レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

Quincy Jones/Smackwater Jack

2013年02月24日 | ザ・ビートルズ
花粉症の皆様、いよいよキテませんか?。今日は風が強い。家に篭りましょう。レコ日和です。


アルバム・タイトル名となるCarole Kingの「スマックウォーター・ジャック」からはじまり、超有名フレーズの「鬼警部アイアンサイド」、A面ラストはMarvin Gayeの「ホワッツ・ゴーイン・オン」 と、ここまでで「いいアルバムだな~。」って、しみじみジャケを抱きしめてしまいました。アレンジの素晴らしさ、演奏の素晴らしさ、選曲の素晴らしさ、「センス」とはこういうことをいうにでしょうね。ちなみに、B面も ショーン・コネリー主演の映画の主題曲からはじまり、ラストの 「ギター・ブルース・オデッセイ : フロム・ルーツ・トゥ・フルーツ」 も凝りに凝った作り込みです。一切、手を抜かなないプロの仕事魂に圧倒される1枚。ミュージシャンも選びに選んだメンバー、Hubert Laws (fl), Freddie Hubbard (tp, flugel horn), Eric Gayle (g), Jim Hall (g), Grady Tate (ds), Bob James (key), Joe Sample (key), Ray Brown (b), Milt Jackson (vib), Valerie Simpson (vo) などなど。アレンジャーとプレイヤーが一丸となって創り上げた時代のよさも実感できる力作で名作です。

1971年の作品。USオリジナル盤。1100円。(312)



ジョー・コッカー/スティングレイ

2013年02月17日 | ザ・ビートルズ
国内盤で帯付きの美盤に遭遇。


ジョー・コッカーが「「スタッフ」のメンバーを配してジャマイカで作成した1枚。なぜかエリック・クラプトンも参加しており、スワンプ&ブルース・ファンとフュージョン・ファン、そして60年代のソウル・フリークが一緒になって浸れる名盤です。B面、ラスト・ナンバーの「ア・ソング・フォー・ユー」は必聴珠玉の1曲です。

1976年の作品。国内盤。500円。(311)


ジェシ・エド・デヴィス/ウルル

2013年02月11日 | ザ・ビートルズ
休日出勤の帰り道、改装した吉祥寺のディスクユニオンに足を運ぶと「Ululu」に遭遇。
そそくさと抱えて、いそいそ、ニヤニヤと家路につきました。


さっそくにレコに針を落とした途端、超濃厚豚骨ラーメンのようなこってり系スワンプ・サウンドが部屋中に充満。どの曲も名演です。師匠タジ・マハールに捧げた『My Captain」は「レコスケくん」でレコガールが「おじいちゃんの葬式でも泣かなかった私がこの曲では涙しちゃったほどだもん」と発言した曲。他にもジョージ・ハリスンの曲『スー・ミー・スー・ユー・ブルース』は、本家を超える気合の入った演奏です。ジム・ケルトナー(ds), ダック・ダン(b)、レオン・ラッセル、ドクター・ジョン、ラリー・ネクテル(ky)らの演奏も聴き得。そして…何よりもUSアナログ盤で聴くジェシのスライド・ギターの音が素晴らしいです。CD持っていてもアナログは別物として買う価値ありです。

1972年の作品。USオリジナル盤。3600円。(310)


リンゴ・スター/IT DON’T COME EASY

2013年02月09日 | ザ・ビートルズ
久しぶりにビートルズ関連レコです。


邦題「明日への願い」。国内盤はよく出会うのですが、UKオリジナル盤(-1U/-1U)にお目にかかったのはお初です。作曲もアレンジもジョージ・ハリスンの貢献が大きいことは聴けば分かります。かっこいいギターのイントロ、女性コーラス、ドラムのフィルイン、ゴスペル色あり・・・、どこを切ってもかっこいい曲です。クラウス・フォアマンのベースが実にいい音です。ビートルズ解散後、ジョンやポールよりも先に全米No.1を獲得しちゃうあたりが、リンゴの人柄。B面「Early 1970」の歌詞では、1番でポール、2番でジョン、3番でジョージへの思いを歌い、最後は「3人は僕のために来てくれるかな」と歌っていますが、この2年後、リンゴの最高傑作となる『リンゴ』で3人それぞれと共演しています。これまたリンゴらしい役得。

1971年の作品。UKオリジナル盤。600円。(309)

ザ・ラスカルズ/ワンス・アポンナ・ドリーム

2013年02月03日 | ザ・ビートルズ
ふらっと寄った店で遭遇。ずい分と分厚い見開きジャケ。US盤なのにコーティングされています。


ラスカルズの4作目。60年代後期はこうしたコンセプトアルバムがたくさん出されましたが、今聞くとその多くはひどいもの。しかし、この作品は「さすが、ラスカルズ!」と思わず膝を叩きました。クレジットをよく読むと、チーフ・エンジニアにはトム・ダウトの名が!。ゲストミュージシャンには、キング・カーティスやヒューバート・ローズ、チャック・レイニーの名があります。山下達郎さんが何かのインタビューで「僕は、やっぱりラスカルズの『ワンス・アポン・ア・ドリーム』とかリチャード・ハリスの『Tramp Shining』のような、小説を読むような感じで聴けるアルバムの方が好きなんだ。」と評しています。ちなみに僕はB面が好きです。キャバリエのブルース最高。さらに、シタールをあつらえたラーガロックにはジョージ・ハリスンの影響が感じられて嬉しいな。

1968年の作品。USオリジナル盤。1100円。(308)