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Does Your Language Shape How You Think?(2010年8月26日) というものである。パソコンにつないで印刷してみると A 4プリントで8枚とやや量が多いわけだが、読みやすい文章なのでちょっと紹介してみる。
70年前、 Whorf という人が登場し、20世紀に大きな影響を与えた。というのは、母語の言語的性質によって、思考の様式が全く異なったものになってしまうというものだったからだ。例えばネイティブのアメリカンは、その母語の性質によって「時間の流れ」という概念を理解できない。また、モノ(例えば、「石」)と動作(例えば、「落ちる」)とを区別できない。
結局のところ、 Whorf の主張は行き過ぎだもので間違っている。母語の性質によって、ある種の思考が不可能になるということは、あり得ないからである。しかしながら、母語には一定の力があるはずである。母語によって思考が妨げられるということはないが、何らかのテーマについて慣習的に考えさせてしまうということはあるだろう。
ここで例に上がっているのは、ドイツ語やフランス語のように文法的なセックスのある言葉と、英語のようにセックスない言葉との違いである。それがどういう影響を及ぼすのか。
また、方向や方位を表すときに、(A)自己中心的な言葉と(b)地図のように客観的に表現する言葉とか比べられる。(A)すなわち、右あるいは左と言った言葉で、各アクターの主観的な位置で表現する言葉と、( B )東西南北といった言葉を用いて客観的に表現する言葉である。( B )としては、オーストラリアの言語の例が持ち出される。
最後まで読んだ感想。
最初はどんなに面白いかとワクワクしていたが、あまり大した話はありませんでした。入試にも出るかどうかありません。読みたい人は、どうぞ。そんなにひどくもないですよ、というくらいな感じです。
ただし、次の英文は、英文解釈の問題に使われるかも? です。(アンダーラインは筆者による)
In his shadow, others made a whole range of imaginative claims about the supposed power of language, from the assertion that Native American languages instill in their speakers an intuitive understanding of Einstein’s concept of time as a fourth dimension to the theory that the nature of the Jewish religion was determined by the tense system of ancient Hebrew.