稚内将棋クラブは一軒家で、1階の座敷間から直に出られる庭が付いています。
そこには大ぶりの焜炉が二基、常設されています。なにかあればすぐにバーベキューができるという素晴らしい環境なのです。
この日に用意いただいた食材は…
ホタテ、ホッキ、ツブなどの貝、蛸、海老、どれも獲れたてで生きているものばかり。
焼き物以外にはウニ、イカ、ソイ。蟹は毛蟹、タラバ、ズワイ。
至福の時間を過ごさせていただきながら、不覚にも寝落ち(^^;)。
復活してからさらに宗谷牛をいただいたり。
その合間にも盤駒が空くことはありません。
両軍あわせてのペア将棋は交流の意味も高まり、とても楽しい試みでした。
合間に金内さんとも指させていただきました。先手で石田流。中盤でよくなる変化もあったようですが、結果ははっきり手負け。渡辺さんとの将棋でも思い知らされましたが、少しでも隙を見せたらそこを突かれて取り戻せない。
取り戻せないことがわかるくらいの棋力はあるつもりなので、その瞬間の敗北感はたとえようがありません。しかし、稚内に来て渡辺さん、金内さんと指せて帰れたのはなにものにも替えられない体験でした。
ありえないような時間はあっというまにすぎ、お開きに。
翌朝はチェックアウトして帰り支度ですが、まだロビーで将棋を指しています。さすがにこの人達、おかしいのではないでしょうか。
稚内観光大使の中井女流六段に最後まで手厚いアテンドをしていただき、最北端の宗谷岬に。
あまりにも充実した稚内ツアーもここが最終地。記念撮影。道内最後の食事。
ここまでくるとあっと言う間だった気がします。
食い倒れには大満足。しかしそれ以上に、稚内の人達のホスピタリティ精神にやられまくりでした。豊かな地に宿る豊かな心、しかしそれだけでは語りきれない何かがかの地にはあったようです。
それを確かめに行くツアー、また。