排便の日。
下剤を18滴に抑えたが、11:00頃に効果が現れた。
いつも通り、摘便で仕上げた。
処理が済んで車椅子に移したが、先週同様、第二弾がくるかもしれないと気を揉んだ。
結局、夕方になっても何事もなく、ヘルパーさんの介助で無事風呂に入れることが出来た。
来週も18滴でいこう。
☆四万十市の訪問医の小笠原医師は、
「私、摘便が得意なんです」とエッセイに書かれていた。
そういうお医者さんは少ないと思う。
ちょっと前にものすごく暑かった日、四万十市も38度を記録し、
四万十川に架かる「赤鉄橋」の映像がテレビで流れていた。
先生のエッセイにも、たびたび登場し、写真も載っていたので、
これがあの有名な赤鉄橋かと少しうれしかった。
診療所の待合室からその美しい風景が見えるという。
☆ 『スタイルアサヒ 10月号 「診療所の窓辺から」』(抜粋)
小笠原 望 医師
・「両親を診てくれた先生に」と、自分自身の看取りの役に、ぼくを指名してくれた。
・昼過ぎに訪問。注射をして、他の訪問を終えた夕方にまた立ち寄った。
薬が飲めていないので、また注射をした。
その深夜だった。「呼吸が止まっています。隣でいても気づきませんでした」と、
夫が冷静に電話口で言う。
覚悟の静かな最期だった。
エンゼルケアに診療所の看護師を呼んだ。
・「自分の物はほとんど処分し終わっている。墓の手配も済ませた」と、
夫は生前の妻の覚悟を淡々と口にした。
☆ 俺はまだ覚悟ができていない。
今年も墓を建てられなかった。
墓碑銘を決められなかったのが大きな理由だ。
来年こそは決めよう。
普通の 「○○家」にしよう。
墓参りに来てくれるのもせいぜい孫たちまでだろうけど、
名前の方が見つけやすいだろう。
小笠原医師は川柳作家でもあり、毎月作品を載せている。
― 言い切ってから 迷いだす いくじなし ―
・ぼくはいくじなしです。「いくじなし」という言葉が好きです。
依頼されたことを断ってから、迷いだします。
(中略)
あれこれこころが揺れてしまいます。
そんな場面が何度も今までにあります。
ぼくはいくじなしです。
それでいいと思います。
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