らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

進路

2011年09月01日 04時13分55秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、昔少し楽器を教えたことがある高校生に会った。彼ももう高3。楡の木陰になんとやらの高校3年生だ。しかしもう高3か。オレもオヤジになるワケだよなあ。最近鏡に映る自分の姿に本当にガックリ来る。そこにはどこにでもいるしょぼくれたオヤジの姿が映ってる。どこから見てももう立派なオヤジだ。

一年前に会った時には、将来は東京に出て行ってバンドで食っていきたい、とかヌカしやがっていた。そういう事を涼しい顔でヌカしやがるから腹が立つ。世間知らずもたいがいにせえよ、このヤロウ。

で、先日会った時に来年はどうするのかまた聞いてみた。
「来年はもう卒業だよねえ、どうすんの?」そうしたら意外な答えが返って来た。
市内の何とか製作所に勤めます。」と。
オレはまたてっきり東京に行ってバンドやるとか言い出すのかと思ってたが。

心配しなくてもみんな「大人」になるんだな。夢を追い続ける、なんてバカなことを言ってるのはマスゴミのアホウどもばかり。一年前と打って変わって大人の思考に安心した。ところで、
「もう内定決まったの?」と聞くと
「いやまだですけど。」おいおい、大丈夫なのか?
「その会社採用枠は何人あるの?」
「1人です。」

むう、あんまり大人になってないな。県内就職は相当に厳しい。その中でも地元の市内に就職出来るのは更に極一部。生半可な大学よりも遥かに難関だ。自分ではその会社に勤めるつもりなんだろうが、市内の高校はオマエの所だけじゃないからなあ。コネでもあれば別だが。あるいは誰も行きたがらないしんどい所だったりするんだよ。

市内県内を希望してダメだと自動的にというか強制的に県外になる。それも関東圏。仙台あたりが受け皿だったがこの状況では東北には受け皿は無い。ここらの田舎の子供がいきなり東京の会社に行っても勤まりゃしません。みんなすぐに辞めて帰って来てる。ところが帰って来ても仕事は無い。あるのは契約社員という名のパートタイマーだけ。

そういう連中たくさん知ってるんだよねえ、オレは。フリーターというか、非正規社員というか、要するに食って行けないというヤツだな。それも高校出て数年だったらまだしも三十路間近でそういう生活送ってるヤツゴロゴロしてるんだよ,この町には。なんか問題だよなあ。改めて考えると。歳なんかあっという間に食うからね。30過ぎてフリーターってヤツを今どきどこが採用しますか。それに社員になると転勤という問題が出て来る。自宅から通いたいヤツにはそれも嫌だとなるとバイトしか選択肢が無い。

でも、それいつまでヤリ続けられますか?バイトも若いうちならいいんだけど。親が生きてて健康な間は良いんだがやがて親もいなくなる。食えなくなるよ、間違いなく。バイトいくらやってもスキルなんて身に付かないしね。販売員だかの資格を取りたいとかいってるヤツがいるが、悪いけどそんなもの何の役にも立たん。オレが胸を張って自信を持って太鼓判を押す。30にもなってそんなものが役に立つと思ってるのコトが問題だ。それよりも一刻も早くハローワークに行って正社員の仕事を探すべき。ってないんだよなあ。あるのは普通の人には続かない仕事ばっかりで。

学校の進路指導(就職)は大学もそうだが、要するにどこでもいいから押し込んでしまえ、というスタンス。適性もクソもありゃしない。市内がダメなら県内のどこか。県内がダメなら県外のどこか。子供は国の宝だそうだが、成長するとタダの粗大ゴミ扱いだ。引き取ってくれる所ならどこでもどんな所でも構わない。とにかくどこかに押し込んでしまえばあとは野となれ山となれ。その後は学校の知ったこっちゃない。

いやね、別にそのスタンスで構わないんですけど。ただ、もう少し覚悟をさせる教育をした方が良いんじゃないかと。夢だの希望などというものは思うんじゃなくて行動に移さないと実現しないという事をね。まあエラそうに言える様な人生を送ってませんけど。老婆心ながら。その彼が来年どこに就職してどういう人生を送る事になるのか。そで触れ合うも他生の縁。気になります。見守るしか出来ませんが。

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