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レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

エルビス・コステロ/マイ・エイム・イズ・トゥルー

2009年10月10日 | Weblog
コステロさんのデビューアルバムです。
CDにはたくさんのボーナストラックがつきお買い得感はありますが、ダラダラと長尺の編集はこのアルバムにふさわしくない。「やはりレコで聴きたい」ということで、オリジナルUK盤を探しました。
8トラックで録音されたこのアルバムの音は、小細工なし、のり一発のバンドサウンド。「音」がいい具合に荒れていて、その勢いはビートルズのデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」と重なります。
80年代後半にはポールと曲を書いたり、その際、ポールにヘフナー・ベースを再度使うよう助言した、とか聞くと、コステロさんに足を向けては寝られないのであります。

1977年の作品。UKオリジナル盤。2200円。(91)

エスター・フィリップス/アローン・アゲイン(No.90)

2009年10月02日 | Weblog
このアルバムが録音された71年は、まだクロス・オーバーなんてジャンルはなかったし、日本では、ビートルズ解散後のソロ作品が大いに注目されていた時期だから、なおさらこんなアルバムはまさに無名でした。
しかし、この音はその後、日本のミュージシャンが求めて止まない音となる原点となります。この手のアルバムの中ではかなり良質。ギターに、コーネル・デュプリー、ジョージ・ベンソン。ベースにゴードン・エドワーズ、ロン・カーター、ピアノにリチャード・ティー、ドラムにバーナード・パーディーなどなど。

1973年の作品。USオリジナル盤。1000円。(90)

MUDDY WATERS/the best of MUDDY WATERS

2009年09月27日 | Weblog
アマチュアバンドの再活動とともにブルースを聴き直してみようかな、と思い立ったのが10年ほど前。まず聴いたのが本作(CD)でした。
年齢や経歴、あるいは当時の心境などが入り混じり、メンバー全員があっと言う間に、マディの「泥沼ブルース」に引きずり込まれていました。結果、再生されたバンドはいつしか「ブルースバンド」となっていました。
ジャケといい、内容といい、これはやはりレコで所有してこそ実感がわく1枚です。1948年から1954年に至るまでの全12曲はどれもしみます。

原盤は「CHESS LP 1427」。国内盤。1000円。(89)

金子マリ&バックスバニー/MARI&BuxBunny

2009年09月26日 | Weblog
一体いつから聴いてなかったんだろうか。手元から見えなくなって30年近く経ちます。とにかく高校生の時にやたら夢中だった。下北沢のジャニスことマリちゃんと永井充男、難波弘之、鳴瀬喜博のメンバーも息が合っていた。下北ロフトなんかによく見に出かけました。
日本ソウルの名曲「最後の本音」がかっこいい。一緒に「ソー・バッド・レビュー」もあったのでセットで購入しました。たぶん元オーナーは同年代だな。でも、今さらなぜ売った?

1976年の作品。国内盤。760円。(88)

BADFINGER /NO DICE

2009年09月23日 | Weblog
力作です。全曲オリジナル曲で勝負したバッドフィンガー2ndアルバム「NO DICE」。
この盤には、「No Matter What(嵐の恋)」や「ウィズアウト・ユー」など名曲がちりばめられています。
68年にアイビーズ(Iveys)のバンド名でデビューした彼らですが、その後、バッドフィンガーと改名。ビートルズの「サージェント・・・」の2曲目「With A Little Help・・・」の仮のタイトルが「バッドフィンガー・ブルース」であったとか、そんなところから命名されたという話を聞いたことがあります。
いずれにせよ、数少ないアップル・レーベルの作品の中でひと際輝く秀作です。プロデューサーは、ビートルズのエンジニアで有名なジェフ・エメリック。そして、なぜかローディーだったのマル・エバンスの名もあります。彼は「マックス・ウェルズ・シルバー・ハンマー」での「金槌」の演奏で有名です(笑)。

1970年作品。US盤。489円。(87)

