二十数年ぶりに見た映画は、「風が強く吹いている」でした。
そのチョイスってどうよ
だってダンナが見たいというのだもの
この映画の原作・三浦しをん氏の本は、私が何年か前に読んで、
「おもしろいよ」とダンナに勧めた本でした。
ダンナは、陸上関係の小説は好きで読みます。
「一瞬の風になれ」も私が勧めた本でした。(あれ?ダンナに勧められたんだっけかな)
ダンナはかつて陸上部にいたわけじゃなく、我が息子が中学時代陸上部にいたので、
そのおかげで、陸上競技にはまりました。
息子は、短距離だったのですが、
同じチームメイトの長距離の子の中の二人が推薦で県内の長距離の強豪高に行き、高校で大活躍。
そして、駒大だったか東洋だったか山梨学院だったかに進学。
今も華々しい活躍をしている子は、小学の時の持久走では息子が1位でその子は2位だった。
(ああ、過去の栄光)
息子は小学校の運動会では常に1位。リレー選手にも選ばれ、その流れで短距離にいったのだけど、
体つきからしたら、長距離か中距離が向いている。
もし、長距離に行ってれば、もしかして箱根?
・・・なんてありえるわけがない。あの根性ナシに長距離の練習が耐えられるはずがない。
前置きが長くなりましたが、映画の感想です。
スポーツ物って、その俳優の選考基準が人気度、もしくはイケメン度なのか、
それとも演技のうまさなのか、そのスポーツに長けている、ということなのか・・・
では、この映画はどういう選考基準で決めたのか・・・?
私が知っている俳優さんは、小出恵介クンしか知らなかった。
他の9人は誰も知らなかったけど、そこそこ走りこんでいるな、とは素人目には見えた。
特にカケルを演じた林遣都クン、走りがとてもきれい。
ちょっとした大会に出たら入賞するんじゃないかと思われるほど。
苦言を呈すれば、ライバル校のエース、なんであんな人を選んだの?
ダンナが言うには、「悪顔で選んだんじゃないの?」
大学生がオールバックかよ(笑)
失礼だけど、Vシネマのチンピラ役みたいな感じの人たち。
長距離選手には不釣合いな位無意味にガタイがいいし。
ストーリーは、原作を読んでいるので、スリル感はなかったのは否めない。
箱根駅伝に1年弱で出場するという無謀な計画が、原作はもっと緻密に計算され、読者も納得して読み進めることが出来たけど、
映画はどうしてもご都合主義というか、無理矢理感動場面を作っているように思われる場面もあった。
拗ねた大人にはちょっとクサいストーリーだったような気もするけど、
あの映画館にいた中学生が、友情とか、最後まで諦めないとか、
そんな素直な感動で見てくれていたら、おばさんはそれだけで嬉しい。
映画を見終わって、ダンナがもしかして「箱根駅伝生で見に行こうか」
というと思ったけど、それは言わなかった。
息子のチームメイトには「箱根駅伝に出場したら沿道に応援にいくからね」と
卒業時、はなむけの言葉を言った覚えはあるのですが。