goo blog サービス終了のお知らせ 

レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

ザ・ビートルズUK盤/アビー・ロード(レフト・アップル)

2009年08月16日 | Weblog
40周年ということでUK盤(レフト・アップル)を記念に購入しました。コーティング・ジャケがとてもきれいです。「アビー・ロード」は4人がビートルズであることの信念の演奏が聴けます。火事場の馬鹿力、最後ならではの結束力が静かに伝わってきます。


「アビー・ロード」の録音は69年7月1日から8月20日。その1カ月後にはほぼ世界同時発売となりました。信じられない勢いで最後の1枚を作り上げ、ビートルズの夏は終わりました。そして、2度と4人がここに集まることはなかったわけです。

1969年の作品。UK盤(MAT:-2/-1)13440円。(77)

ザ・ビートルズ/アビー・ロード//モービル・フィデリティ盤

2009年08月16日 | Weblog
またまた、アビー・ロードで恐縮です。今回はモービル・フィデリティ社の「高音質レコード」についてです。
このレコは、英国EMIのマスター・テープからハーフ・スピード・カッティングによって新たにラッカー盤を切り直し、高音質をめざしたもの。楽器・ヴォーカル・コーラスの分離が非常に良く、それぞれがバランスよく明瞭に聴き取れます。
でも、先の国内盤やフランス盤などに比べると音圧が弱く、ついついボリュームを上げてしまいます。
私見ですが、名盤といえども、所詮は「60年代のロック」。そこを前提として考えると、モービル社の音づくりは「芸術作品」を扱うような手の掛け方となっています。そのあたりの哲学の違いが「音」の違いになっているのかもしれません。
今回のリマスターCD(09/09/09発売)の音がどうなっているか。その是非を判断する基準になるのがこのレコードかもしれません。能書きたれ過ぎました。

1979年発売当時の購入価格は5000円位だったでしょうか。忘れました。(76)

ザ・ビートルズ/アビー・ロード//フランス盤

2009年08月15日 | Weblog
「アビー・ロード」が続きます。その弐はフランス盤のアビー・ロードです。
レーベルには「Made in France by Pathe Marconi」(フランスのEMIスタジオの所在地)とあります。
このレコ、実は16歳の時にゴミの中から拾ったものです。中古レコの上を行く廃品レコです。(これぞ廃盤?)家に帰って聴いてみると「Come Together」の冒頭の「シュ」が聞こえず、妙なフェード・インで始まります。その時は(プレスミスだから捨てたのかぁ)と思っていましたが、これがフランス盤の特徴だと知ったのは、30年以上も経ってからでした。
しかし、「シュ」のない「Come Together」は、首のとれたお地蔵さんのようで何んともしがたい。なんでこんな編集を許したのかなぁ。

1969年の作品。0円。(75)

ザ・ビートルズ/アビー・ロード//国内・赤盤

2009年08月14日 | Weblog
この秋は「アビー・ロード」が発売されて40周年となります。
この有名な「横断歩道ジャケ」は、1969年8月8日正午前に撮影したもの。左奥にはアビー・ロード・スタジオの白くて低い壁が見えます。ジャケのデザインは、すべてを成し終え、スタジオを去っていく4人の姿を表現したものと思われます。しかし、記録によると彼らはこの日に「I Want You」と「The End」を録音しています。だから実際には、ジャケ写の撮影後は再び逆を向いて歩き、スタジオに入り、「The End」のギター・ソロなんかを、3人で「せーの」って録った可能性も高いわけです。

1969年の作品。国内赤盤。3500円。(74)

VOORMANN&FRIENDS/A SIDEMAN’S JOURNEY

2009年08月13日 | Weblog
クラウス・フォアマンの記念すべき初アルバム。彼の長い経歴からすると「初」とは驚きです。
ガキの頃(ハンブルク時代)からのダチのポール(1曲)とリンゴ(2曲)が参加しています。さらにジョージの作品を3曲もカバーしたり、ジョージがプロデュースしたDoris Troyのアルバムからも1曲。とんでもないことをあっさりとやってくれました。
参加メンバーは、Dr. John、Bonnie Bramlett、Jim Keltner、Cat Stevens、Don Prestonなど豪華。ジャケも彼の作品でしょうね。言うまでもなく「リボルバー」を想起させます。ビートルズファンのみならず必聴盤。

2009年の作品。3280円。新作・新品(73)

ジェフ・マルダー/ワンダフル・タイム

2009年08月12日 | Weblog
選曲の素晴らしさ、曲の解釈、アレンジの品のよさ、どこを切っても絶品です。
ブルース、アーリー・ジャズ、ゴスペル等々の彼が愛すべきアメリカの音楽を高水準に凝縮した作品群。中でもA2「Gee Baby Ain’t Good To You」はエイモスの天国的ソロも含めてまさに夢見心地。
ジャケは超ボロボロ。よくぞここまでボロくしたもんだ。でもレコ盤はきれい。前オーナーが大切に、そして一杯聴いた証拠です。

1975年の作品。US盤。1260円。(72)

