レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

Plastic Ono Band/Live Peace In Toronto 1969<No.160>

2010年04月29日 | ザ・ビートルズ
おっと、まだ明日があるというのに連休気分になっています。近所のレコ屋でうれしい1枚をゲットです。
このライヴが慣行されたのが1969年9月13日。ビートルズの「アビーロード」の録音の最終日が69年8月の最終週ですから、その後1カ月の間もないこと。ジョンの前向きさには改めて感服です。真っ青な空の色を焼き付けたジャケはコーティングされたUK盤はとても美しいです。
エリック・クラプトン、クラウス・ヴーアマン、アラン・ホワイトらとの即興バンドですが、ジョンらしいロックン・ロール・サーカスを聴かせくれます。UK盤は音質がよいです。付属品のカレンダーはなかったけど納得いく格安値段でゲットです。

1969年作品。UK盤(MAT:-2/-1)。1570円。(160)

ジョン・レノンUK盤/ジョンの魂

2010年04月27日 | ザ・ビートルズ
正式なアルバム名は「John Lennon」です。これを「ジョンの魂」とした邦題はかなりいい線いっています。
「UK盤ファースト・プレスは音が素晴らしい」という評判がありましたが、聴けば噂以上でした。まさにそこでジョンが叫んでいるような臨場感。傷みや悲しみや安らぎや解放、等々あまりにも「ジョンそのもの」を実感。長い間聴いてきた国内盤とはやはり異なる音質に、改めてジョンのすごさを知ることができました。


ちょろっ、と立ち寄った町中のお店で遭遇。値段も質盤も悪くない納得の1枚です。

1970年の作品。UK盤(MAT-1U/-1U)。5000円。(159)

ビーチ・ボーイズ/Pet Sounds

2010年04月25日 | ザ・ビートルズ
1988年に初CD化されて以来、一体何度の改訂盤がだされてきたのでしょうか?僕も4枚組ボックスをはじめ数枚持っていますが、それでもやっぱりレコが欲しくなり購入しました。
「God only Knows」「Caroline No」などなどペット・サウンズの響きは本当に美しく切ない。アナログ盤をスピーカーで聴くとCDでは聴こえなかった音が様々な角度から湧き出して聴こえてこるから不思議です。
本作はブライアン・ウィルソンが明言するように「ビートルズの『ラバー・ソウル』から影響を受けて作った」と。そして、ポールは「サージェント・ペッパー・・・は『ペット・サウンズ』を聴き、制作に駆り立てられた」と語っています。卵と鶏の話のようですが、ロックの深化・進展の在り様を理解する上では実に分かりやすい逸話だと思います。


UK盤のジャケットは、ビートルズと同じく「Garrog & Lofthouse Ltd.」社製。美しいコーティング仕上げです。

1966年の作品。UK/STEREO盤。セカンド・プレス。2900円。(158)


ザ・ビートルズUK盤/A Collection Of Beatles Oldies

2010年04月24日 | ザ・ビートルズ
ビートルズのアルバムで初めて買ったアルバムがこれでした。理由は簡単でヒット曲がたくさん入っていたからです。全16曲中、オリジナルアルバム未収録の11枚のシングル盤が聴ける、まさにベスト・オブ・ベスト盤でした。お金のない中学生には(これしかない)という1枚でした。
発売時期が「リボルバー」と「サージェント・・・」の狭間であり、自ら初期の作品を「古きよきもの」と価値づけているところが、単なるベスト盤ではないと感じます。未CD化ですが正真正銘のオリジナル盤。ここでしか聴けない名演「BAD BOY」も貴重。MONOを購入しましたが、UK盤STEREOも気になるところです。裏面に「BUT GOLDEIS」とあります。私的にはここまで含めて本アルバムのタイトルであると解釈しています。


1966年の作品。UKオリジナル・モノ(MAT-1G/-1G)。8190円。(157)




