんな本が出た。
「ほめる」「叱る」と言えばハウツーものが主流。
でも、「ほめる」「叱る」にハウツーなんてあるんだろうか。
このほんはちょっぴり、ハウツー本に反旗を翻している。
といっても、本は読者の手にとどかなければ意味がない。
その折衷案というべき構成になっていると言えるかもしれない。
以下に「Bookデータベース」から抜粋してみる。
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「何回言ったらわかるの!」には、理由があった!!
子どもによりそった「伝える子育て」で、より理解し合えるコミュニケーションを。
目次 : 巻頭座談会 ガミガミ言っちゃう私たちの胸のうち/
第1章 どうしてこんなに叱ってばかり?(「叱る」のは子どものためというけれど/ 「叱る」のなかにある無意識 ほか)/
第2章 どうすれば子どもに伝わるの?(伝えるためには、まず考える/ 子どもは親を見て育つ ほか)/
第3章 この口ぐせ、大丈夫?(大切なのは、子どもの立場に立つこと/ ほとんどくせになってない?「早く!」 ほか)/
第4章 子育ての最終目標は?(子どもって大変です/ 子育ては、ないないづくし ほか)
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著者の主張はある意味子育て論にもなっている。
ちょっぴり硬派と言えなくもない。
でも、そこにツボを押さえて、
その文章に突っ込みを入れたり、分かりやすくしているのが
カツヤマケイコのイラストだ。
彼女もまた「ごんたイズム」などの子育て漫画を描いている。
これがまた面白い。
私たち団塊が子育てしていた頃よりも、
世の中は右肩あがりどころか下がり気味の今、
子世代の子育ては本当に忙しく大変って思う。
大変だけれど、そこに面白さや、
親もちょっぴり自分を振り返って
子どもも一生懸命だなって感じられる一冊かもしれない。
ほめたり、叱ったりするときっていうのは、
おとなである自分自身の価値観や生き方と
否応なく対峙するときでもあることを思う。
と言いながら、今でもてんやわんやしている私なのでした(*_*;