杉本七段「相振り革命」から現代相振り飛車がスタートしたわけですが、
藤井九段「相振り飛車を指しこなす本」や、杉本七段の後続書、藤倉四段「相振り飛車基本のキ」などでどんどん定跡整備の確認が進んできました。
鈴木八段の相振り飛車本はすでに何冊も出ていますが、いずれも具体的な戦術が記載されていて、わかりやすい示唆があります。(玉から飛車が離れているほうがよい、居飛車模様のから振り飛車矢倉への組み方など)
本書はかなりこなれてきた相振り飛車の定跡を踏まえ、勝ちやすい形を紹介しているところが、非常に実戦的だと思います。
朝日アマ名人戦の早咲さんが後手番を相振りで戦ったことが改めて影響するかもしれません。