レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

プロコル・ハルム/青い影 (A Whiter Shade Of Pale)

2010年03月29日 | ザ・ビートルズ
このアルバムの代表曲「青い影」を聴くと、どうしてもユーミン(荒井由美)の「ひこうき雲」を思い出ます。
バッハ風のオルガンが印象的な曲です。ピアノとオルガンからなるツイン・キーボードによる音づくりは、70年代のプログレッシブ・ロックへの潮流があり、他の曲もクラシックやブルースを融合させながら格調のある出来栄えとなっています。イ
ギリスのロックバンドらしくアルバム全体がいいムードを出しています。再発盤ですがモノラル盤で見つけました。

1967年の作品。US盤。800円。(148)


ニルソン/Pussy Cats

2010年03月28日 | ザ・ビートルズ
彼のデビューは1967年(「パンディモニアム・シャドウ・ショウ」)。そのアルバムを聴いたジョン・レノンがニルソンに国際電話をかけ、「You are great!」と賞賛したというエピソードは有名です。本作は、ジョン・レノンをプロデューサーに迎えての作品。
当時、ジョンはヨーコと別居中。いわゆる「失われた週末」の時期で、二人してアルコールに溺れ大騒ぎをしている姿はメディアでも取り上げられ有名です。このアルバムははちゃめちゃの裏側ある「男心の寂しさ」が伝わってきます。ニルソンのお付き合いはジョンへの友情か。二ルソンの声はまるでジョンのようにも聴こえます。
リンゴ・スター、ジム・ケルトナー、キース・ムーン、ダニー・クーチ、ジェシ・エド・デイビス、クラウス・ブアマンらがバックを固めるジョン・レノン色が強いアルバムです。中でも「Save The Last Dance For Me」はジョンらしいアレンジで本作の中でも最高の出来。

1974年の作品。USオリジナル盤。860円(147)

ザ・ビートルズ国内盤/Let It Be BOXセット

2010年03月22日 | ザ・ビートルズ
今年は「LET IT BE」がリリースされて40周年だから、やはりこの際、BOXセットを購入しよう、と決心し探していました。BOX盤の価値はなんといっても「写真集」につきます。これがボロでは購入する価値はありません。ただ、専門店で見るUK盤は6ケタに届きそうな値段が付いていますから(国内盤でよし)と考えていました。ちなみに、国内盤BOXでも、写真集だけはUKプリントですから問題はありません。そう腹を据えて出会いを待っていたところ、すばらしく綺麗な状態のBOXに遭遇しました。写真集も折れやしわもまるで新品のよう。
期待の写真集の背表紙には「Get Back」の文字が残っています。ちなみに当時の値段は3,900円。


1970年の作品。国内盤。21,500円(146)

ザ・ビートルズ・モービル盤/Let It Beその2

2010年03月19日 | ザ・ビートルズ
金曜日の夜、帰宅後、25年近く未開封のままだったモービル・フィディリティの「Let It Be」を開封しました。ピカピカの盤をターンテーブルに乗せ、期待を込めて針を落としました。モービル盤のカッティング・レベルは低いので音量をいつもより上げ聴きました。結論から言えば「悪くない」です。こと「Let It Be」に関してはモービル盤は優れているように思えました。まず音色が美しい。「トゥ・オブ・アス」や「アクロス・ジ・ユニバース」のアコースティック・ギターの音がクリアーです。また、リンゴのドラムの音がとてもいいです。ラディックのドラムセットの音がみごとに再現されています。UK盤の低音の魅力にはやや劣るかと思いますが、楽器もボーカルも聴き応えがあります。国内盤の「もやもや感」はこれで一気に解消されました。
発表から40周年の「Let It Be」。またまた新しい音を見つけ楽しみが広がりました。いい夜です。(145-2)

ザ・ビートルズ・モービル盤/Let It Be

2010年03月17日 | ザ・ビートルズ
1986年頃、原宿の竹下通り沿いの雑居ビルの2階にあった専門店で購入したモービル・フィディリティの「Let It Be」です。御覧のとおり未開封でした。モービル・フィデリティ盤は、米国のモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社が、独自のマスタリング技術を行い、マスターテープのデータを限界まで引き出した復刻盤として有名です。自宅のレコ棚をよく見たら、他にもビートルズのモービル盤の未開封が5枚ほどありました(自分でもびっくり!)。
まずはこのLet It Beを来週の連休にでも開封してその音を聴いてみようと思います。

聴き比べレポート、書きます。(145)


