今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

キリング・フィールド

2006年09月05日 | 映画&本&音楽&TV
NHK-BSで『キリング・フィールド』を観ました。公開当時、夫だった人とオールナイトで観た映画です。子供が小さかったので、映画といえば、もっぱらオールナイト。夫だった人は寝ていることが多かったな(笑)。その寝ていることが多かった人が最後まで目をパッチリ開けて観ていた映画です。

NYタイムズの記者、シドニー・シャンバーグは特派員としてカンボジアに入るのですが、現地での助手がプランという男性。ロン・ノル政権が崩壊し、クメール・ルージュの目を逃れながらフランス大使館に逃げ込むのですが、カンボジア人であるプランは大使館から出され、シドニーと離れ離れになってしまいます。

インテリは粛清されるので、フランス語や英語で話しかけられても、わからないフリをして労働者の中に埋もれて生活していました。その後、脱走したプランはものすごい数の屍(まさに狂気のさた)を踏み越え、やっとのことでタイの難民キャンプへたどり着きます。

シドニーはアメリカへ帰ってからも、赤十字やWHOに500枚もの写真を送り、プランの行方を捜していたのですが、何年も消息が知れませんでした。

タイの難民キャンプで4年ぶりに再会した2人のバックに流れるのは「イマジン」です。『キリング・フィールド』というタイトルで、この映画を観た人なら誰もが絶対に思い出すのが「イマジン」でしょうね。少なくとも私の脳には強烈に刷り込まれています。

この映画でアカデミーの助演男優賞を取ったプラン役のハイン・S・ニョールは元医者で実際にカンボジア難民。何年か前に銃で撃たれ亡くなってしまいました。

脇役のジョン・マルコビッチは22年前(この映画は1984年製作)も今もあまり変わりませんが、ジュリアン・サンズが当時はものすごい美形でびっくり。
                       
左からシドニー役のサム・ウォーターストーン   ジョン・マルコビッチ   ジュリアン・サンズ