手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

『清水次郎長』コンプリート!〜「2017・主婦日記」の第28週目〜

2017-07-18 | 2017年の主婦日記



             



今年の初夏の日々のお楽しみ、

DVD『清水次郎長』を1話ずつ見てきました。

1971年から1972年にかけてフジテレビで土曜午後8時からやっていた、

小学生の頃、憧れだった竹脇無我さん主演の時代劇ドラマです。






全52話。

昔はずいぶんドラマも長かったんですね〜。


今時の韓ドラのように、本当に見応えのある分量でした。

それをこの週、コンプリート。






最後のほうは、

兇状旅の最中、お蝶さん(梓英子)が流産してしまう回、

兇状旅の最中、次郎長一家を囲ってくれた尾張の長兵衛(川津祐介)が殺される回、

森の石松(あおい輝彦)が闇討ちに会い、殺される回や

荒神山の争いで、吉良仁吉(杉良太郎)が、銃弾に倒れる回など、

悲しく辛い内容も多く、

見るのを躊躇してしまうこともあって、

なかなか最後までたどりつけずにいました。


それに比べて前半は、

天然な子分たちのすったもんだもふんだんに盛り込まれ、

大笑いしてしまうような場面もあり、

楽しかったのですが。


でも、ゴールデン枠のテレビドラマであるからか、

全体としてユーモアたっぷりで、重すぎない。

ドロドロした感じもなく、

勧善懲悪で、

あっけらかんとした人間関係が気持ち良かったです。


家族団欒で、安心して見られるドラマになっていました。



最初は懐かしさで見始めたドラマでしたが、

ずっと見続けていると、いろいろ考えさせられもしました。


はい、ここからは、

まんじゅう顔の独断と偏見のテレビ評ですので、

あしからずご了解くださいね!





わたしが子供の頃は、

森の石松や桶屋の鬼吉に見られる「バカだけれど、真っ正直、気のいいやつ」という人間像が

好感を持って見られる時代だったのだなあと改めて思いました。


思い返せば、

『飛び出せ青春』とか「われら青春』の中の高校生、太陽学園の生徒たちも、

そんなタイプとして描かれていて、

それが当時の日本人の愛する人間像の典型だったように思います。


「人がいい」「真っ正直」「熱血」「単純」「正義感が強い」など、

「性格」に焦点が当たっていて、筋立ても「人情第一」という感じ。



でも、

こんなドラマのキャラクター、ここ何十年かは見ませんね〜。

こういうキャラの最後は「フーテンの寅さん」だったのではないでしょうか。



バブル期以降は、

時代劇の衰退とともになのか、

そんな人間像は影を潜め、

ドラマもどんどん複雑になって、

ドロドロジメジメ感も強くなり、

『相棒』の杉下右京に代表される

「変人だけれど」「賢い」「学歴が高い」「天才」みたいな、

個人の「能力」を目立たせるキャラ設定が

増えてきているように感じます。


「性格の良し悪し」「人情第一」よりも、

「能力の有無」「頭がキレ、仕事ができる」かな・・・。



また、

ちょっと話は違いますが、

正義もののアニメや時代劇がテレビドラマの中心であった1900年代は、

「正しいと思うことをやる」「筋を通す」「仁義を尽くす」「正直に生きる」「礼節をわきまえる」など、

ドラマを見ながら「道徳教育」が自然になされた時期でもありました。


「悪いことをやったら必ずバレる」「お天道様がお見通しだ」「正義が必ず勝つ」

実際の世の中はそれほど単純ではなくても、

ここらへんの感覚をテレビからも植えつけられ、

わたしたちは、今の子供達よりももっと

シンプルに物事を考え育っていったようにも思います。


そういう「(さりげなく)教育的なもの」も、テレビでは衰退してしまいましたね〜〜。


テレビって、前ほど面白くなくなったし。



昭和のテレビ草創期、

テレビ業界が気概を持って番組製作に取り組んでいた時代のドラマを

今、BSなどで見られるのが

とても貴重に思えてきたまんじゅう顔でした。





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コメント (4)
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