レス・ポールとチェット・アトキンス/チェスター&レスター

2009年09月12日 | Weblog
レス・ポール(以下レス)とチェット・アトキンス(以下チェス)が1975年5月にナッシュビルで録音したレコです。
チェスにはジムという兄がいて、ジムはレスポール・トリオにも在籍していたそうです。チェスがレスを知ったころはすでに大物。その畏敬の念は長い間続き、このアルバムの制作に至っています。
ここで演奏されている曲は1920年代から40年代を中心とするジャズとポピュラーのスタンダードナンバー。これをあまりにもさらっと演奏してしまう両雄。やはり次元が違います。
レスとチェスがトレードマークのギターを下げ、にっこりと笑うこのジャケが大好きです。今頃に天国で仲良く2枚目のアルバムでも録音しているかな。

1975年の作品。国内盤。1050円。(86)

閑話休題/モノ・ボックス

2009年09月09日 | Weblog
買いましたよ~。聴いてますよ~。まず、1枚目を聴き、にっこり。
音の粒が安定して、つややかで聴きやすい。
アナログ・ファンには賛否あるでしょうが、それも分かるけど、僕はとてもすっきり受け入れられました。
これから、12枚を残りをゆっくり聴きます。久々の期待感、至福感。楽しい夜更かし。明日は仕事~。
ビートルズに心酔する秋になりそうです。



The MG's/Menphis Group

2009年09月06日 | Weblog
「MG's」と言えば、ブッカー・T・ジョーンズ。そして、スティーヴ・クロッパー、ダック・ダン、アル・ジャクソン。スタックス・サウンドの創造主たち。本盤は、「MG’S」とはいえ、アル・ジャクソン、ダック・ダンの二人に、新たにカーソン・ウィトセット(key)、ボビー・マニュエル(g)を加えて制作したアルバム。
本家МGズは1972年に解散。とありますが、一時活動停止くらいの感じだったはず。なぜダック・ダンらは名バンド「The MG's 」名を継承し、このようなアルバムを作ったのか?誰かのアルバム作成で集まった機会に「では、せっかくですから」って感じで録音したのでしょうか。
でも、心地よいグルーヴは、さすがメンフィス・グループの名を継ぐ1枚です。1曲目のタイトルはなんと「The MG's」。

1973年の作品。USオリジナル盤。1079円。(85)

ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン

2009年09月04日 | Weblog
エリック・クラプトン、ヤードバーズ脱退直後。そして、クリーム結成直前。この時期のプレイだけに興味津津でした。
レコに針を落として、しばし絶句。すげー音圧!「火を噴くギター」とはこのことです。クラプトンのブルース魂は今だ顕在ですが、若い頃のエモーショナルなフレーズは鮮烈。やはり名盤かつ必聴盤でした。
おっと、これは、ジョン・メイオールのアルバムでした。

1965年の作品。USオリジナル盤。2100円。(84)


ジョニー・ロビンソン/メンフィス・ハイ

2009年08月30日 | Weblog
「メンフィス・ソウルの名盤。超おススメ」とCDの触れ込みに書かれてあったので、レコ、見つけたら買おうと思っていました。もっと大雑把で濃厚かと思いきや、意外にもすっきりとまとまった1枚です。さすがメンフィスだなぁ、と思わせるのは全体の音作り。このギター、誰?デュプリーみたいなグルーヴで超うまい。ドラムもベースも腕がいい。良質のメンフィスサウンドが展開されています。
「ジョニ・ロビ」なんて略称で呼ぶと、ロバ・ジョンみたいな感じになりますが、この人のプロフィール、私はまったく知りません。国内盤CDのライナーでも立ち読みしてみます。

1970年の作品。US再発盤。945円。(83)

