新宿機動部隊(将棋)

社団戦出場チーム「新宿機動部隊」のブログ。

マイナビ女子オープン第2局 里見女王勝って1勝1敗に

2014-04-15 22:03:10 | Weblog

マイナビ女子オープン第2局、里見女王対加藤挑戦者戦は141手で先手・里見女王の勝ち。1勝1敗となりました。

先手は初手▲5六歩から中飛車。後手は居飛穴に組み、先手が5筋を切ったところで36手目△4二角。ここからペースをつかみ、先手は辛抱を迫られる展開となりました。しかし、辛抱を重ねた先手に後手が少し攻めすぎた観で、83手目▲2七銀打と固めたあたりでは先手に流れが来たようです。1筋からの先手の反撃に対し、100手目△3八同竜と切っていった手がやりすぎでしたか。終盤の秒読みの中、挑戦者に少しあせりがでたのかもしれません。体調に不安を抱える里見女王ですが、ここは経験の多さを生かして大きな一勝。

第3局は25日の対局予定。


棋王戦五番勝負 渡辺棋王が勝って防衛!

2014-03-16 22:06:27 | Weblog

棋王戦五番勝負、渡辺棋王対三浦九段戦は85手で先手・渡辺棋王の勝ち。三連勝で棋王位を防衛しました。

横歩取り。クラシックな形から急激な攻め合いとなりました。踏み込む棋風の両者、どこまで意地を張り合うかという展開でしたが、先手が余しながら寄せきりました。渡辺棋王はひとまず、防衛。


安西六段、居飛穴音無しの構えで勝利

2013-08-14 21:20:39 | Weblog

朝日オープン、安西六段対中村真女流二段戦は108手で後手・安西六段の勝ち。

四間飛車党の中村女流に対する安西六段の戦法は、「新版 奇襲大全」(湯川博士著)にある「居飛穴音無しの構え」。後手が角道を空けずに銀冠から一目散に穴熊に組む戦法です。

先手にもチャンスはあったようですが、後手は堅陣を頼みに駒損の攻めから有利を拡大して攻めきりました。後手の戦型をプロの将棋で見たのは初めて?です。


棋王戦第4局 渡辺竜王、棋王位奪取!

2013-03-24 20:56:32 | Weblog
棋王戦第4局、郷田棋王対渡辺竜王戦は157手で先手・渡辺竜王の勝ち。3勝1敗として棋王位を奪取しました。

角換わり腰掛銀に。先手が▲4八飛とまわる形に、後手は△4三金型を保つ手待ちで△9二香。そこで先手が果敢に▲4五歩と仕掛け、互いに引かない応酬で難しいやりとりでしたが、先手がうまく余したようです。

渡辺竜王は三冠に。

相矢倉▲3七銀戦法 91手組

2012-11-12 21:19:28 | Weblog
近年、研究の進んでいる矢倉▲3七銀戦法、図の局面は91手まで進んでいますが、ここまでプロの実践例が現在まで4局。「91手組」とも呼ばれているようです。



先日のA級順位戦、渡辺竜王対屋敷九段戦でもこの形に。後手を持った渡辺竜王にここからの新対策があったようですが(△4三金▲4一龍△4二歩に▲4五桂なら研究範囲)、先手に想定外の手(▲4五桂ではなく桂馬を温存して▲3四歩)を指されて空振り。結局この形は後手が4戦全敗。

途中、変化の多い形なのでこれからさらに進化していきそうです。

マイナビ女子オープン 

2012-09-17 18:40:13 | Weblog
マイナビ女子オープン本戦1回戦、6局が対局されました。相振り飛車が2局。

里見女流四冠対島井女流二段戦は島井女流二段の先手。向かい飛車対三間飛車、先手は居玉で左辺に模様を張りましたが、美濃囲いの低い構えから△6四歩と開戦した後手がそのまま勝ちきりました。右辺のキズと壁銀を抱えたまま玉頭の▲5六歩を突かざるを得なかったのは厳しかったでしょうか。

甲斐女流四段対岩根女流二段戦は甲斐女流四段の先手。こちらは先手三間飛車対後手向かい飛車。先手が美濃から左辺で充分な攻撃態勢を築きましたが、端桂からタイミングよくい血筋を破った後手が優勢に。しかし決め手を与えなかった先手玉がわずかに詰まず、逃げ切り。

そのほか清水女流六段、石橋女流四段、鈴木女流二段、西山奨励会2級が勝利。

石橋女流四段の講演(肢体不自由児者父母の会)

2012-06-17 21:18:39 | Weblog
「関東甲信越肢体不自由児者父母の会連合会」主催のイベントにて、石橋女流四段が基調講演をされました。





出生時に先天性の疾患で長くは生きられないかもと宣告されていた石橋女流四段ですが、ご家族をはじめ周囲の高い理解のもとで育ち、女流棋士としての現在をしっかりと生きている。その生い立ちからの経験を、ときに笑いをとりながら、明るく話されていたのが強く印象に残りました。いまもサポ-トに専念されている御母堂のお話も、リアルな体験談で聴衆は引きこまれていました。

将棋を指せるのは素晴らしい。当たり前のことを再認識できた貴重な時間となりました。

王将戦第3局 佐藤挑戦者、3連勝

2012-02-17 23:29:27 | Weblog
王将戦第3局、久保王将対佐藤九段戦は95手で先手・佐藤九段の勝ち。3連勝となりました。

後手・久保王将のゴキゲン中飛車。先手の超速に対して△4四銀型で、相穴熊かと思いきや、先手は▲6八銀左から二枚銀を繰り出す形に。後手は△5六歩から仕掛けましたが、先手が▲4五桂~▲5三歩と飛車先を抑えたところからは、振り飛車があまり捌けない展開だったようです。

第4局は22日の対局予定。

順位戦B級2組 戸辺六段、2千日手で勝利

2011-09-10 20:01:22 | Weblog
順位戦B級2組、堀口一七段対戸辺六段戦は、千日手2回ののち、戸辺六段の勝ち。

戸辺六段先手で早石田から78手で千日手。2局目、後手・戸辺六段の2手目3二飛に先手は中飛車で対抗するも、57手で千日手。

3局目、3度目の三間飛車から41手で戸辺六段の勝ち。7手目に▲7四歩と突いていく形は、戸辺六段の研究範囲だったのでしょうか。短手数で終了となりました。