女流棋士発足40周年記念パーティーに行ってきました。
日本将棋連盟女流棋士会によるパーティーです。矢内会長ほか、女流棋士会メンバーが勢ぞろい。羽生四冠、森内竜王ほかの挨拶もあり、華やかなひと時でした。
女流棋士発足40周年記念パーティーに行ってきました。
日本将棋連盟女流棋士会によるパーティーです。矢内会長ほか、女流棋士会メンバーが勢ぞろい。羽生四冠、森内竜王ほかの挨拶もあり、華やかなひと時でした。
女流王位戦第4局、甲斐女流王位対清水挑戦者戦は144手で後手・甲斐女流王位の勝ち。3勝1敗で女流王位を防衛しました。
横歩取り模様の出だしから、相掛り模様へ。先手はひねり飛車のような構想から、左金を前線へ。かなりややこしいねじり合いとなりましたが、最後は後手の銀冠がものを言ったようです。
甲斐女流王位はこれで通算4期目。
女流王位戦第2局、甲斐女流王位対清水挑戦者戦は146手で甲斐女流王位の勝ち。1勝1敗となりました。
横歩取り模様から相掛りに。先手の清水挑戦者が積極的な動きを見せましたが、きちんと受けた後手・甲斐女流王位が逃げ切りました。
第3局は5月21日対局予定。
マイナビ女子オープン第4局、里見女王対加藤桃子奨励会1級戦は166手で後手・加藤挑戦者の勝ち。3勝目をあげて女王位を奪取しました。
先手・里見女王の石田流。後手が穴熊に囲いにいったところを先手が機敏に仕掛け、細い攻めをうまくつなぎ、優勢に。しかし、103手目で▲6五飛!という決め手を逃し、そこを逃しては先手が決めそこなったようです。
半期の休場となった里見女流二冠、本棋戦は出場しましたが残念な結果に終わりました。復帰に向けて体調が整うようにお祈りします。
マイナビ女子オープン五番勝負、里見女王対加藤奨励会1級戦は、93手で先手・加藤奨励会1級の勝ち。
後手・里見女王のゴキゲン中飛車に先手は超速で対抗。後手から△2四歩と突いて反撃する順は実践例が多く、かなり研究されている形とのこと。43手目▲3五歩と角頭を攻めたあたりで、後手はちょっと苦しいと考えていたようです。先手が手なりに優勢を築き、勝ち切りました。
里見女王は「ひどい将棋」と振り返りましたが、次の先手番では新たな構想を見せるでしょう。第2局は4月15日対局予定。
研修会で規定の成績を収めた高校生の和田あきさんが、女流プロの申請を行い、4月から女流3級としてデビューすることとなりました。師匠は藤倉勇樹五段。
女流3級はこれも規定の成績を収めないと資格を取り消されることもあり、ここからが本当の勝負。しかし、研修会最後に3連勝でプロ資格を勝ち取った勢いを生かして、進んで行ってっもらいたいと思います。
LPSA所属の渡部愛女流1級が、規定により女流初段となりました。
ここまで、地力はみな認めるところもあったと思いますが、ここからは実績を積むしかありません。女流名人位リーグの9局、すべてが勝負将棋と思って結果を残してほしいと思います。
LPSAの渡部愛女流2級が、女流名人位戦予選決勝進出により、1級に昇級しました。
まだ予選決勝進出ですので、決勝に勝ってリーグ入りすることで1級の名を名実ともにしてほしいところです。ともあれ、おめでとうございます。
マイナビ女子オープン挑戦者決定戦、清水女流六段対加藤奨励会1級戦は、90手で後手・加藤奨励会1級の勝ち。里見女王への挑戦を決めました。
後手・加藤奨励会1級が趣向のダイレクト向かい飛車。中盤の微妙な折衝から、後手が△6九角と決断の角打ちで勝負に出た手に、先手が応対を誤ってからそのまま勝負が決まってしまったようです。
五番勝負は3月26日から。里見女王は休場を発表しましたが、この五番勝負は対局とのことで、記者会見に臨みました。写真だけからは元気な様子。いい将棋を見せてほしいと思います。
女流名人位戦第1局、里見女流名人対中村真女流二段戦は、148手で後手・里見女流名人の勝ち。
中村真女流二段の先手。先手の四間飛車に後手三間飛車の相振り飛車に。互いに陣形と攻撃形の探り合いで、20手目以前に早くも前例のない形となりました。先手は駒組みに趣向を凝らしますが、少し手詰まり気味。後手が模様よく指しやすい局面にリードしましたが、先手も形を建て直し、そこから後手玉目掛けて勢いよく開戦。「マリカ攻め」は相当の迫力でしたが、攻防手を織り交ぜて丁寧に応じた後手が、飛車を奪ってからは着実に寄せきりました。
互いの持ち味が出た1局で、2局目以降も熱戦の期待が持てそうです。