レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

TINY TIM/ Tiny Tim’s Second Album

2009年11月30日 | Weblog
前回の続きです。1968年のデビューで勢いを増す中、その年の末に発売された「タイニー・ティムズ・セカンド・アルバム」です。
ここでもティムは、アメリカのグッドタイム・ミュージックを切々と歌い上げます。
ともすると、「モンド・ミュージック」なんてジャンルに仕分けされているティムですが、本当に真面目にアメリカン・ミュージックに向き合っています。愛せます。
こうなれば、サード・アルバムも聴きたいです。

1968年の作品。USオリジナル盤。1300円。(107)


TINY TIM/God Bless Tiny Tim

2009年11月29日 | Weblog
タイニー・ティムのデビュー・アルバムです。190㎝近い長身に小さなソプラノ・ウクレレを抱えファルセットボイスで歌う姿、長いカーリー・ヘア、大きな鼻。優しさにあふれた身のこなし。68年のビートルズのファンクラブ向けのクリスマス・アルバムにも登場していることから、その存在感がわかります。
アルバムの内容はアメリカン・ソングへの敬愛の念が感じられる真面目な良盤。ほのぼのとクセのある不思議な魅力に引き込まれます。A2の「ティップ・トー・スルー・ザ・チューリップ・ウィズ・ミー」がヒットして本アルバムの売上も20万枚と好調でした。

1968年の作品。USオリジナル盤。1200円。(106)

JOHN&YOKO /HAPPY XMAS(War Is Over)

2009年11月28日 | Weblog
11月も終わります。今月はクリスマス・レコを中心に探していたところ、最後にグリーンワックス盤のシングルに出会いました。クリスマス・カラーがきれいな1枚です。
レーベルに示された正式なクレジットをよくよく読むと、「JOHN&YOKO and the PLASTIC ONO BAND with THE HARLEM COMMYNTY CHOIR」となっています。このような大所帯バンドは当時の流行りでもありました。作曲・作詞は「Ono-Lennon」で、プロデュースは、「John&yoko and Phil Specter」となっています。言うまでもないのですが、レコはシングル盤の音が最高、広がりのあるスペクターサウンドが堪能できます。

1971年の作品。US盤。1000円。(105)

CRISTMAS COLLECTION/The Official Beatles Fan Club

2009年11月23日 | Weblog
1963年から1969年にビートルズがファン・クラブにむけて作成したクリスマスレコードの総集編です。
63年から66年まではメンバーが一堂に会し、ファンのために楽しんで作りクリスマス・メッセージを送っていた様子がよくわかります。67年は有名な「Christmas Times Hear Again」で幕開け。が、この頃から編集による制作となってきます。バラバラに録音してきたメッセージを編集しています。68年はタイニー・ティムが登場。リンゴとジョージとティムがものすごいテンションで会話しています。さらにはウクレレで「一人ぼっちのあいつ」を最後まで歌い切り、ジョージの「God Bless You,Tim」という友愛の言葉で締めくくられます。最後となる69年のクリスマスレコードでは冒頭からヨーコの声がたっぷりと入っています。これはおそらく当時のファンには大不評だったことでしょう。69年の12月と言えば、もうアビーロードも発売され、今さらビートルズから何かあるわけでもないはず。ジョンとヨーコのメッセージの裏で「ジ・エンド」が嫌みのように流れています。(すごい編集だ。)途中、ポールが弾き語り。鼻歌なんだけどやっぱりポール節はすてきです。なんだかほっとします。ブートレッグで有名なTMOQが1984年に制作したもの。

1970年の作品。1200円。(104)


David Grisman’s Acoustic Christmas

2009年11月20日 | Weblog
デビッド・グリスマンの「アコースティック・クリスマス」。マンドリンの名手が作ったすばらしいクリスマス・アルバムです。1983年の作品とは思えません。時代を超えて誰もが(あ~、いいなぁ~)って思えるサウンドだと思います。また、ブルーグラスのよさを改めて認識できる1枚でもあります。
クリスマスの夜に1枚だけ選ぶとしたら、私はこれです。

1983年の作品。US盤。809円.(103)

