レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

ポール・マッカートニーUK盤/WINGS GREATEST<210>

2010年09月25日 | ザ・ビートルズ
バーゲンと割引券が重なって30%オフで購入。2枚組の「オール・ザ・ベスト」が出て価値がなくなってしまったようだけど、僕はこっちのほうがコンパクトで好きです。ポールの1971年から78年までも足跡をシングルヒットで一気に楽しめます。でも、どうして「アナザー・デイ」や「アンクル・アルバート」をWINGSのベスト盤に入れたのか・・・。そうか、つまりこれはポールとリンダの70年代のGREATESTと考えればいいわけです。


UK盤の初回盤(MAT:-1/-1)はけっこう見つかりません。これはB面のみMAT/-3でした。でも厚手のジャケット、丸角のインナーバックとポスターも付いた完品。安かった。

1978.12発売。UKオリジナル(MAT:-1/-3)。1700円。(210)

ビートルズUKシングル盤/Help

2010年09月23日 | ザ・ビートルズ
雨の秋分の日。今年は僕がビートルズに出会って40年目を迎えた年なのでビートルズUK盤を中心にレコ探しを愉しんでいます。

 
ビートルズのレコードは各国盤や編集盤など無数にありますが、UKオリジナル盤だけに絞ればアルバムは13枚、シングル22枚、それにシングル2枚組の「Magical Mystery Tour」だけ。モノラル盤とステレオ盤がありますが、まずはモノラル盤を基準に探しています。現況はアルバムはあと1枚、シングルは残り5枚ほど。順調にゴールに向かっています。
というわけで昨日見つけたUKシングル「Help」です。モノラル盤もステレオ盤も同様の「テイク12」からのミックスと記録されていますが、何度聴いても誰が聞いても別モノです。不思議。記録を読むとこの頃からレコーディングの方法にかなり変化があったようなのでその所産なんだろうなと理解しています。


B面「I’m Down」はポールのキラー・チューン。両面ともジョン、ポール、ジョージのコーラスがたっぷり聴けます。

1965年7月23日発売。UKオリジナル盤。2490円。(209)

ザ・ビートルズUKシングル盤/I Want Hold Your Hand

2010年09月19日 | ザ・ビートルズ
ビートルズとしては5枚目となるシングル。予約だけでも100万枚と売れに売れました。カンパニー・スリーヴの右上にブルーブラックのインクで「28/11/1963」と記されています。日本ではこの曲がビートルズの初シングルですから、ビートルズと言えば「抱きしめたい」という印象が強いわけです。


イギリスでの正式発売日は1963年11月29日ですから先行配布されたんでしょうね。手にした時の喜びが伝わってきます。この1曲には当時のビートルズの魅力がぎゅっと詰まっています。変拍子に聴こえる印象的なイントロから、ジョンとポールのユニゾンによる最高にキュートなボーカル。リンゴのドラムも冴えまくっています。


B面も大好きな曲。このシングルでしか聴けない名曲。3人によるハーモニーとサビの部分のジョンの歌声はたまりません。

1963年11月29日発売。UKオリジナル盤。2800円。(208)

リンゴ・スターUK盤/RINGO

2010年09月18日 | ザ・ビートルズ
UK盤で聴いて特に感激したのはクラウス・ブーアマンのベースでした。彼特有のゆったりしたグルーヴはどんなジャンルの音楽にも柔軟に対応しています。ベースの音質も温かくアルバム全体のムードをつくっています。また、1曲1曲のイメージを描いたイラスト(豪華ブックレット)もクラウスの手によるもの。


ジョンが1曲、ポールが1曲、ジョージが3曲、それぞれ提供しています。当時ビートルズ再結成!なんて騒がれたのも今は昔。

1973年の作品。UKオリジナル盤(MAT:1U/3U)。5000円。(207)

リンゴ・スターUSシングル盤/Back Off Boogaloo

2010年09月12日 | ザ・ビートルズ
今日も「レコろじー」に来てくれてありがとうございます。日中の暑さは相変わらずですが、風が少し涼しさを運んできたような気がします。


