林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

ScienceDailyから(中高生に専門用語を理解させること)

2010年08月08日 | 教養英語
ScienceDaily の記事から

2010年7月24日付の ScienceDailyAcademic Language Impedes Students' Ability to Learn Science, Expert Arguesというタイトルだ。

アカデミックな言語がわからないために、理科や社会等の科目を中高生がしっかりと理解できないという問題を取り上げたものだ。教室あるいは Web 上で英語を理解する事ができても、科学の教科書の「専門的な語彙」を理解するには不十分であるということらしい。

そんな彼らの多くは、 Word Generation 等のような教育プログラムの助けを必要としているということだ。

専門的な言語は、複雑な文法構造を持っており、より緻密さが求められている。だからWeb に書かれてあるくらいの平易な文章ならば楽しめる生徒でも、理解し難しい場合があるのである。

さて、Word Generation がどのようなプログラムなのか、興味のあるところだ。記事によると、子供達に単語の意味を暗記させようとするというよりは、単語をどのように認識したら良いのかとか、単語の様々な形態について考えてみるとか、文脈に応じてその意味を決定するとか、そういった作業させるプログラムのようである。このあたりは、以前紹介した Levine の言語教育論とかなり似ている。


なお、この記事は英語が生活言語の国の教育問題のことである。だから、日本の英語教育には直接関係はないと見るべきだろう。

とはいえ、日東駒専以上の大学の受験生となると、でいう「専門的な言語」を読みこなさなければならないともいえる。そしてそのためには、しっかりとした日本語力(国語力)の土台を養っておくことが必要不可欠であることも強調されて良いだろう。



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