新宿機動部隊(将棋)

社団戦出場チーム「新宿機動部隊」のブログ。

先手向かい飛車逆棒銀

2013-04-30 21:05:45 | 研究

木場研の実戦。▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角△5四歩▲8八飛と向かい飛車に。

「将棋世界」誌“イメージと読みの将棋観”でも取り上げられていた出だしです。ここから後手の手順は違いますが、先手は一直線の逆棒銀。

こうなると8筋の逆襲が受からない格好です。先手も5七を受けるために▲4八銀型なので、終盤の競り合いでは微妙ですが、基本的には先手ペースに思えます。しかし実戦は逆転負け。


横歩取り△3三桂戦法

2013-03-12 00:02:49 | 研究
先日の実戦で、横歩取り△3三桂戦法の先手番に。後手番で好む形ですが、どうしても気になる筋があるので先手で指してみました。



後手は△1四歩を突かないと角の捌きに制約があるのですが、そのへんは駆け引き。
先手はここで3歩持っているので1筋から。▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲1三歩。



△同香は▲1四歩△2三金▲1三歩成に△3四金は▲2二と△同銀▲8七香。▲1三歩成△同角▲3六飛はさすがに後手まとめにくいと思います。

で、同角。▲1五香△2三金▲3六飛△1四歩▲同香△同金▲3三飛成。



これは高橋九段の著書「超急戦横歩取り」に出てくる先手良しの局面。実戦も以下△8八飛成▲同銀△2四角打▲同竜△同角△1一飛以下、優勢に。

戻って、▲1五香に△1六角。



飛車を逃げると△4九角成▲同玉△5七角成、難解ながらも後手が食いついているように思えます。そこで▲1三香成△3四角。



ここから▲8二歩などで横歩取りらしい応酬が続きます。しかし、後手を持つと苦労が多いような…。




角換わり後手番

2013-02-18 21:11:36 | 研究
角換わりの後手番では、このところ右玉を指してみています。
これまた木場研の実戦。



以下、▲4五歩△3六歩▲4四歩△3七歩成▲同金△4四歩。銀桂交換ですが、先手の金が3七へ行き、玉も7九なので手にはなったかと。さらに進んで、



先手からはあまり手がなく、▲4三歩とたらしてきた局面。ここで△8五桂▲6八銀△5五角と攻めましたが、▲6八銀と引いた形が7九の玉を守るいい位置となり、どうも単に△5五角が正解のようでした。このへんの折衝は微妙でした。

343戦法

2013-02-17 19:29:35 | 研究
木場研での実戦。
後手番で振り飛車をやることに相変わらず頭を悩ませていますが、
角道を止めずにいったん四間に振り、機を見て△3五歩から三間に振り直します。



(しかし、ここで▲6六歩とされたらどうするのだろう? 立石流にスイッチか?)

組み上がってからと金を作り、左桂が捌けて充分と思っていましたが…。



△3三同角と普通に取ったら、以下▲4五金△6四飛▲5六桂で飛車が詰んでしまいました(>_<)。△3三同飛と取っておけばなんでもなかったですね。以下、まだ綾はあったものの敗北。

先手中飛車が先手居飛穴に

2013-01-21 22:21:04 | 研究
朝日オープン、丸山九段対菅井五段戦。

先手・菅井五段は初手▲5六歩から中飛車に。それに対して丸山九段は向かい飛車。中飛車相手には相振り飛車が有効、と見ての作戦でしょう。



ところが、ここから先手は玉を左に移動し、△2五歩に▲2八飛と手損しながら居飛車に戻します。



結局組み上がると先手の居飛穴対後手の振り穴に。



この善悪はわかりませんが、先手としては居飛車党の丸山九段に振り穴を強いたという点で満足できたのでしょうか。面白い作戦でした。


横歩取り△4五角戦法(2)

2012-12-05 23:09:40 | 研究
「将棋世界」誌の飯島七段による講座、「横歩取り 裏定跡の研究」は、「△4五角戦法」の佳境。
この講座、「裏定跡」といいながら「表」を解説してから「裏」に入るので、とてもためになります。



△8七銀と打った局面。昭和57年に、王位戦で内藤九段が中原王位相手に指した新手だそうです。
現在の研究では、少し進んで、



この▲7七歩以下、△6七銀成▲同金△8九歩成と暴れても、▲5六歩と突いて冷静に角筋を止めて先手有利、の模様です。


早石田対角交換急戦

2012-11-19 21:29:25 | 研究
木場研の実戦。

▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7六飛、ここですんなり収まっては面白くないと後手が思えば、△8八角成▲同銀△4五角。



実戦は後手が△2七角成を見送って別の将棋となりました。△2七角成とすると、定跡手順でこの変化に。



この局面をどう評価するかは難しいようで、「よくわかる石田流」と「早分かり石田流定跡ガイド」で少しニュアンスが違うようです。振り飛車党としては先手を持ちたいですが…。





先手早石田対右四間飛車

2012-11-13 22:11:46 | 研究


先手の早石田に後手・右四間飛車。△5四銀の一手前に▲7六飛と受けると、△5四銀には▲7七桂でぴったり受かるので、△6五歩。▲同歩△8八角成▲同銀△4五角▲5六角△2七角成▲7七銀△5四馬▲6六銀△4四馬▲7七桂、でこの局面です。

後手の馬は大きいですが、先手は左辺の駒が前に進み、中央に厚みを築いています。
この局面はどちらがよいのでしょうか。

横歩取り△4五角戦法

2012-11-07 00:19:38 | 研究
合宿では全局、居飛車を指しました(最後のペア将棋は除外)。
これまで、後手番では横歩取りに誘導することがありましたが、先手で横歩取りを受けることになると、△4五角戦法を避けては通れません。今回の実戦ではこの局面に。



今月の「将棋世界」誌、飯島七段の「横歩取り裏定跡の研究」にまったく同じ図面が載っています。難しい変化と思いますが、落ち着いて指されると後手優勢のようです。△4五角に対して先手は単に▲7七角と打たず、▲2四飛△2三歩を入れてから▲7七角と打たないとやはりまずいのでしょう。

実戦は▲3四香△2八飛成▲3八角△2七銀から敗北。