今日の女王サマ

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イーストウッド『グラン・トリノ』

2009年04月29日 | 映画&本&音楽&TV
近所のシネコンは『ヤッターマン』や『ドラえもん』『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』とお子様映画のオンパレード。

その中に燦然と輝く『グラン・トリノ』がありました。

グラン・トリノって何かな~?って思っていたら、フォード社製の車なんですって。
上のポスターでクリント・イーストウッドの後ろに写っているのがそう。

お話は、偏屈な老人ウォルト(イーストウッド)の隣に住むアジア系移民の少年タオがグラン・トリノを盗むよう強要されたことから、嫌っているはずの移民の家族と交流が始まりそれぞれの人生が大きく変わっていくというもの。
 
(ギャングはどこにでもいるもんです)

映画の中に2回ほど出てくる指鉄砲(?)-指をピストルの形にしバーンと撃つマネをする-をイーストウッドがやるととってもカッコいい!
最後は悲劇で幕を閉じるのですが、も~確信的な行為なんですよ。あららら、そんなことしたら撃たれるに決まってるじゃんというような。

しかし、そのおかげでタオの未来はとりあえずまっとうに開かれるわけで。

懺悔を勧めにくる神父さんの元へ、最後に懺悔しにいくんですけど、神父さんの思っている内容とだいぶ違うので「それだけ?!」と聖職者にあるまじき返事をしてしまうところなど、小さなユーモアも描かれています。

ただ、イーストウッドは監督として何テイクも取らないことで有名な人。
話し始めのセリフが何度かかぶって間の悪さを感じるシーンもいくつかありました。他の監督さんなら、撮りなおしをするところだろうけど、そこがちょっと気になったかな。

最後に、グラン・トリノは遺言でタオに渡されます。
タオがグラン・トリノで走り去った道路には、その後も配達のトラックやらウォルトたちとは無関係の人たちの車が次々と走って行き、人が一人この世からいなくなっても日常的にはなんら変わりないという、無常を感じさせるシーンでした。


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