レス・ポール&メリー・フォード/LOVERS' LUAU

2009年08月09日 | Weblog
皆様、残暑お見舞い申し上げます。
毎日蒸暑いので涼しげな音を求めていたら、それらしい1枚に出会いました。
巨匠レスポールのギターのクラシカルなエコーがなぜかハワイアンにぴたり。メリー・フォードの歌をかなり期待したのですがメリーの歌はなし。ジャケ写のみの参加でした。
いずれにせよ「巨匠」がハワイアンの名曲をたっぷりと聴かせる必超盤です。

1959年の作品。USオリジナル盤。6アイレーベル。1800円。(71)

カーティス・メイフィールド/Superfly<No.70>

2009年08月08日 | Weblog
黒人スタッフによる映画「SuperFly」のサントラ盤。72年、全米チャートで1位の名盤です。
カーティスの作品はインプレッションズの代表曲、「People Get Ready」をはじめとして、黒人社会が抱える問題を直視したメッセージそのものでした。70年代初頭、彼のファルセットボイスは、疲弊した黒人の心に力強く響いたことでしょう。
音楽に宿る「祈り」の精神を最後まで純粋に貫いた音楽家。1999年12月に57歳で他界。

1972年の作品。US再発盤。989円。(70)

Klaatu/HOPE

2009年08月07日 | Weblog
帰り道、ふらりと寄ったレコ屋で「クラトゥ」のセカンド・アルバムに遭遇しました。本盤はビートルズへの畏敬の念を持ちつつ、ビートルズとは異なる形で表現した秀作です。
ご存知のように、SF映画『地球の静止する日』に登場する宇宙人の名前が「クラトゥ」。リンゴの『グッドナイト・ヴィエナ』(74年)のジャケは、ゴートとクラトゥが円盤から出てくる場面のパロディ。
こうしたちょっとしたつながりもビートルマニアはニヤっとするわけです。

1977年の作品。国内盤。700円。(69)

センチメンタル・シティ・ロマンス

2009年08月05日 | Weblog
名古屋発のバンド。「西のシュガー・べイブ」といったら達郎さんは怒るかな?
センチに細野晴臣が手を貸すなら、シュガーは大瀧詠一が手を貸すっていう構図も面白い。どちらも色褪せない音とメロディーと素敵なバンド名を残してくれました。
「トワイライト・シティ・ブルー」というアマチュアバンドがあったが、これもいいバンド名だな。

1975年の作品。国内盤。809円。(68)


ウイングスUK盤 / Wild Life

2009年08月02日 | Weblog
ウィングスUK盤の1stアルバムに遭遇。しかも、UKオリジナル盤。当時は酷評でしたが38年が過ぎて、ここに素敵な曲がたくさんあったことに気付きました。ミッキー&シルビアのカバー「Love Is Strange」やポールの鼻歌「Tomorrow」などは絶品。
アビーロード・スタジオで録音された本盤は、アナログ盤で聴いてこそ本質が伝わります。CDでは音がベチャっと潰れた感じで残念ですが魅力も半減です。

1971年の作品。UKオリジナル盤。1370円。(67)

喜納昌吉/喜納昌吉&チャンプルーズ

2009年08月01日 | Weblog
河村要助(さん)のイラストによるジャケが欲しくて購入。当時は、このジャケを眺めながら「沖縄文化」を想像したものです。「イラスト」は、音楽とタッグを組んで、多くの憧憬と多くの勘違いを与えてくれました。
本盤は現地の民謡酒場でのライブ録音。今となればこの「熱」の正体がわかります。ちなみに沖縄が返還されたのが1972年。車両通行が左側に切り替えられたの1978年。

そんな最中の1977年の作品。デビュー盤。719円(66)

デュオンヌ・ワーウィック/HERE WHERE THERE IS LOVE

2009年07月31日 | Weblog
Burt Bacharach &Hal Davidによる曲が数多く収録された一枚で、耳に馴染んだバカラックの解放感のあるアレンジが心地よい秀作です。
職人音楽家と職人シンガー、「持ちつ持たれつ」のよいお仕事をしています。この時代のワーウィックはこんなにも素直に歌っていたんですね。ちなみに、彼女の従姉妹は、ホイットニー・ヒューストンでしたね。
1967年の作品。US盤。600円(65)

ジャコ・パストリアス/ジャコ・パストリアスの肖像

2009年07月29日 | Weblog
30数年前に受けた衝撃を再確認してみたくて購入しました。チャーリー・パーカーの「ドナ・リー」、限りなく美しい「トレイシーの肖像」・・やはり耳が固まりました。
フレットレスベースの独特なトーン、超しなやかな指運は昔より鮮烈でした。この後、ジャコは若干で25歳でウェザー・リポートの花形となり、突然35歳で生涯を終えます。
E・ベースの表現力をMAXまで引き出したベース・マン。本当に惜しまれます。

1976年の作品。国内盤。1000円。(64)

ハウンド・ドッグ・テイラー/ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウス・ロッカーズ

2009年07月26日 | Weblog
前回のジミー・リードに引き続き、ブルースのレコを購入しました。
その演奏は、山林に絶え間なく降り注ぐ蝉しぐれのように喧騒。先人いわく「暑い時には、熱いモノを」。とくれば、この1枚も夏の常備品といえます。
「ミシシッピーに生まれ、農業の傍ら、『ジュークジョイント』でプレイ。のちにシカゴに移住・・」。経歴のさわりだけでも、筋金入りのブルーマンです。

1971年の作品。国内盤。989円。(63)