レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

ジョージ・ハリスン/不思議の壁

2020年05月20日 | ザ・ビートルズ
デビュー前のハンブル時代にビートルズの才能を見抜き、その姿をフィルムに撮り、髪型や服装などのスタイルに影響を与えたとされるドイツ人写真家、アストリッド・キルヒャーが13日、81歳で亡くなりました。


東京新聞の記事(19日朝刊)を読むと、最後の2行に「ジョージ・ハリスンさんのソロ・アルバム用の写真なども撮った。」とありました。(さて、なんのアルバムだろう?)と大いに気になり、調べてみるとウキペディアに次のような記述がありました。

Harrison later asked Kirchherr to arrange the cover of his Wonderwall Music album in 1968.

そこで棚に眠っていた「 Wonderwall Music 」を引っ張り出して、どこがアストリッド・キルヒャーの関わった部分だろう?と眺めてみました。


よく分かりません。インサートされたジョージの写真でしょうか?
 

このアルバムは、ビートルズが立ち上げたアップル・レーベル初のアルバム。さらにはビートルズのメンバーとしてのソロ・アルバムとしても初のアルバム。もちろん、ジョージの初ソロ・アルバム。つまり「3初」の記念盤。そこに、デビュー前からの友人アストリッドを関わらせることには何か深い意味があったと推測されます。


真相をご存じの方は教えて下さい。「photo by Astrid Kemp」と名前がクレジットされているので関わったことは間違いないようです。(アストリッドの当時の旦那はGibson Kemp)
 

ジョージ、ごめんなさい。音楽についてのコメントはまたとします(^^;;

1968年の作品。US盤。1500円。(488)

鈴木茂/LAGOON(ラグーン)

2020年05月19日 | ザ・ビートルズ
街中のレコ屋巡りも自粛中なのでレコ棚から古いレコを取り出しては聴いています。でも、思わぬ再発見もあり、小さなワクワク感で日々を耐え忍んでいます。笑


1976年9月からホノルルに滞在して録音したという本作は、細野晴臣、林立夫のリズムセクションに、マーク・レヴィン(Key)、佐藤博というシンプルな編成ですが、完成度は高く、今も全く古さを感じません。(むしろ、バンド・ワゴンの方が時代を感じさせます)改めて、鈴木茂× 細野晴臣×林立夫のグルーヴは素晴らしいと思います。


しかし、このアルバムの前にリリースされた「バンド・ワゴン」が名盤だったため、本盤はあまり話題にはならなかった記憶があります。また、1か月前に出された「キャラメル・ママ/ティン・パン・アレイ」の作品群(茂さんは「ソバカスのある少女」を収録)のインパクトも強くリリースのタイミングが悪かったのかもしれません。

 
緩やかな時間と空間が調うサウンド、明るい時間帯に聴くのが気持ちの良いアルバムです。

1976年作品 国内盤 2300円(76年当時)(487)

山下達郎/FOR YOU

2020年05月14日 | ザ・ビートルズ
コロナ禍で在宅勤務1か月中に片っ端からレコードをかけ、ながら仕事をしております。
色々なレコードに元気をもらいましたが、特によかったのがこのレコードでした。


A面に針を落として、1曲目「スパークル」のギター・カッティングが始まる瞬間、世の中の閉塞感が吹き飛ぶような気分になります。2曲目「MUSIC BOOK」は、このアルバム内では唯一、渡嘉敷祐一、岡沢 章、松木 恒秀、佐藤 博のメンバーによって録音された曲。彼らのグルーヴはまた一味違っていい!B面ラストの「YOUR EYES 」までどこまでも心地よい音です。


達郎さん曰く、このアルバム(RAL8801のオリジナル盤)は音がベストで、今、アナログ再発盤を出しても「オリジナル『FOR YOU』を超えられない」と明言しています。


このアルバムまでは、吉田美奈子さん作詞の作品が多く、達郎さんの歌を引き立てています。この2人の共作がやはりベストだと思われます。

1982年の作品。2800円(1982年当時)(486)