Singers Unlimited /Christmas

2009年11月15日 | Weblog
シンガーズ・アンリミテッドは1967年に結成されたユニット。71年、オスカー・ピーターソン・トリオとの共演アルバム「イン・チューン」でその名を知らしめました。現在も活動しています。
このアルバムはその翌年に発売されたクリスマス・アルバムです。クリスマス・キャロルやアメリカで歌い継がれているという小品を全編アカペラで聞かせます。
コーラスが多重録音されていて荘厳に仕上がっていますが、僕にはやや重厚過ぎる感じがします。でもそれはあくまでも感覚的な感想。この時期を象徴する1枚です。

1972年の作品。US盤。980円。(102)

Stevie Wonder/Someday at Christmas

2009年11月14日 | Weblog
第1期モータウン時代に出されたスティービー・ワンダーの唯一のクリスマス・アルバムです。Ave Mariaなど定番中の定番もスティービーが歌うと、はっとするものがあります。
スティービーの書き下ろした曲はなく、Motownの作曲家達の楽曲とクリスマスの定番スタンダードナンバーが12曲。心静かに安らぐ1枚です。
現在のCDのジャケットデザインは2種類くらいあるようですが、このレコは1978年の再発盤の際のデザインです。1曲目の「Someday at Christmas」は66年にシングルでリリースされています。

1967年の作品。US盤。1000円(101)

GLADYS KNIGHT & THE PIPS / BLESS THIS HOUSE<No.100>

2009年11月10日 | Weblog
グラディス・ナイト&ザ・ピップスがモータウンからブッダへ移籍した後、リリースしたクリスマス・アルバムです。
このジャケもいいですね~。楽しそうな感じは前回のビーチボーイズ以上です。
ゴスペルで、ファンキーで、ソウルフルなクリスマス・ソングが満載です。

1975年の作品。US盤。980円。(100)


The Beach Boys' Christmas Album

2009年11月09日 | Weblog
これも定番中の名盤、1964年のザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム。
小さい頃はまずジャケットの部屋に憧れました。こんな大きなツリーを見たことがなかったし、飾り付ける姿も楽しそう。僕の中のアメリカのクリスマスの象徴的な絵です。1964年といえば、日本はオリンピック。ビートルズは「ア・ハード・デイズ・ナイト」。つくづく文化の違いを感じます。
5曲のオリジナルと7曲のスタンダード曲。ブライアン・ウイルソンのプロデュースがフィルスペクターとタメ張っていいます。CDでは「完全盤」も出ていますが、やはりオリジナル盤の曲数や曲並びが落ち着きます。

1964年の作品。US盤。630円。(99)


A Cristmas Gift for You from Philles Records

2009年11月08日 | Weblog
11月に入り花屋にはポインセチアが並び始めました。と、いうことで11月はクリスマス・アルバムを中心にレコ探し。
で、今日の1枚はこれです。84年の再版盤ですが、いいですね~。大きなジャケを手にするとわくわくします。数あるクリスマス・アルバムの中でもとりわけ存在感のある1枚。ロネッツ、クリスタルズ、ダーレン・ラヴ、ボブ・B・ソックス&ザ・ブルージーンズなどなどによる胸キュンのサウンド。

1963年の作品。US盤再盤1200円。(98)

ザ・ビートルズ/リマスター&リミックス

2009年11月02日 | Weblog
2009年リマスター・ステレオ盤の「LET IT BE」と 「ABBY ROAD」を購入。
それに既存の 「YELLOW SUBMARINE SONG TRACK」と「LET IT BE NAKED」を加えて、リマスター・モノラルと合わせてipodに取り込んで楽しんでます。
2000年以降のリマスター&リミックス盤だけで聴くザ・ビートルズ。なんだか不思議な感じです。
ちなみに、リマスターの「LET IT BE」を聴き、(お~!!これは違う)と感じました。今回のリマスターで最も意味があるように思いました。

フレディ・キング/シングス

2009年11月01日 | Weblog
いいですねぇ、このアングル。実に楽しそうなフレディ・キングおじさん。
気合いで弾くブルース・ギターこそが彼の真骨頂かと思っていましたが、実は、楽しんで歌う姿と、そこに絡む「合いの手」のようなギターが原点でした。デビューアルバムが全曲ヴォーカル、タイトルが「SINGS」だったことからも、彼の目指していたスタイルは明確です。
ブルースとはかくも大らかで、楽しい音楽だと改めて実感させてくれる1枚です。

1961年の作品。US盤。1000円。(97)