新宿機動部隊(将棋)

社団戦出場チーム「新宿機動部隊」のブログ。

LPSA けやきカップは渡部女流3級が優勝!

2013-03-24 21:16:48 | 将棋よもやま
第6回武蔵の国府中けやきカップは、中倉宏美女流二段対渡部愛女流3級の決勝戦となり、109手で先手・渡部女流3級の勝ち。けやきカップは初優勝、LPSAの1Dayトーナメントは5度目の優勝となりました。





相矢倉から脇システム模様に。珍しく後手の宏美女流二段が受けにまわる形でしたが、先手が攻めをうまくつなげて攻めきりました。



棋王戦第4局 渡辺竜王、棋王位奪取!

2013-03-24 20:56:32 | Weblog
棋王戦第4局、郷田棋王対渡辺竜王戦は157手で先手・渡辺竜王の勝ち。3勝1敗として棋王位を奪取しました。

角換わり腰掛銀に。先手が▲4八飛とまわる形に、後手は△4三金型を保つ手待ちで△9二香。そこで先手が果敢に▲4五歩と仕掛け、互いに引かない応酬で難しいやりとりでしたが、先手がうまく余したようです。

渡辺竜王は三冠に。

電王戦第1局 阿部光四段、勝利!

2013-03-24 20:25:18 | プロ棋界
コンピュータとの戦い、第2回電王戦第1局、阿部光四段対習甦は、先手・阿部四段が113手で勝ち。

先手が手損の角換わりに。後手が動いてきたところで飛車を詰ませ、そこからは駒得のリードを冷静に保って勝ちきりました。

コンピュータ相手という意識をあまり持たずにプロ棋士の力が発揮されれば、まだ勝ちきれるという証明をした結果です。しかし、ここからさらに進化したソフトが登場してきます。

第2戦、佐藤慎四段対ponanza戦は3月30日対戦予定。

女流王位戦挑戦者決定戦 甲斐女流四段が勝って挑戦者に

2013-03-21 21:11:57 | 女流棋界
女流王位戦挑戦者決定戦、中井女流六段対甲斐女流四段戦は、116手で後手・甲斐女流四段の勝ち。女流王位戦挑戦者となりました。

先手の居飛車に、後手は角道を止めずに四間飛車に。後手からの角交換に、互いに角を打ち合い、再び角交換とめまぐるしく動きながら持久戦模様。しかし、後手が銀冠を目指した瞬間、隙ありと見た先手が開戦。

後手は少し悪いとみていたようで、辛抱しながらも二枚の角でカウンター狙い。先手は玉頭から攻めましたが、93手目に▲5八歩と受けたのが後手の攻めを呼び込んでしまったようです。替えて玉を早逃げしておけば、▲5三桂成の挟撃で先手有利だった模様。

里見女流王位との本戦は4月25二chいからの対局予定。


投了できない人たち

2013-03-20 22:18:40 | 将棋よもやま
以前の話になりますが、とある大会に出たときのこと。

振り駒をし、挨拶して、対局開始。こちらが幸いして勝勢となり、最後は頭金までとなりました。

ところが、相手の方は少しもじもじするような素振りで、問いかけてきました。「あの…詰みですよね?」

「ええ、詰みですね。投了ですか?」「はい」

ここで気がつきました。この方は、投了の所作を知らなかったのです。おそらく、ネット将棋で鍛えたのでしょう、指し手自体は悪くなく、ただ駒の持ち方は後で思えば少しぎこちないように思えました。ネットでしか指した経験がなければ、駒台に手を置いて「負けました」と告げる投了の意思表示は知る機会がなくてもおかしくないと思います。

今日、久しぶりにネットで指して、投了ボタンをクリックしたときにこのことを思い起こしました。ネットで楽しんでいる愛棋家の人たちが、リアルで指す楽しさもうまく経験してくれれば、と思います。

女流最強戦 上田女王、初優勝!

2013-03-17 20:46:14 | 女流棋界
女流最強戦決勝戦、上田女王対中井女流六段戦は151手で先手・上田女王の勝ち。初優勝を遂げました。

▲7六歩△8四歩に▲5六歩から先手の中飛車。後手が△3三銀から主導権を握りにいくところを先手がうまく反発し、後手が7筋の歩を切った手を逆用する▲7九歩から角をうまくさばいて角銀交換の駒得に。しかし▲9六に打った角の働きが悪く、玉頭戦となって優劣不明。しかし最後はその角も生きて寄せ合い勝ちとなりました。

互いに持ち味は出た将棋と思えましたが、上田女王が少しリラックスして手が伸びた印象です。

ジョナ研

2013-03-15 22:33:27 | 将棋よもやま
今日は欠席予定でしたが、なんとか都合つけて短時間ながら参加。



「早く帰るなら早く指しましょう」とか訳わからないこと言われて、実戦2局。
まあ、楽しめる対局でした。

いろいろと話題はありましたが、ただ心配ばかりしていても仕方ないので、応援できることはそれぞれで考えましょう。


順位戦大詰め

2013-03-14 22:19:25 | プロ棋界
順位戦は大詰め。

A級:挑戦・羽生三冠 降級・高橋九段、橋本八段
B級1組:昇級・行方八段、久保九段 降級・中田宏八段
B級2組:昇級・藤井九段、豊島七段 降級・神谷七段
C級1組:昇級・稲葉六段、村山六段 降級・森九段、内藤九段
C級2組:昇級・菅井五段、坂口五段 降級・上野五段、川上六段

また奨励会三段リーグはいずれも森信雄門下の千田三段、竹内三段が世ドンに昇段です。

全体的に関西勢の元気が良かった順位戦だったでしょうか。

横歩取り△3三桂戦法

2013-03-12 00:02:49 | 研究
先日の実戦で、横歩取り△3三桂戦法の先手番に。後手番で好む形ですが、どうしても気になる筋があるので先手で指してみました。



後手は△1四歩を突かないと角の捌きに制約があるのですが、そのへんは駆け引き。
先手はここで3歩持っているので1筋から。▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲1三歩。



△同香は▲1四歩△2三金▲1三歩成に△3四金は▲2二と△同銀▲8七香。▲1三歩成△同角▲3六飛はさすがに後手まとめにくいと思います。

で、同角。▲1五香△2三金▲3六飛△1四歩▲同香△同金▲3三飛成。



これは高橋九段の著書「超急戦横歩取り」に出てくる先手良しの局面。実戦も以下△8八飛成▲同銀△2四角打▲同竜△同角△1一飛以下、優勢に。

戻って、▲1五香に△1六角。



飛車を逃げると△4九角成▲同玉△5七角成、難解ながらも後手が食いついているように思えます。そこで▲1三香成△3四角。



ここから▲8二歩などで横歩取りらしい応酬が続きます。しかし、後手を持つと苦労が多いような…。