仕事はラウンジ業務だけじゃない

ひと口にラウンジ業務と言っても、仕事は他にもあります。

シャワー受付、プライオリティレーンがそう。
シャワー受付はラウンジに入られたお客様が無料で利用できます。４サテのシャワーはビジネスとファーストが分かれていますが、５サテはビジネスもファーストも同じシャワールームを使います。
１０分ぐらいで出てくるお客様もいますが、中には１時間以上（私が受付した人で１時間２９分の人がいた！）も入っている人もいます。何してるんだろう(笑)？

このように、お客様のシャワータイムというのは千差万別。なのでシャワー受付は搭乗時刻の４０分前という決まりがあります。
シンガポール航空とユナイテッド航空はドアクローズが早いので、さらにもう少し早くそれぞれ５０分前、１時間前と決まっています。乗り遅れちゃったら大変ですもんね。

プライオリティーは正しくは「専用保安検査場」（セキュリティープライオリティーレーン）といって、上級顧客が優先的に利用できる手荷物検査レーンのことです。

プライオリティーは１人で、しかも動き回れず立ったままなので、かなりキツイ仕事です。
他社外航便でも、受付カウンターで「プライオリティレーンご利用パス」なるものを発行してもらえば通ることができますよ。ただしあくまでも上級会員向けのサービスなので誰でも発行してもらえるわけではありません。
私は経験してないけど、ロッテのバレンタイン監督、スケートの浅田真央ちゃん、サッカーの中田英寿も通って行ったそうな。

ラウンジの利用客でもそうですが、本当のお金持ちというのはとても控えめで謙虚な方が多い。当方が新人で、間違った対応をしても、とても優しく接して下さいます。

プライオリティレーンはパスを持ってないお客様でも、ある約束事をクリアしていれば通れるんですが、中にはその条件をクリアしていないのに「前は通れた」とかゴネて怒るお客様が意外に多いんです。
インチキでやましいところがあるから逆ギレのような態度に出ちゃうんですかねぇ。