さて、今日の1枚はリンゴらしいグルーヴ感にあふれるドラムとジョージの粘っこいスライド・ギターがばっちり堪能できるご機嫌なシングルです。当時全英1位、全米6位という快心のヒット作。プロデュースはジョージ・ハリスン。B面「Blindman」はこのシングルでしか聴けない曲です。プロデュースはリンゴとクラウス・ヴーアマン。


1972年の作品。USオリジナル盤。1,580円。(206)

ジョン・レノンUKシングル盤/Mind Games

2010年09月11日 | ザ・ビートルズ
この曲には「イマジン」の思想をより明確にした世界観があり、イマジンにはない力強さがあります。イマジンのカバーは数多くそれぞれに佳曲かもしれませんが、この「Mind Games」を高らかにきちっと歌いあげられるのはジョンだけでしょう。僕はジョンの作品の中でも屈指の名曲だと思っています。


と、まぁ、今ではそう思うのですが、この曲を聴いたのは高1の時でした。中学校卒業とともにビートルズもジョンもポールも卒業したい気分の頃でしたので「理想国家ヌートピア」と唱えるジョンを遠巻きに眺めていました。英国では「ジョン・レノン」の個人名義で発売された初のシングル盤。

1973年の作品。UKオリジナル盤。1280円。(205)

ジョン・レノンUKシングル盤/Give Peace A Chance

2010年09月07日 | ザ・ビートルズ
1969年のジョンは1月から「Let It Be」の録音に入り、4月にポールと二人でビートルズ名義で「The Ballad Of John And Yoko」を録音。このシングルはその2カ月後の6月1日、カナダのモントリオールに滞在していた時にクイーン・エリザベス・ホテル1742号室で録音。また、7月から8月には「アビー・ロード」の録音が行われ、さらに9月にはカナダのトロントでプラスティック・オノ・バンドとしてライブ演奏(アルバム『平和の祈りをこめて』)。まさにすごい勢いです。このシングルはジョンのやる気全開が味わえる1枚です。


ポールは作曲やレコーディングには一切関わっていないのですがクレジットはご覧のとおりです。

1969年の作品。UKオリジナル盤。1280円。(204)

ジョージ・ハリスンUKシングル盤/ My Sweet Lord

2010年09月05日 | ザ・ビートルズ
「My Sweet Lord」のUKオリジナル・シングル盤を見つけました。美しいピクチャー・スリーブに包まれた1枚です。
これで聴くとアコースティック・ギターのイントロ、[F#m]ジャンジャン、ジャジャジャ、[B]ジャーン、のコード・ストロークがより深く聴こえます。で、[E]に移って[C♯m]、あのスライド・ギターのフレーズはより豊かに感じます。


シンプルだけどジョージらしさが一杯。徐々に盛り上がってくる頃合いのドラムの入り方はこれ以上はないくらいの最高のタイミングです。B面に「What Is Life」を配して英国で6週間連続1位。70万枚のセールスをあげたまさにジョージ最強のシングルです。

1971年1月の作品。UKオリジナル盤。2,960円。(203)

ザ・ビートルズUKシングル盤/Yellow Submarine//Eleanor Regby

2010年09月02日 | ザ・ビートルズ
UKオリジナル・シングルをぽちぽち見つけながら聴くたびに(あー、そういうことだったんだ)と理解することが多くあります。今回のイエロー・サブマリンもまさにその一つでした。まずは、改めて思ったのは、こんなにもにぎやかで解放感のある曲だったんだ、ということ。音も超デカくて(UKオリジナル・モノアルバムと比較しても)港町リバプール楽団によるご当地ソング、といった感じです。今さらながら大瀧詠一さんが「音頭」にアレンジした必然性を感じてしまいます。


歴史的名盤「リボルバー」の発売と同日にシングル・カットされているという点も見逃せません。そう考えると「リボルバー」における「Yellow Submarine」の位置取りは実は極めて重要だったのではないかと思えてきました。つまり「Tomorrow Never Knows」も「Got To Get You Into My Life」も「Taxman」も・・どれも実験的・革新的だと嘯きながら、「Yellow Submarine」が同等のレベルの作品であった、という「気付き」の話です。

今回出会ったレコ(美盤)はカンパニー・スリーブが他社のもの。これまたイエロー・サブマリン的ないい加減で軽い扱いです。

1966年8月5日発売。UKオリジナル盤。2400円。(202)