林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

「氷河(期)」は入試頻出テーマだ(追補版)

2010年11月01日 | 教養英語
早稲田大学を志望する生徒は多い。早稲田や慶應に合格したいと本気で考えている生徒には、英語の長文読解をやらせる。正確に速く英文を読む力があるかが問われている。そのためには基礎的な英文読解力を身につけたうえで、大量の英文を読むしかない。過去問研究をするのはもちろんだ。しかし、東大式個別ゼミとしては、現代的テーマに即した英文を嫌になるほど沢山読ませることにしている。

そういった現代的テーマの筆頭に上がってくるのは、もちろん地球温暖化問題などの生態学・環境問題である。英文を読みながら、こういったテーマについての常識を蓄えておくのである。(余談であるが地球温暖化については諸説あり、必ずしも温暖化説が正しいとは限らないようである。しかし私の知る限り大学入試問題では地球温暖化説が疑われたり否定されたりする文章は出てこない)。

その中でもとくに私が注目しているのは、氷河(期)に関する問題である。例えば、2010年今年の早稲田大学の文化構想学部、2005年早稲田大学教育学部(文系)、2009年の学習院大学経済学部で取り上げられた。おそらくもっとたくさんあるだろう。当然このような超頻出テーマについては、あらかじめ勉強しておくに限る。例えばどんなものを読ませるのか。(もちろん古藤晃は読んでおかなければならない。氷河期についても言及されている)。

Britannica(2001)でICE AGEを調べてみるとやや詳しく載っている。携帯電話やiPodで調べれば最新の Britannica mobileの情報も無料で読むことができる。Britannica は英米の中卒レベルの英語で書かれているはずなので、読みやすいからだ。

Britannica Mobileを一部だけ読んでみる。(残念ながら大画面で読むことはできません。モバイルだから無料閲覧がOKなのでしょう)。

「小氷河期は16世紀に始まり、一進一退しながらも3世紀にわたってヨーロッパや世界各地に広がった。ピークを迎えたのは1750年頃で、1万1700年前に大氷河期が終わって以来、氷河は最大に広がった」

小氷河期とか大氷河期とか、 1750年がもっとも寒かったとか、皆さんご存知でしたか。バッハが死んだのは1750年ですから、もしかすると寒かったから死んでしまったのかもしれませんね。

Wikipediaで氷河期を調べてみるともっと詳しい。日本語版も英語版も読んでおくべきでしょう。それに加え、Nature.comの興味深いニュース(NEWSの英語はそれ程難しくない)だとか、Scientific Americanなどでも探してみたいところです


氷河期とくれば、当然ホッキョクグマだとか人類の進化論にも触れてみたい。進化論もとてもポピュラーなトピックのようだ。(人類が人類に進化したのは氷河期の時代だと言われている。また早稲田等の大学入試の問題でも、進化論は取り扱われてきた。なお、Oxford出版のHuman Evolutionについては以前紹介した。結論的には、あまり生徒に推薦できない本だったが…)。

余談であるが、作家の安部公房の傑作SF小説『第4間氷期』というのは、氷河時代がついに終わり、人間は自ら水棲人に変容して海中を植民地化しまうという話であった。

P.S.

Institute for Ice age Studies というのがある。そのなかにはIce Age Lamps (scientific american) という記事があって、興味深い。

参考までに2009年の学習院の問題を載せておく。

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