林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

COURRiER JAPON の日本論

2010年11月03日 | 教養英語
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 12月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
講談社


せっかくだからCOURRiER JAPON の他の時も紹介しておこう。今回取り上げるのは、「世界が出たNIPPONである」。

1. 香港からSouth China MORNING POSTによる前原外相論
とくに見るべき分析はない。前原の簡単な経歴を紹介したうえで、前原外相が民主党の中にあっては唯一の親米保守派であり、中国に対してはタカ派であると述べる。ただし北朝鮮に対しては交渉できると考えたりしているようだ、と。

2. フランスのルモンド紙による日本経済論
これも常識的な内容。GDPで中国に抜かれても日本経済の実力はなかなかなものだというもの。グローバル経済とローカル経済がすぐれているので、余りに悲観的な見方をする必要ないというもの。

3. ニューヨーク・タイムズによる円高論
円高によって 実は日本はグローバル化したり、海外進出を狙ったりすることができるのだという議論。ここで楽天の三木谷が大きく取り上げられている。ちょっと楽天=三木谷の宣伝みたいだ。楽天が世界でどのように勝負できるのか、私には検討つかないのだが。

4. ニューヨーク・タイムズによる日本のゲーム業界論
日本はかつてはゲーム業界をリードしてきたが、今では世界から取り残されているという非常に厳しい記事である。

5. 中国の『世界博覧』による[メス化していく日本人男性]
これも常識的な日本社会論である。しかし、書かれてあることまともである。


総じて言えば,これらの文章は高校生に読ませると良いのかもしれない。

クーリエ・ジャポンでポジティヴ思考記事を読むと・・・

2010年11月03日 | 教養英語
CURRiER JAPON の2010年12月号が発売されている事に気が付いた。bk1にはもうなくなっているので、大急ぎで近くの本屋に買いに言った。

最相葉月がちょっと面白い記事を書いている。New Scientistの記事を要約したものであるが、「アメリカ社会を席巻するポジティブ思考の是非」というタイトルである。

ご承知の通り、アメリカにはポジティブ思考あるいはポジティブ心理学というのはやっている。コップの水に水が半分入っているとき、もう半分しかないと嘆くのはネガティブ思考で、まだ半分もあると考えられるようになるとポジティブ思考だというわけである。

New Scientist6月28日電子版ではさらにその研究が進んでいるそうだ。

バーバラ・フレドリクソン『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』という紹介されている。ポジティブとネガティブが3対1のバランスを保てた時、これを感情の黄金比と呼ぶようである。ポジティブだけでやっていくやり方では、妄想が拡張して頭おかしくなってしまうかもしれないから、3対1のバランスに保てというのはなかなか適切なアドバイスのようにも思えた。だが、次の瞬間、あれ?!と思ったのである。

筆が滑ったのか、瞑想する人は「インフルエンザを発症する回数も減ります」とまで言われると、ちょっと首を傾げてしまう。


ポジティブだと病気になりにくい、病気になったとしても重い病気になりにくいという趣旨の文章は、今日読んだ英文にあるではないか。今日の午後予習した大学入試問題だ。国学院大学2009年の英語の問題だったはずだ。まさかこんなところで再開するとは!