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レコ路地/2009.0211〜

吉祥寺、下北、新宿辺りの中古レコを玩味。

散歩と物探しと暇つぶしを兼ねた三位一体の娯楽です。

JOHN&YOKO /HAPPY XMAS(War Is Over)

2009年11月28日 | Weblog
11月も終わります。今月はクリスマス・レコを中心に探していたところ、最後にグリーンワックス盤のシングルに出会いました。クリスマス・カラーがきれいな1枚です。
レーベルに示された正式なクレジットをよくよく読むと、「JOHN&YOKO and the PLASTIC ONO BAND with THE HARLEM COMMYNTY CHOIR」となっています。このような大所帯バンドは当時の流行りでもありました。作曲・作詞は「Ono-Lennon」で、プロデュースは、「John&yoko and Phil Specter」となっています。言うまでもないのですが、レコはシングル盤の音が最高、広がりのあるスペクターサウンドが堪能できます。

1971年の作品。US盤。1000円。(105)

CRISTMAS COLLECTION/The Official Beatles Fan Club

2009年11月23日 | Weblog
1963年から1969年にビートルズがファン・クラブにむけて作成したクリスマスレコードの総集編です。
63年から66年まではメンバーが一堂に会し、ファンのために楽しんで作りクリスマス・メッセージを送っていた様子がよくわかります。67年は有名な「Christmas Times Hear Again」で幕開け。が、この頃から編集による制作となってきます。バラバラに録音してきたメッセージを編集しています。68年はタイニー・ティムが登場。リンゴとジョージとティムがものすごいテンションで会話しています。さらにはウクレレで「一人ぼっちのあいつ」を最後まで歌い切り、ジョージの「God Bless You,Tim」という友愛の言葉で締めくくられます。最後となる69年のクリスマスレコードでは冒頭からヨーコの声がたっぷりと入っています。これはおそらく当時のファンには大不評だったことでしょう。69年の12月と言えば、もうアビーロードも発売され、今さらビートルズから何かあるわけでもないはず。ジョンとヨーコのメッセージの裏で「ジ・エンド」が嫌みのように流れています。(すごい編集だ。)途中、ポールが弾き語り。鼻歌なんだけどやっぱりポール節はすてきです。なんだかほっとします。ブートレッグで有名なTMOQが1984年に制作したもの。

1970年の作品。1200円。(104)


David Grisman’s Acoustic Christmas

2009年11月20日 | Weblog
デビッド・グリスマンの「アコースティック・クリスマス」。マンドリンの名手が作ったすばらしいクリスマス・アルバムです。1983年の作品とは思えません。時代を超えて誰もが(あ~、いいなぁ~)って思えるサウンドだと思います。また、ブルーグラスのよさを改めて認識できる1枚でもあります。
クリスマスの夜に1枚だけ選ぶとしたら、私はこれです。

1983年の作品。US盤。809円.(103)

Singers Unlimited /Christmas

2009年11月15日 | Weblog
シンガーズ・アンリミテッドは1967年に結成されたユニット。71年、オスカー・ピーターソン・トリオとの共演アルバム「イン・チューン」でその名を知らしめました。現在も活動しています。
このアルバムはその翌年に発売されたクリスマス・アルバムです。クリスマス・キャロルやアメリカで歌い継がれているという小品を全編アカペラで聞かせます。
コーラスが多重録音されていて荘厳に仕上がっていますが、僕にはやや重厚過ぎる感じがします。でもそれはあくまでも感覚的な感想。この時期を象徴する1枚です。

1972年の作品。US盤。980円。(102)

Stevie Wonder/Someday at Christmas

2009年11月14日 | Weblog
第1期モータウン時代に出されたスティービー・ワンダーの唯一のクリスマス・アルバムです。Ave Mariaなど定番中の定番もスティービーが歌うと、はっとするものがあります。
スティービーの書き下ろした曲はなく、Motownの作曲家達の楽曲とクリスマスの定番スタンダードナンバーが12曲。心静かに安らぐ1枚です。
現在のCDのジャケットデザインは2種類くらいあるようですが、このレコは1978年の再発盤の際のデザインです。1曲目の「Someday at Christmas」は66年にシングルでリリースされています。

1967年の作品。US盤。1000円(101)

GLADYS KNIGHT & THE PIPS / BLESS THIS HOUSE<No.100>

2009年11月10日 | Weblog
グラディス・ナイト&ザ・ピップスがモータウンからブッダへ移籍した後、リリースしたクリスマス・アルバムです。
このジャケもいいですね~。楽しそうな感じは前回のビーチボーイズ以上です。
ゴスペルで、ファンキーで、ソウルフルなクリスマス・ソングが満載です。

1975年の作品。US盤。980円。(100)


The Beach Boys' Christmas Album

2009年11月09日 | Weblog
これも定番中の名盤、1964年のザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム。
小さい頃はまずジャケットの部屋に憧れました。こんな大きなツリーを見たことがなかったし、飾り付ける姿も楽しそう。僕の中のアメリカのクリスマスの象徴的な絵です。1964年といえば、日本はオリンピック。ビートルズは「ア・ハード・デイズ・ナイト」。つくづく文化の違いを感じます。
5曲のオリジナルと7曲のスタンダード曲。ブライアン・ウイルソンのプロデュースがフィルスペクターとタメ張っていいます。CDでは「完全盤」も出ていますが、やはりオリジナル盤の曲数や曲並びが落ち着きます。

1964年の作品。US盤。630円。(99)


