ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年十月三十一日]

2009年10月31日 | fine arts
いゃ~、温かいですね、この処。この時期の陽気とは思えないですね。で、今日はたっぷりと展示を見て廻りました。

写真は浅草橋で見つけたたばこの看板。レトロ感漂うナイスな代物。タイポと色目、そして形がゴキゲンです。今は自販機しかありませんが、昔はたばこ屋だったのでしょうかね。

967) 夢と追憶の江戸 – 高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展 (中) 於: 三井記念美術館
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
10/7に訪れた展示の中期展です。今回も今までに見たことのない貴重な浮世絵の数々が並んでいました。中でも今回は葛飾北斎氏、歌川広重氏による秀逸な風景画が多々あり、魅せられましたね。またまた後期展が楽しみです。

三井記念美術館 → http://www.mitsui-museum.jp/index2.html

968) HOUSE 尾形一郎 尾形優写真展 於: FOIL GALLERY
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
ギリシャ/鳩小屋、ナミビア/室内の砂丘、中国/洋楼と世界三ヶ国の奇妙な建物 (廃墟) を撮影した写真の数々の展示でした。いろいろな数奇な歴史の上に造られ廃れていった建物達、中でもダイヤモンド・ラッシュに沸いたナミビアにドイツ人達が造り、取残された家屋の中に積もった砂の様は奇妙な美しさで、とても興味深いものでしたよ。

FOIL GALLERY → http://www.foiltokyo.com/gallery/galleryindex.html

969) 変成態 リアルな現代の物質性 Vol.5 袴田京太朗 於: ギャラリーαM
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
シリーズ展の第回目。袴田京太朗氏のカラフルなアクリル板を重ね合わせ削り出した立体作品は今までにも、いろいろ見てきましたが、今回の作品はアクリルだけではなく、木や既存の品物、異素材と組み合わせた趣の変わったもの。何だか違う素材のものが混じり合っていく様で不思議な感じがしました。

ギャラリーαM → http://www.musabi.ac.jp/gallery/

970) あるがせいじ 新作展 於: ラディウム – レントゲンヴェルケ
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 甲
あるがせいじ氏は現代のアート的紙切り職人と言えるのではないでしょうか?! 切り抜かれた平面の紙が重ね合わせて出来た平面と立体の要素を兼ね備えた作品は独特の宇宙を創り出していると思います。とにかく、あるがせいじ氏のこだわりと緻密な作業振りには共感を覚えますね。凄いです。

ラディウム – レントゲンヴェルケ → http://roentgenwerke.com/index.html

971) 愛と笑いと涙を 於: CASHI
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
三木サチコ女史、根上恭美子女史、悠久斎女史、東條明子女史、4名の女性作家による立体作品を展示したグループ展です。三木サチコ女史による哀愁感が漂う様な彫像など、結構、興味深いものもありましたが、各作家、1点か2点の出展のため、物足りなさを感じました。

CASHI → http://cashi.jp/jp/

972) 池田剛介展 Plastic Flux 於: LOWER AKIHABARA
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
透明のアクリル版に透明の樹脂を滴状に散し、白い平面にその滴に当たった光の影が何とも美しい、とても珍しい作風の作品でした。光の当たり方により、光と陰影の見え方が違うし、それらの作品から、いろいろなことを創造出来そうな可能性を感じましたね。今後、池田剛介氏の展開に注目です。

LOWER AKIHABARA → http://homepage3.nifty.com/lowerakihabara/

973) 伊良波愛理写真展 濃夢 於: 明るい部屋
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
モノクロの男性の人物写真2点、風景写真、そして、その男性に当てたかの様な手記が組み合わされた作品が並んでいました。人への想いを感じる組み写真、物語や情景が思い浮かんできます。

明るい部屋 → http://akaruiheya.info/

974) 飯田鉄写真展 博物誌に寄せて 於: ルーニィ247フォトグラフィー

自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
博物館の内部を写したモノクロ写真の数々。博物館と言えばワクワクする気持ちと、その反面、何処か薄気味悪さも感じる場所でありますが、そんな雰囲気が漂って来る様でした。写真家の博物館を撮ると言う意識もそんな処にあるのでしょうか?

ルーニィ247フォトグラフィー → http://www.roonee.com/

975) 原久路写真展「バルテュス絵画の考察」 於: TOTEM POLE GALLERY
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 甲
20世紀に於けるフランスの画家、バルテュス氏の絵画を元にモデルに同じポーズをさせ、何気なく同じシチュエーションの様に撮ったセピア・カラーの写真。登場人物の女性と男性のふたりがバルテュス氏の絵画と違いセーラー服と学生服と言う服装、そして古い洋館での撮影がマニアックさと淡いエロティシズムを醸し出しています。とても趣と写真家のこだわりを感じる作品でした。

TOTEM POLE GALLERY → http://tppg.jp/

976) J'ADORE PARIS! 於: DAZZLE
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
6/23に見た展示の作家、もとき理川女史も出展されている女性7名によるパリをテーマとしたグループ展でした。カッティング・シートでイラストを制作するもとき理川女史による今回の作品は切り抜いたカッティング・シートを壁に直貼りしたケーキを表現したカラフルなもの。カッティング・シート本来の特性を活かしている処が味噌で楽しい作品でした。他の作家による作品も各々のパリに対する想いが込められていて素敵でしたよ。

DAZZLE → http://www.gallery-dazzle.com/

977) エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA 002」 於: スパイラルガーデン/スパイラルホール
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
全国51のギャラリーの方がディレクションし、現代アートの若手アーティストを紹介する一大コンベンションです。4/3に展示を見た筒井美馨女史が新宿眼科画廊のブースに出展していたので立ち寄りました。今回の筒井美馨女史の作品は30cm角の小作品が6点、前の展示に於ける大きな作品とはまた趣の違う作風で興味深いものでした。和的な要素が多少薄れ、デカダンで前衛的な味が加味された様に感じましたね。この展示、他にも惹かれる作家の作品が数多くあり、中でも “YUKARI ART CONTEMPORARY” に出展していた大阪・淀川の漂流物を使用したアートを作成するユニット「淀川テクニック」がとても気になりました。現代アートの若手アーティストをいろいろ知ることの出来る良い機会のイヴェントです。

978) 酒井翠『にっき』展 於: ショウケース (スパイラル1F)
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
スパイラル・ビル1階の外から見えるスペースでの展示です。ポータブル・テープ・レコーダーが並ぶテープに録音した「こえにっき」とクレヨンそのもので表現した「えにっき」、どちらも作家の主張が伝わる面白い「日記」でした。その発想は興味深いですね。

SPIRAL WEB → http://www.spiral.co.jp/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。