今日の女王サマ

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映画『ロード・オブ・ウォー』

2005年12月21日 | 映画&本&音楽&TV
  武器商人が主人公の、何とも胸くその悪くなる映画でした。

オープニングは、弾丸が工場で作られ、荷造りされ、外国へ輸送され、銃に装填され、丸腰のアフリカ人の少年の額を貫く・・・というものです。

主人公のユーリー某は実在の人物ではないけど、実在する5人の武器ディーラーから抽出したキャラクターを融合して構築してあるそうで、まったくのフィクションではないそうです。

ユーリーには「自分には武器商人としての才能がある」という自覚があります。今、世界中で15人に1丁の割合で銃があるそうで、武器商人ユーリーの課題は「1人に1丁」。冗談じゃない!と思いました。

西と東で戦争をしていれば、その両方に武器を売る。戦争の情報は最大の鍵。人間的には善良で、美しい妻と可愛い男の子がいる家庭を持っていますが、武器商人であることは隠しています。

彼の言う「私は殺し屋じゃない、人を撃ったこともない。戦争で稼いではいるが、人が死なずに済めばと願ってる。」には何言ってやがんでぃと笑ってしまいます。

執拗に追い続けるインターポールの刑事に逮捕され取調べを受けるのですが、すぐに釈放されます。世界の、殊にアメリカの諜報機関とつながり守られているからです。

実の弟は眼前で繰り広げられる殺戮に耐えられず、売り物である武器を破壊したがために顧客から殺され、妻は息子とともに去っていきます。ハッピーエンドで終わるわけがない。

武器の主要輸出先が最後に字幕で出ます。米国、英国、ロシア、フランス、中国・・・これ、国連の常任理事国です。

◆映画『ロード・オブ・ウォー』はこちら→ http://www.lord-of-war.jp/index2.html


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