A Cristmas Gift for You from Philles Records

2009年11月08日 | Weblog
11月に入り花屋にはポインセチアが並び始めました。と、いうことで11月はクリスマス・アルバムを中心にレコ探し。
で、今日の1枚はこれです。84年の再版盤ですが、いいですね~。大きなジャケを手にするとわくわくします。数あるクリスマス・アルバムの中でもとりわけ存在感のある1枚。ロネッツ、クリスタルズ、ダーレン・ラヴ、ボブ・B・ソックス&ザ・ブルージーンズなどなどによる胸キュンのサウンド。

1963年の作品。US盤再盤1200円。(98)

ザ・ビートルズ/リマスター&リミックス

2009年11月02日 | Weblog
2009年リマスター・ステレオ盤の「LET IT BE」と 「ABBY ROAD」を購入。
それに既存の 「YELLOW SUBMARINE SONG TRACK」と「LET IT BE NAKED」を加えて、リマスター・モノラルと合わせてipodに取り込んで楽しんでます。
2000年以降のリマスター&リミックス盤だけで聴くザ・ビートルズ。なんだか不思議な感じです。
ちなみに、リマスターの「LET IT BE」を聴き、(お~!!これは違う)と感じました。今回のリマスターで最も意味があるように思いました。

フレディ・キング/シングス

2009年11月01日 | Weblog
いいですねぇ、このアングル。実に楽しそうなフレディ・キングおじさん。
気合いで弾くブルース・ギターこそが彼の真骨頂かと思っていましたが、実は、楽しんで歌う姿と、そこに絡む「合いの手」のようなギターが原点でした。デビューアルバムが全曲ヴォーカル、タイトルが「SINGS」だったことからも、彼の目指していたスタイルは明確です。
ブルースとはかくも大らかで、楽しい音楽だと改めて実感させてくれる1枚です。

1961年の作品。US盤。1000円。(97)

ミニー・リパートン/パーフェクト・エンジェル

2009年10月31日 | Weblog
「歌姫」と称される女性シンガーは星の数ほどいますが、この人の「Lovin' You 」の前にはすべてが色褪せるのではないでしょうか?
繊細で温かなミニーの歌声と、バックの鳥のさえずり、ギター、ピアノの音が一体となって心地よい空気感をつくっています。一つ一つの音の粒が空気に消えていくその寸前まで美しい。これは絶対レコで聴くべき1曲でしょう。
スティーヴィー・ワンダーが変名「El Toro Negro」で全ての曲のバッキングに参加しています。これもすごいことです。79年に他界。まだ31歳の若さでした。現在も多くのフォロワー、多くのカバーを生み出しています。

1974年の作品。US盤。1200円。(96)

S・O・S.コンサート/赤い鳥、モップスその他

2009年10月25日 | Weblog
もう1回だけ加藤和彦さんのレコについて書きます。
時は1970年12月24日、渋谷公会堂。「Save our sound concert/フォークとロックの大合同演奏会」というのが正式なアルバムのタイトルです。1985年のライブ・エイドの時、エルビス・コステロが「All you need is love」をギター1本で歌い感銘を受けましたが、ここで加藤和彦さんは、「With a little help my fiend」をギター1本で歌っています。この感性。やはり次元が違います。
北山修、赤い鳥、モップス、ワイルド・ワンズ、トワ・エ・モア、ロックキャンディーズ(谷村新司)、杉田二郎などが出演。最後は全員でなぜか「Don’t let me down」(ビートルズ)の大合唱です。

国内盤(95)

ザ・フォーククルセーダース/フェアウェル・コンサート

2009年10月24日 | Weblog
実家の押入れに残っていたものです。アルバム内側には北山修氏がビートルズのホワイト・アルバムを持ってうれしそうにしている写真が心象的です。ザ・フォーク・クルセーダースの頃は、まだビートルズがいて、音楽が世界を変えると信じている音楽家がたくさんいて、また、聴く者もそう信じていた時代でした。
「今の世の中には本当に音楽が必要なのだろうか。」
加藤和彦さんの遺書に書かれていたこの言葉の意味は大変よく分かります。
でも、ジョンが凶弾に倒れた年に、「僕はまだ音楽の力を信じている」とコメントしたことも忘れられません。
いずれにしても「帰ってきたよっぱらい」の歌詞ように、「おらは生き返っただー」って結末はないわけです。

国内盤(94)



加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ

2009年10月18日 | Weblog
加藤和彦さんが逝去。突然のことで、まだ信じられません。
フォーク・クルセーダースを結成し『イムジン河』を日本で初めて歌った人。サディスティック・ミカ・バンドを結成し、日本人の創造性や演奏力を世界に誇示した人。これだけでも、語りつくせないほどの存在感。影響力。1971年の作品『あの素晴しい愛をもう一度』や、1980年代のポストモダンの時代性にあふれた作品ももっともっと評価されてよい秀作ばかりでした。
加藤さん、ご冥福をお祈りいたします。悲しくてやりきれないです。

国内盤。(93)

チューリップ/魔法の黄色い靴

2009年10月11日 | Weblog
チューリップは「心の旅」(1973)のヒットまではほとんど無名でした。メインボーカルが、財津君から姫野君に変わったとたんのヒット。バンドとしてはコペルニクス的転回です。
本盤はデビュー・シングル曲「魔法の黄色い靴」を含むファーストアルバム。無名だったわり、ずいぶんと豪華な作りです。ポスターは「マジカル・ミステリー・ツアー」っぽい風体、大判の歌詞カードは「ホワイト・アルバム」風。魂胆が見え見えです。中途半端な和製ビートルズ、という印象がずっとぬぐえなかったし、新曲が出るたびに(そうじゃないんだよな~)って思わせ続けたことは、今となればすごいことです。ちなみに、最近の映像を見たら「魔法の黄色い靴」をやっていたけど、悪くなかったです。共感できる要素が単に音楽だけではなくなったんだな。たぶん。

1972年の作品。国内盤。500円。(92)