ジャクソン5/CHRISMAS ALBUM

2009年08月29日 | Weblog
夏にクーラーの効いた部屋でクリスマス・アルバムを聴くのが好きで、この夏も数枚購入しました。実はこの時期は安いのです。昨日はジャクソン・ファイブのクリスマス・アルバムを見つけたので思わず(にやり)でした。
69年にモータウンからデビューし、「I want you back」「ABC」「I'll be there」とヒットを飛ばし、人気絶頂の中で作られたこのクリスマス・アルバム。内袋のつくりも彼らがスーパー・アイドル・グループであった証しです。
クリスマス・ソングはルーツがゴスペルにあるので、正規アルバム以上にモータウンっぽい音。やはりマイケル・ジャクソン(当時12歳)は兄弟の中でも特筆。11曲中6曲、メインボーカルをとっています。
「I SOWMOMMY KISSING SANTA CLAUS(ママがサンタにキスした)」はとりわけ秀作です。

1970年の作品。USオリジナル盤。1575円。(82)

ベン・シドラン /THE DOCTOR IS IN

2009年08月28日 | Weblog
彼の生い立ちや経歴などを含め、音楽に対する芯がしっかりしています。77年と言えばフュージョン全盛期ですが、シドランのジャズ&ソウルを敬愛する音作りは揺るがず、傾かず。オリジナルに加えて、ホレス・シルヴァーやチャーリー・ミンガスのカバーもよい出来栄えです。参加メンバーは、ブルー・ミッチェル、トニー・ウィリアムス、ラリー・カールトン、フィルアップ・チャーチ(ベーシストで参加)などなどジャズ&ソウル系で固めております。

1977年の作品。USオリジナル盤。630円。(81)

ソルト・ウォーター・タフィー / ファインダー・キーパーズ<No.80>

2009年08月25日 | Weblog
彼らにとってのデビュー・アルバムであり、唯一のアルバム。「ソフト・ロック」の名盤として高い評価を受けているようで、すでにCD化されています。以前から(一度、聴いてみたいなぁ)と思っていたところレコで見つけました。
モータウン風のベースラインに支えられた好感がもてる楽曲が満載。ジャケ写の男性&女性ヴォーカルもクセがなく親しみやすいコーラスを聴かせてくれます。
曲者レーベル(?)、ブッダ・レコードからリリースされたなぜだか不思議とさわやか過ぎる良盤です。

1968年の作品。US再発盤。1160円。(80)

ジョン・セバスチャン/Tarzana Kid

2009年08月22日 | Weblog
ラヴィン・スプーンフルからソロ活動へと歩んだセバスチャンの傑作アルバム。
例えば、せっかくの休日の朝なのに、まだ前日のストレスや緊張が残っている時ってあります。そんな時は、まず本盤でも聴いてダラダラしてみるといいかもしれません。ゆったりと時間が動き始めます。
参加メンバーは、エイモス・ギャレット、ローウェル・ジョージ、ライ・クーダー、デヴィット・グリスマン、デヴィット・リンドレー、ジム・ゴードン・・・などなど。アメリカのよき時代の音楽を継承する最強メンバーが、控目に、確実に、ツボを押さえた演奏で支えています。

1974年の作品。USオリジナル盤。630円。(79)

レス・ポール&メリー・フォード/SWING’N SOUTH!!

2009年08月21日 | Weblog
レス・ポール氏が13日ニューヨークの病院で亡くなりました。94歳でした。ドキュメンタリー映画『レス・ポールの伝説』を見れば、氏どれだけ多くのギタリストに敬愛されていたかが分かります
名機「ギブソン・レスポール」の創造者。この1本のギターが多くのギタリストの個性や感性を引き出し、幾多の名演を残してきたわけで、これだけでも「音楽」の世界に与えた影響は多大にして偉大です。
また、ギタリストとしても名プレイヤー。妻のメリー・フォードとのデュエット作品は、50年代を象徴するかのようなゆるやかで煌びやかなサウンドです。当ブログ内→2月と8月にも二人のアルバムを紹介しています。

本盤は1963年の作品。USオリジナル盤。1260円(78)