女流名人位戦第1局、里見女流名人対中村真女流二段戦は、148手で後手・里見女流名人の勝ち。
中村真女流二段の先手。先手の四間飛車に後手三間飛車の相振り飛車に。互いに陣形と攻撃形の探り合いで、20手目以前に早くも前例のない形となりました。先手は駒組みに趣向を凝らしますが、少し手詰まり気味。後手が模様よく指しやすい局面にリードしましたが、先手も形を建て直し、そこから後手玉目掛けて勢いよく開戦。「マリカ攻め」は相当の迫力でしたが、攻防手を織り交ぜて丁寧に応じた後手が、飛車を奪ってからは着実に寄せきりました。
互いの持ち味が出た1局で、2局目以降も熱戦の期待が持てそうです。