★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
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『原っぱ』の悲劇 無念にもデビューできず・・・

2010-08-24 | バンド活動


どうも、EUROPEとVANDENBERGをこよなく愛するreiGです。
そんな僕がとても楽しみにしていた、お友達バンド『原っぱ(as EUROPE)』のデビューライブ。
ところがとんでもないアクシデントのせいで、それが流れてしまったのでした・・・。

事の始まりは、僕が会場に着いた午後3時半頃。
会場のライブハウスはなんと木造(か鉄骨)アパートを改造した建物で、
隣の建物(双方ともアパート)との距離はわずか30cmほど。
元々がアパートで防音もロクにしてないから、リハの音が外にダダ漏れ。
まず最初に、このハコ大丈夫?との印象を持ちましたね。
中に入ったらちょうど原っぱのリハの最後の曲で、
「Seven Doors Hotel」を聴くことができました(他の観客の皆さん、羨ましいでしょ!)。

原っぱのリハが終わると一番手の某バンドのリハだったんですが、
まぁ見るからにガラの悪い連中で、ライブどころかリハ前なのに酒をガブガブ。
いわゆるパンクバンドなんだろうけど、ヘタクソ過ぎて何やってるのか分かんないし、
ま、友達にはならないだろうなと、その時点ではその程度だったんですが・・・。

そんなこんなで定刻になりライブが始まると・・・
そのバンド、オープニングがバンドのテーマソング(?)らしかったんですが、
とんでもない雑音とともに全員で暴れ始めて、マイクスタンドは倒すわ、
天井からぶら下がってたミラーボールは落として壊すわと、驚きのパフォーマンス。
しかも壊れたミラーボールは観客席にほおり投げられ、
いや、いつ店がライブ中断させるかとヒヤヒヤしながら店員を見ると、呑気に写真撮ってる!
えらく寛容な店だな~、と思わせながらライブは続きました。
実はそのとき、某氏が店に抗議してたそうなんです、「危ないよ」と。
ところが店側はなんと、「パンクだからそんなものだ」の一言ですませたとか。
これが後々、(多分)大きな後悔を呼ぶことになるんですがね・・・。

しかしそのバンド、言うことは過激で自意識過剰なくせに、まあそれはそれはヘタクソで、
しかも、自分達が雑音しか出してないことにさえ気付いてないというイタさ、サムさ。
こんな幼稚園の発表会に付き合ってられるかって感じで、観客席は絶対零度の世界でした(笑)
そんななか、事件は起こったんです!

フロアのあまりの寒い反応に、ベース君が観客をアオリ始めたんですが、
もちろん殆どみんな応えるハズもなく、お義理で数人が「オー!」とか言う程度。
そこへ何を思ったかドラムの奴がツカツカ出てきて、「オマエら声出せー!」と。
茶毛の長髪だし、まったくどこのYOSHIKIだよ?って思いましたよ(笑)
そもそも、パンクで長髪ってオカシイだろ?とも思いましたが(爆)、
更に寒くなった空気にもめげず、しつこく「声出せー!」が続きます。
いつまでこの茶番やんの?と誰もが思ったそのとき、
それに耐えかねた観客の方(一番声出してあげてた人だった)が「早く次やれ」と言いました。
その途端、なんとドラムの奴が右手を一閃!オイオイ、観客めがけてマイク投げやがったよ!!
そのマイク(店の備品)はドカンと音を立てて観客の方の顔に命中、その方はうずくまって。
会場が騒然とするなか、恐る恐る見ると下には鮮血がポタポタ・・・。
しばらくはそのバンド連中悪びれもせず、あまつさえ演奏を続けようとしたんですが、
さすがにここへ来て会場側も重い腰をあげ、演奏を中止させ、警察と救急を呼ぶことを決定しました。

そこからが更に大混乱で、
怪我をされた方がなんと眉毛の上を酷く切り、更に前歯も折れていることが判明、
観客の女性の一人がパニック障害みたいになっちゃって倒れそうになったり、
警察の現場検証は始まるわ、救急車は搬送先が見付からずなかなか発車しないわ・・・。
バンドの連中も警察や身内に絞られ、さすがにヤバいことを悟って謝罪行脚でしたが、
正直、オマエらにただ謝られても・・・みたいな、ねえ。

結局、当然の帰結としてライブイベント自体も中止になってしまい、
原っぱのデビューは幻となってしまったんですね・・・。
この日を楽しみにしていた原っぱのメンバーの皆さん、そのお友達や観客の皆さん、
本当に残念でしたね・・・。
原っぱには、気を取り直してまた次に向けて頑張って欲しいと思います。

いやいや、僕らも高校くらいの頃は周りでもアブナいバンドって結構居て、
ライブ中にカッターで自分を切り刻むとか、会場の設備や備品を破壊するとかパクるとか、
観客とケンカするとか対バンとケンカするとかバンド内でケンカするとか日常茶飯事で、
自分のバンドでも、卒業ライブで観客とイスの投げ合いになったとかありましたけど、
20とか30才超えてアレは、いくらなんでも無いでしょう。
ほんと、もう大人になれっての。

更に僕は思うんですが、最低なのがバンド側(というかドラムの奴)なのはもちろんですけど、
アレは、最初のミラーボール破壊の時に全く対処しなかったばかりか笑って見ていて、
某氏の抗議にも「パンクですから」の一言で済ませたハコ側のマヌケな対応が生んだ、
ある意味、必然的な悲劇だったと思いますね。
極端なハナシ、あれで失明とか重い後遺症が残るような場合、
間違いなく、ライブハウス側も加害者と同じくらいの賠償責任を負わされます。
本来まともなライブハウスなら、
あのオープニングの大暴れの時点で演奏中止、出入禁止処分決定のハズですよ。
結局ライブハウス側の言ったことは、「入場料とドリンク代はもちろんお返しします」。
そりゃ最低限の当たり前の行為だけど、
でも皆が無駄にしたのは入場料だけじゃなくて、時間や交通費とか他にも・・・ねえ。
相手がマイケル・シェンカーだったらしょうがないけど、
ライブの主催者として、もっと真摯にお客様に対して謝るべきだったと思います。
俺は、他のどんなお友達バンドが出るっていっても、あの会場には二度と行きませんね。
原っぱがやるというなら別ですが。
でも、POI♪さんもおっしゃってたように、次は仕切り直した方が良いと思います。