妻は胃ろう  手抜かり 老老介護

2007年9月、56歳、アルツハイマー病と診断
2018年1月、胃瘻造設手術
2023年9月、体調悪化

18滴が適量

2020-09-14 16:19:51 | 排便

 排便の日。

 下剤を18滴に抑えたが、11:00頃に効果が現れた。

 いつも通り、摘便で仕上げた。


 処理が済んで車椅子に移したが、先週同様、第二弾がくるかもしれないと気を揉んだ。

 結局、夕方になっても何事もなく、ヘルパーさんの介助で無事風呂に入れることが出来た。

 
 来週も18滴でいこう。


 ☆四万十市の訪問医の小笠原医師は、

  「私、摘便が得意なんです」とエッセイに書かれていた。

  そういうお医者さんは少ないと思う。


  ちょっと前にものすごく暑かった日、四万十市も38度を記録し、

  四万十川に架かる「赤鉄橋」の映像がテレビで流れていた。


  先生のエッセイにも、たびたび登場し、写真も載っていたので、

  これがあの有名な赤鉄橋かと少しうれしかった。


  診療所の待合室からその美しい風景が見えるという。


 
  ☆ 『スタイルアサヒ 10月号 「診療所の窓辺から」』(抜粋)

               小笠原 望 医師


   ・「両親を診てくれた先生に」と、自分自身の看取りの役に、ぼくを指名してくれた。


   ・昼過ぎに訪問。注射をして、他の訪問を終えた夕方にまた立ち寄った。

    薬が飲めていないので、また注射をした。

    その深夜だった。「呼吸が止まっています。隣でいても気づきませんでした」と、

    夫が冷静に電話口で言う。

     覚悟の静かな最期だった。

    エンゼルケアに診療所の看護師を呼んだ。


   ・「自分の物はほとんど処分し終わっている。墓の手配も済ませた」と、

    夫は生前の妻の覚悟を淡々と口にした。



  ☆ 俺はまだ覚悟ができていない。

    今年も墓を建てられなかった。


    墓碑銘を決められなかったのが大きな理由だ。

    
    来年こそは決めよう。

    普通の 「○○家」にしよう。


    墓参りに来てくれるのもせいぜい孫たちまでだろうけど、

    名前の方が見つけやすいだろう。

    
    小笠原医師は川柳作家でもあり、毎月作品を載せている。

     
       ―  言い切ってから 迷いだす いくじなし  ―


       ・ぼくはいくじなしです。「いくじなし」という言葉が好きです。

        依頼されたことを断ってから、迷いだします。

         (中略)

        あれこれこころが揺れてしまいます。

        そんな場面が何度も今までにあります。

        ぼくはいくじなしです。

        それでいいと思います。

       

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