セルジオメンデス・トリオ / Brasil65

2010年04月18日 | ザ・ビートルズ
(晴れた日曜日の昼間、ビールを飲みながら聴くのに最適の1枚だな~)そんなイメージで購入しました。60年代中期の赤盤でした。
ボーカルのワンダ・ジ・サーは、リオデジャネイロ・イパネマ生まれ。文字通りの「イパネマの娘」です。セルジオ・メンデスがアメリカを回った時にメンバーに加わり、渡米中にはソロ・アルバム『Softly!』(65年)をリリース。(こちらは、当ブログでも既にご紹介しました)。セル・メンが最も元気があったのはおそらく「ブラジル66」の時期ですが、本作の方がそれよりも素朴で味のあるボサノバが楽しめます。
というわけで、レコを抱えて家に帰り、蚕豆を茹でて、ビールを飲みながらボサノバを楽しんでおります。

1965年の作品。国内盤。1080円。(156)


ザ・ビートルズUK盤/HELP

2010年04月17日 | ザ・ビートルズ
昨晩の寒さはなんだったんでしょうか。東京では41年ぶりの雪が降りました。私は仕事帰り、本屋に寄り「1Q84 Book3」を購入し、新宿某店で「HELP」を購入し、帰宅後それらを手元につらつらと夜を過ごしました。

さて、このアルバムを初聴したのは中学校1年の時です。「4人はアイドル」という邦題が付けられていたことから、彼らが女の子たちから「キャーッ!」という歓声を浴び追いかけられ、「ヘ~ルプ!!」と逃げ惑う陳腐な様子をイメージしました。映画から流用した安易なジャケットのせいもあってか、当時は「アイドルグループ」としての先入観で聴いていましたが、今聴くと、それは大きな間違い。この時期、彼らの曲作りはすでに大きく変化しており、内省的でヘビーな作品となっています。


このアルバムで彼らは「脱アイドル宣言」をしていたとも解釈できます。アイドル映画とセットでなければ、当時から音楽的にもっと評価されていたのかもしれません。こうしてオリジナル・モノラル盤で聴くと、このアルバムの4ヶ月後にリリースされる「RUBBER SOUL」のプロローグとしての位置づけにあることにも気付きます。

1965年の作品。UKオリジナル・モノ(MAT-2/-2)。7140円。(155)

ピーター&ゴードン/BEST

2010年04月13日 | ザ・ビートルズ
今日は暖。でも、明日はまた12度くらいまで下がるらしい。で、帰り道に寄った中古レコ屋で1枚、購入。
ピーターとゴードンは1964年、「愛なき世界」(A World Without Love)でトップに躍り出たイギリスのデュオです。言うまでもなくレノン&マッカトニーの手による作品であり名曲。ピーターの妹がポールの彼女(ジェーン・アッシャー)でした。名盤とかいう範疇ではないにせよ、和める1枚です。

国内盤。680円。(154)

ポール・ウィリアムス/ Life Goes On

2010年04月12日 | ザ・ビートルズ
昨日、リボルバーと一緒に購入した安レコを紹介(でも、名盤です)します。
ポール・ウイリアムスの諸作品は、スリードッグナイトやカーペンターズによってヒットしました。ご本人はそれらヒットソングを実に淡々と歌い上げています。
本作品はA&Mからの2枚目のリリース。バック・ミュージシャンは、クレイグ・ダーギ、リーランド・スクラー、ラス・カンケル、デヴィッド・スピノザ、マイケル・アトレー、トム・スコットなどなど名プレイヤーがずらりと名を連ねています。 本アルバムには、カーペンターズに提供した「I Won't Last A Day Without You」が収録されています。しみじみと名曲。アルバム全体を包む品のよさが桜の季節に似合います。

1972年の作品。US盤。840円。(153)