ザ・ビートルズUKシングル盤/Let It Be

2010年03月13日 | ザ・ビートルズ
ちょっとタイミングがずれましたが40年前の1970年3月6日はUK盤シングルが発売された日です。UKシングルはマットな質感のスリーブ付き。A面「Let It Be」の音は国内盤シングルとそれほど変わらない印象でしたが、B面の「You Know My Name」のUK盤の音はすばらしい!。ステレオ・ミックスによる音の奥行きがくっきりしていてこれは驚きました。
当時同時期にサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」がヒットしてたことから、ピアノが弾けたらな~、ってすごく思う日々でした。

1970年3月6日発売。UKオリジナル盤。5040円。(144)

ザ・ビートルズUKシングル盤/Get Back

2010年03月09日 | ザ・ビートルズ
またまた東京に雪がふりました。寒いです。
仕事帰り、シングル盤のゲット・バックを手に入れました。LP「Let It Be」で聴くそれとは音圧や音の輪郭が全く異なります。ジョージ・マーチン(とグリン・ジョーンズ)による「こちらの音」(モノラル盤)こそ、未発表に終わったアルバム「Get Back」が目指したサウンドだったんだろうな、と。そう思うとやはり空中分解的に終わったあの69年1月のセッションは残念でなりません。
B面の「Don’t Let Me Down」もまた素晴らしい音です。ロンドンの寒空に響くルーフ・トップ・コンサートのグルーヴのままです。どちらもビリー・プレストンを迎えた演奏で、彼を連れてきたジョージ・ハリスンの超ファイン・プレイ。

1969年4月11日発売。UKオリジナル盤。3,990円。(143)

Klaatu/Sir Army Suit

2010年03月07日 | ザ・ビートルズ
週末、休日と雨続きです。四月までは三寒四温の繰り返しです。
さて、本日はこのブログでは3回目の登場となるKlaatu(クラトゥ) の3rd アルバム。中期以降のビートルズに似ている事から、当初はビートルズの覆面バンドであるかのような憶測が飛び交た云々は以前書きました。この3枚目は前作以上にビートルズ的(ポール的)な出来となっています。ジャケやレーベルの凝り方もポールっぽいです。つい最近(09年12月)リマスターCD紙ジャケット仕様でリリースされましたのこちらでも聴けます。
Klaatuの最も有名な曲は、カーペンターズが1977年にリリースしたアルバム『パッセージ』でカバーされた「Calling Occupants of Interplanetary Craft」(1stアルバムより)ですが、僕は曲のよさではこの3枚目がベストだと思います。ついでに4thアルバムも見つけてしました。こちらも後日ご紹介します。

1978年の作品。カナダ盤。560円。(142)

ザ・ビートルズUK盤/Magical Mystery Tour

2010年03月07日 | ザ・ビートルズ
昨日、手に入れた1枚は「Magical Mystery Tour」(以下、MMT)でした。37年前に手に入れたのはSTEREO盤(画像左)でした。今回はMONOを見つけたので購入しました。MONOとSTEREOのミックス違いの詳細云々は専門誌に譲るとしても、C面「Flying」の印象はかなり違いました。骨太なバンド力によるグルーヴ感が最高です。(ちょっと退屈な曲だなぁ)と思っていたのでこれは新発見!!聴き比べる価値あります。
映画の評判は芳しいものではなく、1967年当時は白黒放送のため彼らの思い描いたイメージは伝わらなく非難轟々でした。英国オリジナルではこのEP2枚組でリリース。アメリカではキャピトル・レコードがA面にそれら6曲を配列、更にB面にシングル盤既発売曲の5曲を配列したコンピレーション・アルバムを発売。日本ではこちらが一般的にMMTと呼ばれてします。

1967年の作品。UKオリジナル盤。4,200円。(141)

ザ・ビートルズUKシングル盤/A HARD DAY’S NIGHT<No.140>

2010年03月02日 | ザ・ビートルズ
シングル盤のご紹介の続きです。
当時のビートルマニアの興奮がリアルに体験できるのがこのシングル盤。UKオリジナル盤(モノラルLP)の音以上に骨太の「ジャーン」(イントロ)の後は、一気にたたみ掛ける疾走感でジョン、ポール、ジョージのギターソロと続き、意表突くエンディングまで2分29秒。B面は「Things We Said Today 」。ポールの作品だけど、ジョンのアコースティック・ギターの音が妙に耳に残ります。マイナーとメジャーを行ったり来たりする斬新なコード、そのわりに淡々としたメロディが日本人好みの作品。

1964年6月2日発売。UKオリジナル盤。3,360円。(140)