ザ・ビートルズUK盤/ Revolver

2010年04月10日 | ザ・ビートルズ
いいコンディションの1枚と遭遇、当然ですが即購入しました。
本作品こそビートルズの最高傑作だと確信している人は多いのではないかと思います。ド頭の「Taxman」のベース音に(お~!)と声を上げ、B面最後のTomorrow Never Knows」まで 一気に聴き込みました。UK盤MONO MIX、堪能しました。
「Revolver」が制作された1966年という年はビートルズにとって極めて重要な年だったと思います。ジョンの「ビートルズはキリストより有名である」 と発言は社会問題となり、そんな中、本作のレコーディングが行なわれ、その後の日本公演~サンフランシスコ公演はビートルズ最後のワールド・ツアーとなり、さらにジョンはヨーコと運命的な出会いがありました。


ところで、UKオリジナル盤を集め始めて5カ月ほど経ちますが、UKオリジナル盤の妥当な価格が気になります。初回プレス+盤が綺麗+ジャケも綺麗=当然高価、となっています。初めは2万円から3万円を妥協点と考え買っていましたが、じっくり探せ1万円前後でもコンディションのよいものがあります。前回のサージェント・・や今回のものなど、レコの状態が大変よく、これくらいで入手できればなんとか順調に先に進めそうです。

1966年の作品。UKオリジナル盤(MAT-2/-2)。10,290円。(152)

ハミングバード/ WE CAN’T GO ON MEETING LIKE THIS

2010年04月10日 | ザ・ビートルズ
今年の桜はずいぶんと楽しませてくれます。昨晩も帰り道に夜桜が楽しめました。
さてさて、昨日購入の1枚です。第2期ジェフ・ベック・グループ解散後、メンバーのマックス・ミドルトン(Key)らが結成したバンド、ハミングバードの2ndアルバム。メンバーチェンジによりバーナード・パーディ(Dr)が加入し、その相乗効果かクライブ・チャーマンのベースプレイも冴えわたっています。B面「The City Mouse」は、あの名曲「Feel Like Makin’ Love」とほぼ同じコード進行ですが、ファンキー、メロウ、ジャジーと3拍子揃った出来栄え。とりわけパディのドラムのフィルインにはやられっぱなし! 
ラッキーなことにUK盤で見つけました。CDと比較してはなんですが、やはりUKアナログで聴きくとバンドのグルーヴ感がグッと伝わってきます。邦題は「密会」。ジャケはそのまんまの絵柄です。

1976年の作品。UK盤。2200円。(151)


ザ・ビートルズUK盤/サージェント・ペッパース・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド<No.150>

2010年04月04日 | ザ・ビートルズ
桜満開の春、60年代のロックの金字塔をUKオリジナル盤で購入。お花見気分でお初の鑑賞です。何百回も国内盤で聴いてきた本作品ですが、改めてオリジナル・モノで聴くとそのキラキラした音質、ドンとくる音圧にときめきます。「ロックを文化的・芸術にまで高めたアルバム」という当時の評価通り、彼らのアイディアと楽曲への創造的なアプローチは40余年過ぎてもなおすばらしいです。また、この時期の4人のバンド力は既に熟成期に達しており、演奏力も隙のない完成度です。さらにジョージ・マーティンのアレンジ等のサポートも冴えまくっています。精神的に羽化したビートルズが混沌に向かう60年代後期という時代に作り上げた傑作です。


1967年の作品。UKオリジナル盤。モノ(MAT-1/-1)。7800円。(150)

リンゴ・スター/Y NOT

2010年04月03日 | ザ・ビートルズ
リンゴの作品は常に「豪華ミュージシャンの参加」という切り口で売ってきたような感がありますが、この1枚は、誰が参加している云々は気にならないくらい「リンゴ」のよさが出ています。ドラムもリンゴ自身。ジム・ケルトナーのサポートなし。リンゴ自身のグルーヴが楽しめます。もちろん、ポール・マッカートニー参加の「Peace Dream」と「Walk With You」はこのアルバムの中でもベスト出来栄えです。
CDで聴くには全10曲は少ないと感じますが、アナログ盤だとちょうどよい感じ。ジャケットの写真も実にお若く、最近のリンゴの体調の良さが伝わってくるアルバムです。専門店では新品3800円くらいでしたが1000円(もちろん新品)も安く手に入れました。

2010年の作品。EU盤。2850円。(149)